ポーカーは心理ゲームだとよく言われます。 つまり、いかに相手の裏をかき、相手の読みを狂わせるか。 勝っていくためには心理戦略というのは欠かせません。 またポーカーをやっていて一番楽しいと思うときのひとつは、こうした心理戦略で勝てたときです。 しかしながら、もうひとつの厳然たる事実としてカードの強さがあります。 どんなにがんばってもKはAより弱く、ツーペアはスリーカードより弱いのです。 カードは52枚から成り、そのうちの数枚が使用でき(テキサスホールデムや7スタッドなら7枚、オマハなら9枚)、さらにそのうちの5枚を選びます。 ということは、どんな役がどのくらいの確率で完成するか、このポケットはどのくらいの勝率でどういうボードのときに有利か、などといったことは確率を計算すれば出るわけです。 心理戦略は相手が変われば当然変わってきます。 ブラフだってフォールドしない相手には全く意味を持ちません。 しかし確率論戦略は時と場所それに相手を選びません。 平均で見れば確率論戦略は必ず勝ちにつながります。 心理戦略は確率論戦略よりひとつ上のレベルの話で、確率論戦略がしっかりできている人が心理戦略を立てるべきだと思います。 逆に確率論戦略の上にたっていない戦略というものは、一時的に勝つことはあってもトータルで見て勝つことはまずないでしょう。 私は決して心理的な駆け引きを否定しているわけではありません。 ただ心理戦略というのは諸刃の剣です。 それによって勝ちの流れを呼び込むこともあれば、それによって勝ち運を失ってしまうこともあり得ます。 また、あなたが神でもない限り感情の起伏が多少なりともあるはずです。 負けが続くとやけになってレイズしてしまうのはポーカーをしたことのある人なら誰にでも経験のあることでしょう。 そういうときこそ確率論に立ち戻って考えるべきです。 数字は裏切りません。 ではゲーム別に分析していきましょうか。 |
→ テキサスホールデム → オマハハイロー → 7スタッドハイロー |