聖闘士星矢アニメ版レビューNo3
アンドロメダBOX収録エピソード
49話「愛!春麗の祈り」
紫龍のことが心配で大滝の前で祈り始めた春麗。その祈りが紫龍に力を与えた!春麗の祈りを感じ、彼女と出会った時のことを思い出す紫龍。修行をはじめた頃の紫龍って一生懸命になって聖闘士になりたい理由を話しているが、生真面目で侍のような今とは違うなぁ・・・(33話・34話での修行時代の回想シーンでもまじめなところを見せていたが)
回想シーンの最後、牡丹らしい花を春麗の髪に刺すくだりはラブラブぶりを見せてくれます。中国人だけど、日本人の女性陣よりも大和撫子なところを見せてくれる春麗と侍のような紫龍のカップルはやはり相性抜群だなぁ…と思う一コマです。
紫龍に完全な止めを刺そうと、死の国に現われたデスマスク。39話で廬山の大滝からテレポートするところを見せてくれたが、この回のデスマスクは空中浮遊能力・透視能力を見せてくれます。案外芸達者な人ですな。
春麗を滝に落とされ、怒り爆発モードの紫龍に殴られるデスマスク。原作にあった「あじゃぱァー!!」のセリフはどこ?「あじゃぱァー!!」のセリフがあったら大笑い間違いなしだったのに…
「くたばれ!デスマスク!」とデスマスクを殴る紫龍。このシーンはちょっと「北斗の拳」的に描かれています。
(49話:2003年7月13日)
50話「昇れ龍!紫龍怒りのコスモ」
紫龍対デスマスク戦の最終話。春麗をデスマスクに殺され、怒り爆発モードの紫龍は猛攻撃を繰り出すが、必殺技でとどめを刺そうとしたところ、デスマスクに反撃された上に、死の国の穴に落ちてしまった。一度は亡者どもに動きを封じられるデスマスクだが、亡者どもがデスマスクの動きを封じている隙に紫龍、さっさと死の国の穴から這い上がったらいいのに…と思うのだが、それは言わない約束?
亡者どもを一掃するデスマスクを見て迷いが生じた紫龍の前に沙織さんが登場し、紫龍に助言を与えるが、沙織さんのセリフを聞いていると本当の勇気と愛を知る者だからこそ、沙織さんは星矢達を選んだのかな?自分の身近なところで戦ってくれる者として…
手刀で反撃を試みる紫龍。反撃を繰り出した瞬間、蟹座の聖衣のフットパーツがはずれ、最終的には聖衣に見放されたデスマスク。哀れだ…生身になった際のデスマスクの格好は江頭ファッション入ってます。いくら悪い奴だとはいえ、生身の敵に対して手を下す訳にはいかぬと聖衣を脱ぎ捨てた紫龍。聖衣を捨てたら私服姿になるのはいいけど、何故、レッグウォーマーなんて着けてるの?対するデスマスクの方も爪が異様に伸びてたし…
小宇宙を最大に燃やし、昇龍覇でデスマスクを倒した紫龍。魂が元の体に戻った時に目が見えるようになった紫龍。生命の力である小宇宙の力恐るべし、と言った所か?
