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Palm工作日記

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2002/11/19 (Tue.) NXの購入、音楽環境のその後
★さて、前回からずいぶん間があいてしまいました・・・
NXは、しっかり買いました。もちろんグラファイトです。想像していたのとは全く逆でカッコいい感じです。動作も速く、これを基準にしてアプリを組んでいると非常に危険です(^^;(旧機種だとものすごく遅かったりするのにそれに気付かない・・<実話)。
バッテリも、当初心配していたのとは逆にかなり持ってくれる感じで、NRよりもいいような印象すらあります。まあ、全く通信とかしていないからかもしれませんが・・
早くAirHの128kのCFに対応してほしいですね。あるいは、CFメモリか。どちらかに対応しない限りは、自分的にはNXはズバリ速いだけの「ダメマシン」です。もちろん、知人にも「ダメマシン」として紹介します。<かなり恨んでるらしい(笑・・えないな

★さておき。前回iPodを買った話を書きましたが、それ以後だいぶ私の音楽環境が変わりました。

★厳密には、音楽の聴き方がちょっと変わった、のかもしれません。
今までは、メディア1枚に収まるよう曲目とかを取捨選択・編集していたりしたのですが、iPodになってからは「とりあえず放り込んで流し聴き」することが増えました(そのあと、曲目を再編成したりはするのですが)。なんていうか、音楽に浸ることが増えた、という感じです。

★しかも、以前よりかえってCDとかをよく購入するようになってしまったり。
「MP3が普及したからCDの売り上げが減った」と主張するレコード会社がありますが、ありゃ真っ赤な嘘ですよ・・。どうせ買わない人は何やっても買いません。それでも売り上げが減るのは、買うに値しない音楽ばっかり粗製濫造するから今まで買っていた人が買わないだけです。実際、私もここ何年か邦楽のCDは全く買ってません。クラシックと洋楽、BGM系ばかりです。

★話が逸れたついでですが、今CCCD(コピーコントロールCD)とかいう、CD規格を逸脱した円盤が売られているみたいですね。正直、これには呆れました。曰く、「CDの不正コピーが売り上げを損ねている」だそうで。
これは逆でしょう。CDが売れない原因は先にも書いた、魅力の無い音楽を粗製濫造するからです。実際、たとえば知人から「編集したCD」をもらったとしても、その中にとても魅力的で気に入った曲があったら、それで良いと思えるアーティストに出会ったら、CDを買うでしょう。実際、それで気に入って結局CDを集めてしまったりしたこともありますし。立ち読みできない本屋では内容不明のものに金を出すリスクが大きすぎて本を買うことも少なくなる。立ち読みしていて気に入ったから買うことも多々ある。立ち読みで済ましてかまわない程度の内容の本ばっかり出してれば買う人も減る。そういうことです。(結構、現状の「文庫本」とかもしょうもない粗製濫造本が多くて状況は似ていたり(^^;。「文庫」に収めるに値しないしろものを「文庫本」で出さないで欲しいです)
ところが、それを聴衆のせいにして、さらに規格を逸脱させた結果オーディオ機器にダメージを与える(直ちに壊れなくても過負荷が蓄積していく)ような細工をディスクに加える。しかも、そのせいで音質は劣化する。聴衆と、良い音を追求してきたエンジニアとアーティストに対する甚だしい冒涜です。

★もちろん、不正コピーは容認されるべきものではありません。しかし、その解決は「正直者が馬鹿を見る」やり方では誰も納得しません。(というか、私的複製までダメにするのはどういうこっちゃ・・)
むしろ、現状の音楽の粗製濫造をやめるか、粗製濫造なりの価格まで下げないとどのみち何も解決しないでしょう。オーディオ機器に入れるのすら怖いCCCDは、むしろ音楽離れを加速するでしょう。
実際、私も今まではCDを買ってきましたが、今後はCCCDを出す会社のCDは買い控え、特にCCCDそのものは絶対に買わないつもりです。具体的には、avex(ここが最大の戦犯でしょうか、粗製濫造という点でも)、東芝EMI、ビクター。他にも導入を検討している会社もあるみたいですが、順次買い控えるつもりです。というか、どのみち魅力的な音楽も邦楽では出てないんで事実上何年も前から買い控えてるわけですが(笑

