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こちらはニコンの半分の大きさ。
展示も高級機と新型のみ。景品はコーポレーションカラーの団扇でした。
やはり、フジノンの目玉は手ブレ防止機能内蔵の「スタビスコープ」。
ダイエット用のマッサージ器を持ち込んで手ブレ防止機能の実演をしていました。
係員の説明の通り、キャノンの防振機構より安定性が高いようです。
かなり大きな振れまで補正している印象がありました。
ジャイロでプリズムを動かすためか、すばやく双眼鏡を動かす運動を止めると像がワン・テンポずれて止まるのが面白かったです。
これも補正角度が大きいことによる副作用でしょう。
しかし、値段も重さもキャノンより重量級で、口径も小さめなのは少し気になります(どちらにしても高嶺の花ですが)。
もしどちらかを選ぶのであれば私はキャノンを選びますが、船舶や航空機での使用であればフジノンのほうが優れているのでは。
もう一つフジノンで目新しかったのは、コンパクトタイプのポロ双眼鏡をエアクッションで覆った見本品が展示されていた点。
色もおしゃれで[G−shock]の双眼鏡版のようです。アメリカでは既に発売されており、日本では市場調査中のようでした。
係員が会場でも価格について質問しており、私は「実売で2万円以下でなければ買わない」と正直に答えたのですが、ここでも失笑を買ってしまいました。
会社としては3万円くらいを考えているようです。
でも、定価はともかく「タンクロー」が5000円台から売られていることを考えると、4倍の値段でも高すぎると思いますが。
帰宅後調べてみたら、アメリカのサイトでは$165で売られていました。
フジノンで更に残念だったのは高級機のFMT−SXシリーズは展示されていたのに、普及版のMT−SXシリーズは1台も展示されていませんでした。一部ではMT−SXシリーズでも十分といわれているだけに残念でなりません。
ここは即売コーナーを大きくやっていました。
私が持っている双眼鏡の出来の悪さを、直接文句でもぶつけようとも考えましたがとりあえずパス。
双眼鏡の展示は「TASCO」ブランドがほとんどでした。
とりあえず、相談コーナーでの解答がショッキングで、全く見る気力が起きませんでした。
鎌倉光機・ブース 伏字は筆者の判断で入れております
独自販売をしているメーカーではないので無名ですが、OEM品の製造では大手の会社です。
どんな製品を作っているのか知らなかったのですが、展示品を見るとどこかで見覚えのある品がズラリ。
私が見ただけで「ボ●ュ●●」「タ●●」「●●ュネ●」「ペ●タッ●●」「ミ●●タ」「フ●ノ●」の製品が確認できました。
それも超高級品ばかり。
無名のメーカーが日本の双眼鏡を支えているんですね。感慨を新たにしました。
ここで面白いと思ったのは、コンパス内蔵の防水双眼鏡。
構造は7X50でレティクル付きなのですが、左の鏡筒の周りにリング状の対数尺が埋め込まれていました。
視界内のレティクルから難しい暗算計算なしに、距離や大きさが求められるようになっています。
パイロット用の時計では回転ベゼルが対数尺になっていることがありますが、双眼鏡でこのような仕組みを見たのは初めてでした。
係員に聞くと、「ドイツのバイヤーが注文した品」とのこと。
構造を見ると「タスコ」か「シュタイナー」のようなデザインですが、どちらのサイトでもこのような製品は見つけられませんでした。ひょっとして、軍などの専用品でしょうか。
この会社もブースの一部で双眼鏡の即売をやっていました。
「カマクラ」ブランドの品だけに、普段は見かけない品ばかり。
ほとんどがポロ型双眼鏡で格安のお値段。
写真手前の人だかりは、即売所に群がっている人たちです。
中でも「7X35」と「コンパス・レティクル内蔵型の完全防水7X50」は魅力的でした。
特に7X50は「タ●●・オ●●ョ●と同じ光学系だよ」と作っている工場の人が言って勧めるので、迷わず購入してしまいました。
確かにコンパスの内蔵が左右逆でイルミネ−ターがない点以外、諸元は全く同じ。
ちなみに「フジ●ン」マリーンシリーズともイルミネ−ターの有無のみだけで、諸元は同じ。
多分、「ブシュネル」ブランドの防水双眼鏡も同じ品だと思うのですが。
家に帰った後で気が付いたのですが、説明書では「全面マゼンダコート」と記載されているのに、対物レンズはマルチコートになっています。(ちなみに、タ●●・オフ●ョアはオチャラケ赤色コートと普通のシングルコートの2種類がある)
もしやと思って調べてみると、接眼レンズもマルチコーティング。
プリズムまでは分かりませんが、接眼レンズまでマルチコートされていることを考えると・・・。
対物レンズ1面でもマルチコートなら「マルチコートの高級品」と宣伝することが多いのですが。
普通ではない場所で買っただけに、アウトレットとか試作品のような特殊な品なのでしょうか。
会場では同型機がもう1台売られていましたが。
この双眼鏡の性能テストはまた後日。
ここで7X50ばかり3台も持つことになろうとは思ってもいませんでした。
8X40か7X35を買うつもりでいたのですが、隠れたブランドに惚れてしまいました。
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