■ロマンシング・サガ 〜ミンストレル・ソング〜フリーシナリオRPGということで、クリア条件はあるもののその他は全く自由と言っていいゲーム性。 マップ移動が簡単なのですが、世界を又にかけて冒険している実感が沸くイメージは残してあって個人的には好感触。 戦闘やダンジョンも慣れると工夫のしがいがあって面白い。 また、周を重ねるごとにイベントが進んだり、隠しキャラやダンジョンが出たりとやり込み度も高いです。 私はまだグレイでしかクリアしていないのでなんとも言えないですが・・・。 ゲームをするのが好きな人にはたまらないのではないか?と思える作品でした。 ストーリーは勧善懲悪ではなく、善と悪・聖と邪・光と闇の混沌とした、神と人間との戦い。 各イベントもなかなかシュールで私は好きでした。 キャラ紹介には、オープニングを小話形式で紹介しているものがありますので、よろしければどうぞ。 かなり乙女仕様ですのでご注意ください。 あらすじ システム面 ストーリー面 キャラクター 総評 ◇あらすじ創造神マルダーが創りし世界、マルディアス。 かつてこの地では、悪の化である三邪神、デス、サルーイン、シェラハと、神々の王エロールとの戦いがあった 。 永き戦いの果てに、デスとシェラハはその力を封じ込められ、残るサルーインも、 エロールが生み出した十種の宝石 【デステニィストーン】の力と、英雄ミルザの命と引き換えに封印される。 それから1000年・・・ デステニィストーンは世界中に散らばり、再び邪神の力が復活の兆しを見せる。 運命に操られるように、それぞれ旅に出る8人。 広大なマルディアスの地で、彼らがどんな物語を紡いでいくのか・・・。 ◇システム面操作性も画面の切り替えもとてもスムーズでストレスはありません。大きくなると町の中の移動が面倒なのですが、出るときは△ボタンでワールドマップに出られるのは快適でした。 ワールドマップの移動は基本的に目的地を選ぶだけ。 地図上の移動の仕方が広い世界を感じられて結構好きでした。 小技(?)ですが×ボタン押すと移動が速くなります。 ただし、ところどころ自分の足で通らなければいけないポイントもありました。 ニューロードとか草原とか面倒だった。 グラフィックはさすがな美しさ。3等身キャラも最初は微妙に思っていたんですが、慣れると愛おしいばかり。 イベントで挿入される水彩画のようなムービーが雰囲気あって個人的には好きでした。 音楽も前作のイメージを踏襲しつつアレンジも加えて良い雰囲気。 全般的にシステム面でつっこむところはあまりないですね。 イベントのボイスが飛ばせないのがちょっとうざいくらいでしょうか? イベントではないボイスは×ボタンで飛ばせます。 あ、いやひとつあった!! マップアビリティが町の中でしかつけかえられないのは痛い。痛すぎる。 回数回復しなくていいからつけかえられるようにしようよ・・・(涙) マップアビリティとは、ジャンプしたり見えない宝箱を探したり敵から姿を見せないようにしたりとマップ上で役立つ様々なスキル。 5つまで選んでつけられます。 これがですね・・・ダンジョンの奥まで来たのにジャンプをつけていなくて先に進めず泣く泣く戻ったりと、何度も痛い目に遭いました。 って、これは私がヘタレなだけでしょうか。 戦闘面について少し。 RPGって戦闘がつまらないと単調になってしまうと思うのですが・・・非常に面白かったです。 技を閃く(頭の上で電灯がぴかっと光る)快感。 思わぬ連携(攻撃効果が上がって大ダメージ)が決まった時の快感。 ・・・・かなりやみつきになります。 強い技を覚えるかどうかはかなり生死の分かれ道。そして戦う相手が強いほど技は閃きやすくなる。 つまり、自分よりかなり強い敵でも閃く技や決まる連携によって勝てる可能性があるのですね。 基本的にザコ敵は自分の強さに合わせて強くなりますし、前述のマップアビリティで避け続けることも可能。 ボス敵の強さは変わらないので、ザコと戦いまくり強くなってからチャレンジするも良し。弱い自分で工夫と運で乗り切るも良し。 そのあたりも自分の進め方次第で楽しめる、絶妙なゲームバランスになっていると思います。 BPやEP、LPの概念が最初はややこしいと思うのですが、やはり慣れます。 武器の鍛錬や調合、魔法の合成といった面もやらなくても充分クリアできる(やってません私)のですが、 やり込み要素として残っているのは良いと思います。 では、以下シナリオ等はストーリー面の項で。 ◇ストーリー面ストーリーはあってなきがごとし。フリーシナリオですから。 決まっているのはキャラそれぞれの初期イベントと、サルーインの居場所を知って倒すことだけだと思います。 サルーインを倒さないEDがあったら完璧にフリーだったんですが(笑) 極端に言えば、ザコ敵と戦いマップを移動しているだけでラストまでいけるはず。 世界を巡っていれば何らかのイベントがあるので、好きなものをこなしていけばそれで良い。 特にどうするべきという道はありません。 逆に全てのイベントを一周でこなすのはたぶん無理。 2周目・3周目に引き継がれるイベントも有り、ある条件を満たすと見られるOPや隠しキャラ・ダンジョンも有り、何周もやり込みたくなる魅力があります。 主人公キャラもなかなか個性豊かで8人全員でやってみたくなりました。(やってませんが) 一本道のRPGに慣れていると最初は戸惑うかもしれませんが、とても自由度が高くて『ゲームをやっている』実感のわくゲームです。 新鮮でやっていて楽しかった。 