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螺旋の炎

1999 04 12 → 1999 04 21

(51) ショートショート 1999/04/12
(52) 必殺仕事人 1999/04/13
(53) 食神のほこら8F 1999/04/14
(54) 常識チェック 1999/04/15
(55) ゲームのススメ第6弾  1999/04/16
(56) 続・必殺仕事人 1999/04/17
(57) ちょっとだけ200X 1999/04/18
(58) GOGO! ショッピング 1999/04/19
(59) 世紀末が訪れる 1999/04/20
(60) あさすずめ 1999/04/21

1999 04 12
其之五十一 嘘か誠か

 今回は、ドラえもんのショートショート(?)です。

 未来デパートの店員が秘密道具を売りにきました。
 不思議な小型マイクを手にして言います。
「この『アトカラホントスピーカー』を口の中にいれれば、いかなる嘘も真実になりますよ。」
 また、不思議な薬を手にして言います。
「この『USO800』を飲めば、いかなる真実も嘘になりますよ。」
 その話を聞いたのび太は言いました。
「その『USO800』を飲んだ後、『アトカラホントスピーカー』をつけて話せばどうなるんですか?」
 その言葉を聞いた店員は、黙り込んでしまいました。
 人々はこれを矛盾と言いました。

 これは故事成語「矛盾」の発端をドラえもん風にアレンジしたものです。
 こう考えてみると、ドラえもんの道具には、後先見ずに作られた設定が結構あるような気がします。まあ、長期連載の漫画の設定がコロコロ変わるのは当然なので、仕方ないでしょうか。
 でも、とりあえず、「未来デパート」という設定はかなり謎。20世紀の舞台では未来かもしれないですけど、
未来の世界でも「未来デパート」なんでしょうか・・・。

 

1999 04 13
其之五十二 プライドだけじゃ越えられない

 自分の職業にプライドを持つって言うことは非常に重要だと思います。自分のやってることの意味のわかってないようなヤツが動かしている日本の政治は全くもってダメですな。

 昔、歌舞伎座で歌舞伎役者が、勢いよく足を床に叩きつけて歩調を取ったとき、丁度、踏みつけたところから釘が覗いていて、大ケガをしてしまったことがあったそうです。しかし、その歌舞伎役者は、うめき声をあげるどころか顔色も変えずにそのまま演技を続けたそうです。 舞台が終わり、舞台掃除をしようと舞台に上がってきた見習い役者が見た物は、赤く、血まみれになった舞台だったという・・・。
 それを見習えと言うわけではないのですが、これほど自分の職業にプライドを持ってる人もいるという証明にはなったでしょう。

 この間、駅前でマネキンのマネをするパントマイムをやってお金を稼いでいた外国人が、パントマイムの途中で、もらったお金(目測・千円札2枚)が風にさらわれて飛んでいったとき、劇を中断してまで取りに行ってたのを見ると、現代のプライドの質というものが問われるような気がしてなりませんでした。まあ、その慌てる様子は、かなり面白く見せてもらいましたけど。

 

1999 04 14
其之五十三 情熱ルネッサンス

 今、かなりラー油が気に入っています。ほんの数滴でその存在感を充分に発揮してくれる風味と辛みがヤミツキ。
 ギョーザに使うしかない調味料だと思っていたけど、サラダのドレッシングに入れたり、ラーメンに入れたり、かなり万能にその能力を魅せてくれます。現在は、更なる開拓を進行中。

 それはさておき、極めて辛いもの、極めて甘いものを、激辛、激甘と呼ぶのに、どうして、酸っぱいものには「激」が使えないんでしょうか。
 「ポテトチップス激酸梅干味」とか、「激酸青リンゴヨーグルト」とか。こう書いてみると、実際に売られていても違和感無いし・・・。

 「激酸」と書き出してみると、薬品っぽくて、また一興。

 

1999 04 15
其之五十四 日本の常識非常識

 この間、テレビであなたは「間違った常識」を身につけていませんか?
 というコーナーがありました。
 自分が見た時は、「天ぷらを揚げている時、油に引火してしまったときの対処法」の「間違った常識」でした。 その間違った常識として、
「濡れた布巾を中に入れる」とか、
「鍋にフタをする」とか、
「油の中に菜物野菜(キャベツ・ホウレンソウなど)を入れる」とかが挙げられていましたが、はっきり言って、
どれも知りません。常識なんでしょうか・・・?

