remove
powerd by nog twitter


【Contentsに戻る】


「夕闇通り探検隊」がもっと万人に解りやすいゲームで、バグもなく、激しく発売本数を増やしていたら。
と言う架空の設定の元、クライアントに「作らされた」企画です。
内容的には結構行けるのでは、と思っていますが、なにせ本編に問題が多すぎて・・。
結局、陽の目を見ることのない無数の企画書の一つとして、闇に埋もれてしまいました。





・・──────────────────────────・・
「それは、もう一つの恐怖の扉」
・・──────────────────────────・・
  心霊現象(PSYCHIC PHENOMENON)
      民間信仰 (A FOLK BILEAF)
          都市伝承(CITY FOLKLORE)

            ・
            ・
            ・
・・──────────────────────────・・
       夕闇通り探検隊 追加シナリオ
          〜マレビト異譚〜
・・──────────────────────────・・
「やるべきこと、やりたいこと」

まずは、軟派に行きましょう。
1、全編にわたり、わかりやすいホラー表現を追求。
2、その一方で、本編をより深く理解するヒントをちりばめる。
3、イメージ的なムービーを多用し、見せていこう。
4、今度こそは、ナナナンキリコ先生の繊細なキャライラストを。

・・──────────────────────────・・
「問題点他」

1、本システムが、ゲームシーンからムービーへの移行が考慮
  されているか。
 →現状不明。ただしこれはできた方が演出上、なにかと都合が
  よい(プログラムでエフェクトを組む手間が省けるため)。
2、新規のキャラクター素材の撮影が、若干必要になる。
 →少なくとも5〜6人の追加撮影は必須。アクション可までを
  作業に含めるなら、2〜3カ月の絶対時間がかかる。
  無駄なく確実な仕様の作成と、ドット絵作業の早期着手。
  そしてなんといっても、ドッターのキープが決め手。
3、このボリュームが本当にクリアできるのか。
 →スクリプターの「慣れ」に負う部分が多い。逆にスクリプター
  から何ができるのか、案を求めるのもアリだと思う。
 →また今回は、シナリオごとに、脚本、ディレクションレベル
  から完全に分業化することも可能だと思う。
  不用意なシナリオ待ちの時間を絶対に作らないこと。

・・──────────────────────────・・
「内容」

1、45番目の噂「マレビト異譚」
2、短編「陽見市怪奇案内」
3、短編「とある男の話」
4、夕闇通り探検隊本編、体験版
・・──────────────────────────・・
          45、マレビト異譚
・・──────────────────────────・・
「銀色コートの噂」(45番目の噂+ミニゲーム)

主人公:例の三人組とメロス

陽見にやってきた怪人の正体を暴く長編のウワサ。
ナオ、サンゴ、クルミに、三者三様の恐怖が襲いかかる。
ゲームシステムは本編と全く同じだが、学校シーン、プライベート
シーンが独自のモノになっている。
ゲームシステムから、スクリプトの使用法に至るまで、現在の資産
を120%フル活用。

〜このゲームの面白部〜
よりわかりやすい恐怖表現。追われる、殺される、狂気、など。
そしてより徹底した現代日本の表現。
本編では再現できなかった、夏祭り、浴衣。季節の花、色。
三人組の花火のシーン。花鳥風月。
途中のデッドエンド含む、マルチエンディング。
三人が見る「夢」という形でそれぞれ個別の、ちょっとしたゲーム
も挿入されるといい感じ。

〜本編とのリンク〜
夕闇通り本編の一週間を抜き出したパラレル物語。

以下、アウトライン。

・・──────────────────────────・・
陽見市に変な人が来た。
証言内容はバラバラ。奇異な「変な人」だけが一致。

サンゴの前には、トモキさんを名乗る殺人鬼?
クルミの前には、ナゼか、不気味な物理学教授。
ナオの前には、・・ナオ?(ドッペルガンガー)

夜の電話。通り魔殺人のこと。
「トモキさんは殺人鬼ってどのくらい非日常だと思います?」
「・・どのくらいって、パーセンテージ?」
「そう、人生の中での遭遇確率」
それは、サンゴを現実的な「死」の恐怖の最中へ。

コートを着た、銀色の顔の男。真昼の公園ベンチにて。
「そこに来て、人間的などと言う偽善の言葉で、近代以前の
 宗教と政治の癒着による腐敗、無知の生み出すあらゆる悲劇の
 ばっこする、暗黒の時代に舞い戻れというのか」
それはやがて、クルミという存在自身の否定を。

殺人者の影におののくサンゴ。消されていくクルミ。
ナオは・・?
夕暮れの街角でナオはもう一人のナオに出会う。
そして、もう一人のナオは名乗る「あさっての自分」だと。
今度の噂を解決するのは、そう、ナオの役目だ。

ちょっと複雑なプロットと、本編のダイジェスト的なテーマを持つ
長編のイベント。・・幻の45番目の噂。

・・──────────────────────────・・
           陽見市怪奇案内
・・──────────────────────────・・
「陽見市怪奇案内」(ミニゲーム+設定紹介)

主人公:超心理学研究部 牧村瞳(マキムラヒトミ)

アナログと超常現象をこよなく愛する変わり者の女子大生、ヒトミ。
超熱しやすく冷めやすいタイプ。
現在は、サイババやシュタイナーといったスピリチュアリズムに
傾倒しており、手出し無用の突っ走りぶりを見せる。
(ちなみに3カ月前までは、Xファイルの影響でUFOだった)
そんなヒトミを操作し、心霊写真の撮影や、念写をするゲーム。
ただし漫然と撮っても×。陽見市内の心霊スポットを町内の人々
から聞き出す、情報収集も必要。撮れた写真の鑑定アリ。
写真撮影をする「散歩シーン」的なパートと、「プライベート
シーン」的なパートが存在する。
ただ、これと言って特に物語性はない(最後に彼氏と別れる程度)。