ただし、シナリオもキャラもくどくどと説明があるものではないので、どれだけ自分で補完して想像して楽しむかは重要かも。 単発で起こるイベントがけっこうシュールで面白かった。 ようやく解決したな〜と思った事件で、最後に金欲に駆られた母親が海に飛び込んだり・・・思わずぽかんとしたよ(笑) 神という存在が唯一絶対のものではなく身近に存在する、混沌とした世界。 ただ自らが生き残るために神に戦いを挑む人間の物語。 仲間を犠牲にし、死の神の力を借りて挑むもよし。 人助けを行い、光の神の使徒として戦うもよし。 正義と悪、聖と邪の境界がとても曖昧で全てがプレイヤーの手に委ねられている。 そんな自由さと想像力の入り込む余地があるところが個人的に好きでした。 ◇キャラクター■アルベルトローザリア王国イスマス城の城主であるルドルフの息子。長男ということもあり、幼少の頃から勉学・剣術ともに 厳しい教育を受けてきた。 王国の騎士になることを夢見る正義感だが、反面、少々世間知らずな一面もある。 <一言> 典型的なお坊ちゃま。そこが可愛い。・・・だが、後ろに生えた羽が気になる。 お姉さんにたじたじ。シフにも押されっぱなし。おそらく、いじられすぎて年上に弱い。 ■アイシャ ドライランドに広がるガレサステップに住む遊牧民、タラール族の少女。幼い頃に両親を亡くし、祖父である族長のニザム に育てられる。 穏和で心優しい人々に囲まれて、明るく好奇心旺盛な少女に成長している。 <一言> おきゃんで可愛い(死語ですか、死語ですね)女の子。 いきなり知らない人についていくのはどうかと思うので、オープニングをちょぴり捏造しつつ小話化しました。 ナイトハルト×アイシャ風味。 →アイシャOP紹介SS ■ジャミル クジャラートの首都、エスタミルを活動の拠点とする若き盗賊。孤児として生まれ育ったが、性格はいたって楽天的でお調子者。 今はしがない盗賊だが、夢は「至高の宝石ディスティニーストーン」を手に入れること。 <一言> 可愛い!!パーティに一人いると場が和みます。女装イベントは必見ですよv でも、走り方が聖闘士走り。 ■クローディア バファル帝国の南に位置する迷いの森で、森の番人として暮らす。彼女は古くから森に住んでいた魔女・オウルに育てられた。 性格は温和で、自然と平和を愛し、森の動物たちからも慕われている。また、彼女の出生には大きな秘密が隠されている。 <一言> 初期パーティが熊と狼。ほっておいてもグレイが護ってくれる。さらに出生の秘密有り。 と、三段構えで萌えを完備。 淡々とした喋り方も好みです。 ■ホーク 海賊戦レイディラック号の船長を務め、己の腕と運のみを頼りに生きてきた漢。 無益な殺生だけはしないという生き方に共感する者も多く、パイレーツコーストで活躍する海賊の間でも一目置かれる存在。 <一言> はだけた逞しい胸が素敵・・・・でも、ひげが三つ編みなのは正直気になる。 はっきり言って、キャラデザはほとんどFC版のが好きだ。ホークとシフは特に。 バーバラだけは、ミンスト版のが好きですがね・・・。可愛く若返ったv ■シフ 一面を雪で覆われた南端の地、バルハラント。その辺境にあるガトの村が彼女の暮らす土地である。 両親共に戦士であった影響を受け、生粋の戦士として育ち、村を守っている。 <一言> キャラデザや声がいかつ過ぎてひどいと思った・・・(涙) アップになると美人さんなのよー!!! 頼れる姐御です。アルベルトを無意識にいじり倒してそうで素敵。 ■グレイ 財宝を求めて世界中を巡る、名うての冒険家。幾多の危険のなかで培われた強靭な肉体と精神が彼の武器である。 金や権力はもちろん、善悪にも自分の意思を揺らがせることはなく、時と場合によっては平気で人を殺めることもできるという。 <一言> 声が、クールでセクシー。「俺の名はグレイだ」というだけでいちいち悶えてもう大変。 彼がイベント上仕方なく『良い事』をすると不思議な気分になります。 そして、私のグレイは一本の剣のためにためらいなく元仲間を抹殺しました。(←あなたがやらせたんでしょ!) ■バーバラ 世界中を旅して回り、歌や踊りで生計を立てる旅芸人一座に属している。踊り子として、普段の練習への妥協を許さない プロフェッショナル。 また、この世を生き抜く処世術もしっかりと身につけており、武芸のたしなみもある。 <一言> 素敵なお姉様。FC版より髪を切って若返った気がします。可愛い。 OPイベントが一瞬で終わる主人公。これまた、詩人×バーバラ風味で膨らませて小話にしてみました。 →バーバラOP紹介SS ◇総評正直最初は、キャラが可愛くない〜!!とか戦闘意味わかんない〜!!とか敵強すぎです!!とか文句ばっか言ってました(笑) それが一旦システムを理解して世界に入り込んでしまうと、面白くて仕方なくなった。 特に戦闘が楽しめるのは大きかったですね。 手の抜けなさと、閃く楽しさがほとんどラストまで続きますから。 イベントも続けて起こして、少しずつキャラが深まっていくのがいい。 主人公も個性はあるんですが出張ってくるわけではないので、少しずつ自分だけの主人公になっていく感覚がありました。 そういえば言い忘れましたが、地図見るのが苦手だとダンジョン辛いかもしれませんね。 なんとなーくですが、男の子の方が喜んでやり込みそうなゲームだと思いました。 RPG好きな人に文句なく薦める一品です!! |
▲このページのトップへ |
Home > Game > ロマンシング・サガ 〜ミンストレル・ソング〜 |