 自分にとっての常識(正確には豆知識)は、「油の中にマヨネーズを入れる」という対処法です。こうすれば何とかなる。と、テレビで言っていたような気がします。
 これに付いては何も触れられていませんでした。これってホントに効果があるんでしょうか? 誰か効果の有無を知っている人がいたら教えてください。情報求む。
 ちなみに、正しい対処法として挙げられていたのは、「消化器を使う」という、あまりにも常識的な方法でした。まあ、
「消化器」があったら最初から使うと思うんですけど。

 とりあえず、クイズ赤っ恥青っ恥の常識はすでに常識と呼べないことは常識

 

1999 04 16
其之五十五 シャドウライン

 「カルドセプト」をする人は「カルドセプター」と言うらしい。いつ聞いても「インターセプター」を思い出さずにはいられない。
 こう書くと、 (A) Remind me of (B) の構文を思い出さずにいられない。

 英語の構文はさておき、「カルドセプト」の説明をしておくと、「カルドセプト」とはセガサターンで発売されたカードゲームです。多彩な戦略性が売りで、かなりの中毒性があるそうです。 この中毒性という言葉がかなり曲者で、大変、興味をそそられます。今度、プレイステーションにリニューアル移殖されるそうで、サークルの先輩が大きく推薦していました。

 GBの遊戯王のカードゲームとは雲泥の差。こっちは150万本も売れている理由がわかりません。
 だって、戦略も何もあったもんじゃない。強いカードを出せば何にでも勝てるし、カードの手に入る効率も悪い。同じ相手に100勝すれば強いカードをくれるといっても、10勝したあたりからAボタン連打の
消化試合になるんですけど・・・。加えて、強いカードが出ればどんな相手にも勝てる。

 原作もかなり、戦略とか有って無いようなカードゲームですけど、このゲームはそれ以上です。ワナだ。邪悪なキャラゲー
 でも、なんで売れてるんだ!? 小学生の弟が、これ買って喜んでたけど、どこが面白いのか理解不能。TV見ながら、片手間にAボタン連打してるだけじゃないか。ゲームとしての目的になってないでしょう。
親指を鍛えるためのゲームと思えばいいいんでしょうか?

 本来の目的とかけ離れてしまったという点では、育成型万歩計を手で振って育てるのと同等ですね。

 

1999 04 17
其之五十六 美食家(グルメ)の領域(テリトリー)は腹の中

 この間、グルメ番組に、焼き物の鑑定でお馴染みの「中島誠之助」氏がゲスト出演していました。どうせ「いい仕事してますねえ」というコメントをするためだけに出てきたと思っていたら、実は彼は相当のグルメという話。
 出てくるや否や、自分のグルメぶりをアピール。グルメの証拠として、「具留命(グルメ)手帳」なるメモ帳を披露していました。メモは、「〜〜の店の**が美味しい」だの、「○○の美味しい店は△△だ」とか、驚くほどの小さな文字で埋め尽されてました。
 中島氏 曰く、
「具は食材。食材で命を留めると書いて具留命(グルメ)。それだけ味にうるさいということですよ。」
 別にグルメでなくても、人間は食材なしでは命を留めていられないと思いもしましたが・・・。

 ま、自分の個人的な反発意識を当人は知るはずも無く、更にグルメぶりをアピール。
「自分は具留命だから、店屋物・即席物は一切食べない。」
 と、まで言いきってしまいました。ここまでプライドが高いと、グルメのジョブレベル5ぐらいですか。あと、料理をけなす腕が加われば、立派な海原雄山です。
 でも、添加物が入ってるようなソーセージは食べるんだ。丸大食品のCM。やっぱり
プライドよりも金なんでしょうか・・・?

 

999 04 18
其之五十七 FILEナンバーの根拠とは?

 いつか言おうと思ってなかなか言わないうちに、機会を失った話があります。今言ってもたいして面白くないと思うので脚色して書きます。

FILE NO.0203
 「だんご3兄弟」に隠された歌詞の意味とは!?

 「だんご3兄弟」の歌詞をきいてもらいたい。

---だんご だんご だんご だんご だんご3兄弟
  一番上が長男 一番下が三男 ・・・

 この歌詞を聞いて不思議に思った人はいないだろうか?
 歌詞の中から見れば一番上が長男と歌われているが、その根拠は何なのであろうか?串に刺さる(団子の生まれる)順番からすれば、一番下が長男のハズではないだろうか?

 これに関して、一つの仮説が上がっている。

某大学教授
「だんご3兄弟は、生まれた順番に年齢が付けられるのではなく、食べられる順番、つまりは死亡する順番から年齢が付けられているのだと思います。
 この歌詞の中に、日本人の古来からの固定観念が表れていると思います。
 その固定観念とは
年功序列のシステムです。これを年功序列観念と言います。」

 年功序列システム
 この年功序列システムとは一体なんなのだろうか?

 年功序列とは、簡単に言うと、同じ地位の人間でも年齢の低い者が年齢が高い者を無条件に敬うシステムである。これは古くから日本に強く根付いている。例えば、とある会社では、次期部長を決定する方法として能力の有無に関わらず、部長の次に年齢の高い人物を選ぶという。これが年功序列システムである。

某大学教授
「このシステムは、日本人に、死期の近い人を気遣う傾向が関係しています。年齢が高くなればなるほど、死亡の率もあがるために、年齢の高い人を敬うのです。」

 つまり、だんご3兄弟の歌詞には、日本人の古くからの風習が秘められているのである。だが、この年功序列観念には日本を破滅に導く恐るべき欠点があるという。その欠点とは何なのだろうか!?

