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テキサスホールデム(1)



テキサスホールデムではポケットのカードが2枚、ボードが5枚の計7枚の中から5枚選んで役を作るわけですが、当然ながらポケットのカードが役に絡んでいないと勝てません。
したがって、勝てるか勝てないかというのは自分が持っている2枚のカードの強さにかかっています。

まずヘッズアップ(プレイヤー数が2人のゲーム)における代表的なポケットのランダムポケットに対する勝率を見てみましょう。


勝ち負け引分
AA84.95%14.50%0.55%
5559.64%38.99%1.37%
AKs66.19%32.18%1.63%
A9s61.46%35.99%2.55%
JTs56.15%41.13%2.73%
72s35.48%59.12%5.41%
54s38.53%55.64%5.83%
32s33.10%61.16%5.74%

勝ち負け引分
TT74.68%24.61%0.71%
2249.49%48.59%1.92%
AKo64.43%33.86%1.71%
A9o59.46%37.88%2.66%
JTo53.76%43.39%2.85%
72o31.69%62.53%5.79%
54o35.06%58.81%6.14%
32o29.32%64.55%6.13%

ここで「s」と付いているのは2枚のカードのスートが同じことを表し、「o」と付いているのはスートが異なっていることを表しています。
また、すべての確率は数学的に厳密に求めた値ではなく、シミュレーション(→ Javaアプレット)を100万回行って求めたものです。

これを見れば分かるようにポケットによって勝率がかなり変わってきます。
AA と 32o とでは55%も違います。

すべてのポケットでコールしていると勝率は約50%です。
しかし、例えば勝率が60%以上のポケットのときのみコールすれば平均すれば60%は勝てるのです。

これはプレイヤーの人数が増えても同じことで、例えば10人ならすべてのポケットでコールすれば勝率は約10%です。
しかし AA(約30%)、AKs(約20%)のような勝率の高いポケットのときのみコールすれば自ずと勝率は上がります。

では強いカードのときだけコールしていればいいのか。
これは一概にはそうだとは言いきれません。
弱いカードでコールすることにメリットのある場合があります。

ひとつは弱いポケットをショウダウンすることによって他のプレイヤーに、
「あいつはあんなカードでもコールしてくるのか。」
と思わせることができるという点です。
これによって、強いカードが来た場合に有利になるかもしれません。

もうひとつは弱いカードでナッツ(その状況で考えられる最高の役)やナッツに近い強い役になっても、他のプレイヤーは降りづらいという点です。
例えば、ポケットが42でフロップにA53が出たとします。
この場合、この時点では明らかにあなたが有利ですが、他のプレイヤーは、
「普通42はないよな。」
と考え、ずるずるとコールして(Aを持っていたらレイズしてくるかもしれません)くれることでしょう。

このようなメリットもありますがあくまで基本は「勝率の悪いカードのときはフォールド」です。
少なくとも毎回フロップを見に行くようなことだけはやめましょう。



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