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螺旋の炎

1999 04 07 → 1999 04 11

(46) 血と汗と涙の結晶 1999/04/07
(47) 食神のほこら7F 1999/04/08
(48) 罪深き者 1999/04/09
(49) 街角の話題 1999/04/10
(50) 血と汗と涙の物語 1999/04/11

1999 04 07
其之四十六 勝ったぜバカヤロー!

 昨日のニュースステーションのオープニングは沖縄県の高校がセンバツ高校野球大会で優勝したというニュースでした。

 沖縄県は意外にも、これまでに一度も春・夏の全国高等学校野球選手権大会(以下、全国大会)で優勝したことが無かったのです。「沖縄水産」とか、優勝していたと思っていたけれど、実は、準優勝までだったそうで、地元の人の喜びようは凄いものがありました。テレビの前で大泣きし、号外に群れをなし、空港に押しかけていました。よほど嬉しかったのでしょう。

 去年、セリーグで某チームが優勝したときの地元の人の盛りあがりほどじゃなかったけれども、沖縄もそれに近いくらいの盛りあがりでした。でも、沖縄の人は前述の方々に比べて非常に上品。
 
タイガースファンのまねをして水位が1メートルほどしかない川 (? 用水路?)に5メートルの高さの橋から飛びこんで死ぬような酔狂者もいないしね。

 

1999 04 08
其之四十七 北へ・・・

 「わかさいも」という和菓子をご存知でしょうか。
 知る人ぞ知る北海道の名物です。どういった菓子かというと、「イモ」を全く使わず、「焼きいも」を作り出すという菓子です。
 原材料名を見ると「サツマイモ」どころか「イモ」の文字もありません。「無果汁オレンジジュース」みたいに、香料・着色料も使ってません。まあ、書いてないだけかもしれないですけど。

 食べてみてビックリ。なんとホントに「焼きいも」の味がするではないか! (ただし、何もかもじゃなく、焦げ目の部分の味だけど。でもそれで充分。) 加えて、食べたときの感触まで同じ。中に細切りの昆布を入れて、サツマイモの繊維質まで作り出してます。
 なんでここまでやって名物を作ったのか? その答えは、意外にも簡単なものでした。
 「サツマイモ」は名前の通り、暖かい地方の作物です。寒い北海道では、「焼きいも」が食べたくても「サツマイモ」が作れなかったのです。その北海道の人が苦心の末、発明したのが、この「わかさいも」だったのです。先人のチャレンジ精神のたまものです。

 どうか、皆さん、北海道に行ったときには、是非、この「わかさいも」をお土産に買いましょう。オススメの名産品です。 ちなみに、「わかさいも」はサツマイモも売られている横浜そごう」で好評発売中。

 

1999 04 09
其之四十八 人生は駆け引き

 人の作品を盗む
 いわゆる盗作というものはバレなきゃ何の問題も無いと思います。
 もう一度言いますが、
バレなければです。バレれば作品を盗んだ人間は単なる恥さらしになるだけです。
 以前、月刊マガジンで連載していた4コマ漫画があって、その漫画の企画に「読者が考えたネタを送って、作者が書き上げる」というものがありました。しかし、この読者投稿のネタのほとんどが、もろにコロコロコミックに連載されていた「つるピカハゲ丸」の
盗作で、しかも、編集部サイトはそれに全く気づかず掲載していました。
 加えて、盗作がバレないのを良いことに調子に乗った読者が、立て続けに盗作投稿をして、マガジンは気づかずに立て続けに掲載してしまいました。

 そのうちに読者投稿のコーナーは消滅。漫画のほうもすぐに消えてしまいました。これは確実に盗作が寿命を縮めてしまった例でしょう。

 盗作はある意味、一種の駆け引きといえるでしょう。バレなきゃ良いんですから。
 だから、小学生のときに「ロックマン」の敵キャラ募集投稿に
ボンバーマンをゲームソフトのパッケージ丸写しで送った友達は問題外です。

1999 04 10
其之四十九 子供の主張

 バイトの帰り、列車の中で、「セガなんて、だっせーよなー」「プレステの方がおもしれえよ」なんて言ってそうな塾帰りの小学生二人組が、大きな声で話していました。
「なあ、なんで子供の日なのに、大人まで休むんだ?」
「そうそう、変だよな。学校だけ休みにして、大人は働いてればいいんだよ。」
 何という発想力でしょうか。
のび太並ですな。
お前らだって、子供だけど、勤労感謝の日や敬老の日は休みじゃねえか!!」
 ―――と、思ったけれど、良く考えてみれば、学生は子供でも労働者でも老人でもないから、そんなこと言う資格はありませんでしたね。

 せいぜい六月くらいに大学生向けの祭日。そう、例えば、ぐうたらの日ぐらいあれば良かったのに。・・・かくいう自分の発想ものび太並。

 

1999 04 11
其之五十 鯉に悩む

 昨日の巨人・横浜戦はすごかったです。8点差をひっくり返しての横浜の勝利。開幕6連敗中のチームのやることとは思えないです。
 ま、こんなゲームになった原因は、やっぱり、巨人のキャッチャーの村田が試合の途中、ケガで退場してしまったことに原因があるんだろうけど。歯車っていうものがあるんですね。一人が欠けると、チーム全体の調子が狂う。(実際にはキャッチャーだから、歯車が狂ったのはピッチャーだけだったかもしれないけど・・・)

 だから、ケガ人っていうのは出来るだけない方が良いものです。

 プロ野球開幕の数日前に、スポーツニュースでオープン戦までの主なケガ人のリストを出してました。どこのチームも大抵、2,3人は怪我人がいるのですが、中日ドラゴンズだけはケガ人無しでした。星野監督の厳しい練習をこなしての結果だから、さすがですね。11連勝も当然か。
 また、そのリストには、その選手の復帰予定時期も載っていて、阪神の新庄が4月中旬頃復帰だとか、巨人の趙が今期絶望だとか、そういう情報が載っていました。

 そんな中、広島カープだけは、野村や緒方の名前がリストに載っているにもかかわらず、復帰予定日程が載っていませんでした。疑問に思いながら、解説者の説明を聞いていると、
 「広島カープはケガ人はいるのですが、全員、
構わず起用するとのことです。」
 さすが、広島カープ、さすが、達川新監督。他のチームでは真似できない芸当です。でも、それをやるのが、広島カープ・達川新監督。
 選手同士のチームワークを大切にした結果なのでしょう。涙のエピソードですね。何か、違う気もしますが・・・。

 でも、こういう話を聞くと、ちょっと応援してあげたくなります。達川監督・・・。週刊少年ジャンプに連載中の野球漫画だったら、殴られてますよ。川藤先生に。

 


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