★実際のところ、クラシックとかは今ずいぶんリーズナブルな価格で買えるんですよね。だもので、CDショップに行くとクラシックのCDは結構ちょろちょろ買ってしまったりします。クラシックまでCCCDになったりしたら・・・もうCDは買わないかも。中古と今までの蓄積で、次世代の再生フォーマットの普及まで耐えるつもりです。

★本題に戻して・・・
で、iPodでもヘッドホンをいろいろ試してみました。そのせいで、またヘッドホンを買ってしまったりも(爆)
おかげで、ずいぶんヘッドホンが増えてしまいました。おまけに、触発されて真空管のヘッドホンアンプも買ってしまいました。ヘッドホンアンプの感想は、もう少し使い込んだら書こうかと思っています(ちなみに、機種は東京SOUNDのValve-Xというやつです)。この勢いだとCDPも買い替えそうな気も・・・(^^;
そのうちヘッドホンのページでも作るかな〜(笑)

★ちなみに、うちにある現役で使用可能なヘッドホン・イヤホンは、以下のものになります。
・Sennheiser HD600
・Sennheiser HD590
・SONY MDR-CD900ST
・SONY MDR-7506
・KOSS PortaPro
・B&O A8
・SONY MDR-E888SP
・Sennheiser MX500
・Sennheiser MX400
このほか、待機中・貸し出し中その他事情で現役を退いているものが以下のとおり
・AudioTechnica ATH-AD7 (研究室に貸し出し中(^^;。音はけっこう良好でCP高し)
・SONY MDR-F1 (実家で待機中です。これはほんとに低音が出ません。ただし装着感は最高)
・SONY MDR-D77 (イヤパッドがいかれてて放置。修理したい・・)
・AudioTechnica ATH-EQ7 (耳掛け式は音が悪い・・)
・SONY MDR-EX70 (これは厳密には譲渡。これも音はよろしくないです)
こんなにあって全部使ってるのか?という疑問もあるかもしれませんが、実は全部使ってます。おのおの特徴があって、状況と気分で結構使い分けが効くんですよね・・・
どれも音の傾向が違うのが面白いところです。(というか、傾向が重ならないように買っている、というのが正しいかもしれません)
もちろん、「お気に入り」というのはあるんで、頻度は変わってきますが・・・
これでもまだ欲しいヘッドホンとかあるんですよね〜。危険だ(笑)
AudioTechnicaの密閉型とか、SennheiserのHD414とか・・・特にHD414、めっちゃ欲しいです。でも、もう手に入らないかも・・・

★そういえば以前、B&OのA8は低音が出ないと書きましたが、使い込んでエージングが進むにつれて低音も出てくるようになりました。おかげで、今ではイヤホンでは(ヘッドホンは除く)一番フラットにいい音を出しています。すっかり気に入ったので、今ではほとんどこれで聴いています。ということで、イヤホンならA8が断然お勧め。買ってからしばらくは高音ばっかりですが、使い込むととても自然な音になるんで根気よく使ってあげて下さい。

☆だいぶ長文になってしまったので、とりあえず今回はこれにて・・・

2002/11/28 (Thu.) SMEよ、お前もか
★前回、NX用の128k対応AirHドライバがないので「ダメマシン」と書いたのですが、入れ違いでしっかりドライバのリリースがアナウンスされてました(^^;
12/2といえば、ちょうど私の誕生日だったりします。
・・・といっても、本来もうちょっと早く対応して欲しかったなーと思っているものなのでプレゼントと思うのは無理がありますが(笑)。
とりあえず、これでNXは「ダメマシン」から「普通にいいマシン」に格上げということで(^^;
あとは、実際使ってみていい感じだったら「おすすめマシン」にできると思います。動作は快適ですし。

★さらに、CFメモリのドライバも作ろうという動きがあるみたいですね。
これもありがたい限りです。いや、ほんとはSONYのほうからちゃんと出して欲しいところですが・・・政治的に難しいんでしょうね(笑)。
ともあれ、こっちもかなり楽しみです。256MBのCFが浮いてるんで、これを使いまわせますし。