〜このゲームの面白部〜
彼女のシナリオにおいて、最も重要なのは、心霊写真のレアリティ
性が、異常に高いと言うことである。(コツを知らないと撮れない)
本編の噂に幽霊が登場した場所以外では、100%何も写らない他、
幽霊スポットでも、適当にシャッターを切ってもは、1%以下。
町内で得られる情報の他に、以下のシステムを駆使して戦え!
「寒気」 ・・ なんとなく幽霊がいそうな場所で振動が来る。
        ただし、ヒトミに霊感はないので信憑性は低い。
「シンクロ」・・霊体や、場所の持つエネルギーとシンクロすると、
        その写真の心霊率は、30%程ハネ上がる。
        やり方は簡単。「深呼吸の操作」をすることで、
        心音をゆっくりめに合わせる。さらにリラックス
        して、半トランス状態になれれば、心霊写真は
        ゲットしたも同然だ。
「メモ」 ・・ 犬の散歩をしている地元の中学生三人組などに
        聞いた幽霊スポットが、自動的にメモされる。

〜本編とのリンク〜
写真の撮れる場所など、全て、本編中44の噂の幽霊譚とリンク。
すなわち、本編の噂を「心霊写真を撮る」という形で紹介する。

〜セリフ参考〜
カズキ「エッ、ダメになった?
    だってあんなに一生懸命
    バイトしてたじゃん・・」

カズキ「・・使っちゃった?
    カメラ買い換えたって?
    じゃ、オレ達のゴールデンウィークは
    一体、どうなるんだよ!」

ヒトミ「光学的に引き延ばすとしても、
    デジタルだと限界があるでしょ
    だから多少、扱いがやっかいでも
    こっちの方がいいんだな
    それにデジタルってさ、
    人の心が介入する余地って
    なさそうじゃん
    意識とトポスとのシンクロっちうか、
    霊的な存在との遭遇率を高めるっちうか、
    そう意味でも、アタシにとって
    アナログは必須なんだよね・・」

ヒトミ「カズキ、いい?
    今の時代、人の心に足りないのは
    アナログだよ
    幽霊も、一眼レフも、アタシの心を
    潤わせるのに
    とっても大切なモノなんだから」

〜備考〜
実はこのヒトミ、野草園の姉さんと元友達で、かつて、カズキを
奪い合った仲だったりする。(デジタル女VSアナログ女)
そんなこんなで、本編の「中学生三人組」以外からスポットを
当てた陽見市の住人の姿を描くのも、ちょっとしたコンセプト。

・・──────────────────────────・・
            とある男の話
・・──────────────────────────・・
「とある男の話」(短編+設定紹介)

主人公:26歳男子、それ以外不明

自分は誰なのか、何故そこにいるのか、何も自覚のない男。
フラッシュバックする正体不明の「死」を暗示するかの映像。
男はあてもなく、暮れていくその町を歩き出すが・・。

〜このゲームの面白部〜
ゲームシステム基本部分は、本編と変わらないのだが・・。
この男、実は幽霊。町を散策するうち、やがて、自分が自殺により
死んでいること、そして怨念によって現世をさまよっていること、
復讐を誓った相手がいること、それらが徐々にわかってくる。
最終的には、男を自殺に追い込んだ、かつての恋人を、いろんな
方法で追いつめていくというゲーム性に発展、展開する。
復讐を果たしたところで、男は、駅の下のガード下からつながる
「ジゴク」へ回帰していくという、何ともネクラな話。
※※版「ゴースト」。
レベルアップして、ポルターガイストや、幽姿出現など、様々な
心霊現象を身につけていくRPG仕立てというのも面白いか?

〜本編とのリンク〜
道中、ヨドミや他の幽霊を見たり、最大の難敵、クルミに会ったり
する(クルミ視点に近い)。
一見悪趣味かつ邪道なお遊びだが、本編の幽霊観を明らかにすると
いう意味で、より深い面白みも持たせる。

〜備考〜
ネガティブすぎる話であんまりだというご意見、同感です。
最終的には、この「とある男」も本編の幽霊達同様クルミによって
癒され成仏するのか?
いやいや、果たしてそれが必ず男にとって本当に望むことなのか?
ガード下から「ジゴク」へ向かう前に、必ずクルミとの対話を
挟み込み、逆「夕闇通り探検隊」的シークエンスを作る。
そいでもって最終的には、マルチエンディングって言うことで
丸くおさめましょう。(←適当)

・・──────────────────────────・・
「注意」

テキトーな事がかなり書いてあります。
不明点は説明しますが、あまりとらわれないで下さい。
あくまで、なんとなくこんな感じで、という程度なので・・。

・・──────────────────────────・・
とか言いつつ、作るとしたらこんな素材も必要だなーと・・。
忘れないうちにメモメモ。
・・──────────────────────────・・
「新規ストリート」

マレビトの世界、ナオ
マレビトの世界、サンゴ
マレビトの世界、クルミ
クルミストリート2
輪坂横町の出店(夏祭りのシーン)
輪坂神社境内の出店(同上)
空き地(三人組の相談場所&花火をやる)
コンビニ店内

現像室(写真の現像&ありがちなチョイラブシーン)
鑑定室(占いの館みたいな場所?)
ヒトミの自室(念写&電話をする、音楽を聴いて物思い、etc)
カメラ屋店内

元恋人宅の玄関(幽霊になって女にイタズラする)
元恋人宅の浴室(同じく)
元恋人宅の寝室(同じく)

・・──────────────────────────・・




<前へ] [戻る] [次へ>