 ・・・ああ、面倒になったので、この辺で。1時間番組の台本じゃないんだから・・・。 完全なフィクションだし。

 こう考えてみると、「特命リサーチ200X」ってパターンって決まっててるもんですね。このパターンが面白さの秘訣のような気がします。でも、この話って、普通に話しても面白くないと思います。
 ちなみに、どうして機会を失ったのかといえば、深夜番組で羽野晶紀が同じようなことを普通に言い流してたから。彼女と同じ思考だったとは・・・。

 

1999 04 19
其之五十八 ザ・コンビニ

 家から一番近かったコンビニがつぶれてしまいました。歩いて2分という距離だっただけに非常に残念です。また新しいコンビニが出来れば良いのですが、2階が釣具屋というビルの1階だけに不安なところです。おかげで、惣菜・弁当類は、以前紹介したスーパーにしばらくお世話になりそうです。

 ―――にしても、この店、相変わらずワナな店です。
 店の前の信号は押しボタン式と標識があるにもかかわらず、押しボタンなんてどこにも見当たらないし、もやしはついに600g50円で売られていた(もっとも見切り品ですけど)し・・・。
 でも、一番ワナなのは、毎週火曜日にやっている百円均一。その名の通り、肉・魚・野菜・惣菜などが百円で売られていて、お買得品が満載なのですが、中には
普段百円もしない商品が百円に値上げされて売られているんですけど・・・。確かに百円だから嘘はついてないけれど、これって詐欺なんじゃあ!?

 

1999 04 20
其之五十九 それは仲間か悪魔か

 もう世紀末ですね。人間には、未来・将来を不安に思う傾向があって、それが、ノストラダムスの大予言などの世紀末思想を生み出すそうです。また、200Xからの知識ですけど。
 でも、ほとんどの人は実際に世紀末になって、不安が和らいでしまったようです。まだ不安な人はシェルターを埋める穴でも掘っていてください。鍵と有刺鉄線も忘れずに。
 また、世紀末が来ることによって、機転を余儀無くされた人たちもいます。

 そう、言わずと知れた「聖飢魔II」です。彼らは世紀末が去ることをきっかけに、解散してしまうそうです。名前が生んだ悲劇なのか、彼ら自身が世紀末に解散をすることを決めて名前をつけていたのかは知らないのですが、どうやら、ソロ活動などもせず姿を消してしまうそうです。

 あの年甲斐を感じさせず、派手なデーモン閣下の姿を見ることが出来なくなってしまうかと思うと、ちと惜しい。

 と、思っていたら、何と「アニメ」になって復活すると言うニュースが!?
 しかも、タイトルは
セイキマツ戦士でえモンだそうで、顔も身長もデフォルメされて、完全に低年齢層狙いです。加えて、キャラクターグッズまで発売されるとは・・・。さすがは悪魔です。人の心を魅了するためには手段を選びません
 でも、まあ、これをきっかけにデーモン小暮以外の4人の名前を覚えることが出来そうです。いや、逆に覚える必要が無くなったのかも知れない。

 

1999 04 21
其之六十 愛は勝つ

 ああ、最近、かなり麻雀にはまってます。というわけで、今回は麻雀のお話。良くルールを知らない人は、「囲碁のルールを知らないまま囲碁漫画を読む雰囲気」で見守ってください。

 去年、サークル内で、木村氏(仮名というか本名)を含む4人が麻雀を打(ぶ)っていました。
 この木村氏、今までは大人しい新入生というイメージだったのですが、麻雀の中で、ある牌を「アンカン」した時にそのイメージは払拭されました。
 麻雀は、1種類の麻雀牌につき4枚まで同じものが使われていて、アンカンとはそのうち、1種類の牌を4つを手元にそろえた時、「2つを表にし、残り2つを裏にして」、皆に持ってる牌を見せ、もう一度、牌を取ることが出来るルールです。
 また、この時、赤ドラという、持ってるだけで高得点の牌を使っていました。赤ドラは全136枚の牌のうち、4枚しかなく、その種類は、3種類です。つまり、1種類だけ、2枚が赤ドラなのです。

 ここまで言えば、知らない人も薄々感づいたと思います。

 そう、木村氏は、赤ドラが4枚のうち、2枚あるタイプの牌をアンカンし、赤ドラ2枚を裏に、普通の2枚を表にして、見せたのです。
 それからというもの、木村氏は狡猾な策士のイメージになってしまったとさ。

 いや、麻雀と言うものは人の本性をさらけ出すゲームなのかもしれません。
 ちなみに、今後、サークル内では、この「アンカン」のやり方を「木村カン」と名づけ、伝説として、後代まで語り継ぐ様子です。もう一つ、おまけで言うと、自分はKANの本名が「木村 和(カン)」ということを掛けてたつもりだったのですが、誰も気づいてもらえず、悲しい思いをしていたりするのですが・・・。

 というか、木村氏なんて本当は存在しなくて、ただ、KANの本名を知らせたくて作ったフィクションだったのかもしれないんですけどね。

 


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