★で、話題は変わって。前回、CCCDは絶対買わないと書いた直後、SMEがCCCDを導入するとの発表が・・・
何やらアリバイ作りでATRAC3のデータが入ってるみたいですが、そんな汎用性も無く音質も劣化しネットに繋がないとダメな上に追加料金を要しリスナーからさらに金を巻き上げるメカニズムに乗せられるほど私はお人よしではありません。
というわけで、さようならSME。CCCDは絶対買わない上、正常なCD-DAのCDについても今後買い控えさせて頂きます。
SMEといえば、渡辺美里のCDはここから出てるんですよね。私は今でもファンですが(邦楽では一番好き)、とても残念です。でも、考えを曲げるつもりはありません。SMEにはせひCCCDでさらに大赤字になって欲しいと思っています。

★どうやら、邦楽は本格的に末期症状のようです・・・
今回のCCCDに関連した私の見解を明確にしておきましょう。
 1.粗製濫造の音楽を垂れ流し、しかもそれを従来と同じ値段で平然と売っている(まるでレンズ付きフィルムを高級一眼レフカメラと同じ値段で売ってるようなもの、回転寿司屋の一皿100円相当のネタを高級寿司屋の「時価」で売ってるようなもの)。こんなもの売れるわけないのに、その原因をリスナーが「全員コピっているから」と一方的に決め付けて自分たちの「売らんかな」の態度への反省が微塵もありません。
 2.普通に買っているリスナーに対してもダメージが及ぶようなやり方を平然と取る。普通の(パソコンではなくオーディオの)CDプレーヤで再生しても故障したり異常な負荷をかけて寿命を縮めるようなプロテクトをかけています。こんなもの怖くてわざわざ買ってまでプレーヤにかけたくないです。それでプレーヤが不調になったら目も当てられません。
 3.音質が低下する(とCCCD採用レコード会社以外は言っている)のを完全無視。売れさえすれば中身の音はどうでもいいのでしょう。音質向上のため努力してきた録音・ミキシングエンジニアとアーティスト、再生機器メーカ、オーディオのセッティングに苦労してきたリスナーなどなどに対する著しい冒涜です。
 4.プロテクトをかけるのは構わないですが、普通にCDを買ってる人間に対して上記3項目の不自由・不便・脅威をかけて平然としているレコード会社に払う金はありません。プロテクトをかけるなら、普通に買った人には「音質劣化がなく」「オーディオ機器への負担も増えることなく」安心して楽しめる音楽を「適正価格で提供」して下さい。

★さて、嫌な話はこれくらいにして・・(^^;
前回、欲しいと書いていた(今回は前回の続きの話ばっかりですね)SennheiserのHD414ですが、無事入手しました。厳密には、復刻版のHD414Cというやつになります。
これって、YMOの人とかが使ってたりしたみたいですね。世界初の開放型ヘッドホンということで、当時は画期的だったみたいです。そんなわけで、かなりレトロな代物なわけですが、実際聴いてみると音もレトロな感じです。
とはいえ、実力としてはかなり侮れないと思いました。感度が低い(94dB)ので、ポータブル機でそのまま駆動するとちょっと苦しい感じですが、ヘッドホンアンプを経由させたりしてしっかり鳴らしてやると断然いい音が出てきます。音の傾向は、ズバリ、典型的なSennheiserの開放型ヘッドホンの音です(笑)。まったりした感じでありながら、音のディーテイルはちゃんと出ています。もちろん、さすがに後発のより新型かつ高価なヘッドホンには及びませんが・・・
しかし、このヘッドホンは非常に軽量です。また、折り畳みはできませんが運搬にはさほど不自由しない構造(というか材質<イヤパッドがスポンジ)になっています。なので、出先にSennheiserの響きを持っていくのにはちょうどいい感じです(私がこれを欲しがったのもこの理由です)。が、音漏れはすさまじいので移動中には使わないほうがいいですね(^^;。ちょっとシャレにならないレベルで音漏れします。出張先のホテル内とかで浸るのに使いましょう。移動中は私はA8を使うことにします。

☆最後に、Palmwareのほうの近況ですが・・・
新作も含めていくつか進行しています。が、ここのところかなり忙しいので出せるのがいつになるかはちょっと予想できません。
まあ、マイペースで進めて、できたものから出していこうと思います。


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