この回の原画を担当した服部真奈美という人は「サムライトルーパー」で原画を担当したアニメーターさん。
(50話:2003年8月14日)
(修正:2003年10月8日)
51話「なぜだ!牙をむいた黄金の獅子」
星矢対アイオリア戦の1話目。アイオリアの拳で吹っ飛ばされる星矢。吹っ飛ばされ方が変に感じる・・・
所変わり・・・単身聖域にやって来た魔鈴さん。日本にいるジュネから事情を聞いた上で聖域にやって来たようだが、ジュネさんもジュネさんで何で魔鈴さんのことを知っていたんだろう…パジャマ姿のジュネさんは可愛かったですが。魔鈴さんの前に立ちふさがったのはオリジナルキャラのジャキ。この人、カシオスやドクラテス以上の巨漢みたい。
アイオリアが青銅聖闘士を殺すと言うことを聞いた魔鈴。この後回想シーンに変更。少年時代の星矢とアイオリアの会話が登場。ここでのアイオリアは星矢に対していい兄貴ぶりを見せます。一輝もだけど獅子座の男は「漢」と呼びたくなります。小宇宙全開でアイオリアの光速拳を見切った上に彼に蹴りを食らわせたところでこの回は終わり。
53話「男だ!カシオス愛に死す」
星矢対アイオリア戦の最終話。最初のシーンでライトニングボルトをモロにくらっている星矢。ライトニングボルトじゃないような気も。ライトニングボルトって光速の速さでストレートを放つ技のはずなのに、先述の最初のシーンではパンチ数発撃っているようなエフェクトになっているので。
所変わり…獅子宮へ向かう紫龍と瞬。そんな二人の前にカシオスが立ちふさがる!このシーンでは男らしいセリフを喋っている瞬を拝むことが出来ます。
洗脳されているアイオリアはサド入った人になってます。負傷した星矢の足を徹底的に痛めつけているので。再びアイオリアの攻撃を受けて満身創痍な星矢。この辺のシーンは同じセル画の使いまわしになっています。
星矢の叫びを聞いた紫龍は「星矢〜!!」と絶叫。801的妄想が入ってしまいそう…
獅子宮…星矢の前に現れたカシオス。洗脳されたアイオリアとカシオスになす術なしか?と思いきや、カシオスはアイオリアに攻撃を仕掛けた!この行動は星矢を先に行かせるためにやったことなのだが、この最中、シャイナさんには生きて幸せをつかんで欲しいと言うカシオス。一途な人だ。
早く行けと星矢に言うカシオス。星矢も星矢でカシオスの言うとおり先に進めばいいのに…(こんな行いはヒーローにあるまじき行いか…よく考えたら)
結果的には愛する者のために殉じたカシオス。このときの彼は「漢」を感じさせます。
(51話・53話:2003年9月23日)
54話「一輝!翼をもがれた不死鳥」
アニメオリジナル回。処女宮へ向かおうとする星矢。その前に星矢はアイオリアに前の戦いで負傷した足を治してもらうシーンが…原作では応急処置だけだったが、アニメ版では小宇宙で治してもらっています。
一方カノン島・・・一輝を始末しようと聖域の刺客がカノン島へやって来た!登場する時や雑兵を倒した後の一輝の時代劇風のセリフがキョーレツ。「笑止!」とか言うので。雑兵らもつられて時代劇風のセリフを言ってましたが(「神妙にしろ」って・・・)。
オリキャラのシヴァとアゴラ登場。蓮座は存在しないが、孔雀座は存在する星座です。シヴァとアゴラの二人、歩く仏像って感じの格好をしてます。アゴラの方は空中浮遊できると言う特技を見せていました。
村娘のエレーネ、シヴァに「おじいちゃんを返して」と純真なところを見せたが、シヴァはそんな彼女にも手をかけた!
エレーネに手をかけたことを知り、怒った一輝。幻魔拳をシヴァに放つ。蛇攻め&炎に焼かれる幻が出てきたが、炎に焼かれる幻の方は映画版1作目に登場したネタだし、幻魔拳が効かないところも一緒だし…
お経を唱えながら必殺技「千手神音拳」を放つシヴァ。「千手神音拳」って、もろ流星拳…
シヴァに崖に落とされたエレーネ。彼女、自力で這い上がって来ました。タフです。将来女聖闘士になってもおかしくないのでは?(タフだし、強運の持ち主だし)
(54話:2003年8月14日)
(修正:2003年9月23日)
55話「友情の絆!アテナの叫び」
54話の続き。この回の絵はちょっと劇画チックな上にガタガタ。
途中でインサートされる次の宮へ向かうシーンでの瞬はかわいいですが。(エレーネも)
ボロボロになっても火口近くから這い上がってくるエレーネ。根性あるよね…
アゴラに戦う意味を聞かれる一輝。戦う意味を言う一輝だが、彼も戦っていくうちに何かを悟ったようです。場所を変えて戦うのだが、シヴァ・アゴラコンビ優勢のまま。動きを封じられてしまったところでB-パートへ。
一輝が思うように戦えないのはシャカの仕業。開眼モードもちょっと見ることが出来ます。沙織さんの小宇宙の助力もあり、形勢逆転。この辺の戦闘シーンの演出は空中戦あり、念力ありと何でもありの演出となっています。沙織さんと瞬の呼びかけもあり、歩く仏像コンビを倒す事に成功。
この回は劇画チックに書かれていると述べたが、作監と原画担当者は「北斗の拳」に関わったのだろうか?
(2004年11月7日)
56話「シャカ!もっとも神に近い男」
一輝対シャカ戦の1話目。最初、氷河対ミロを見るか、この一輝対シャカ戦を見るか迷いましたが、最初は一輝対シャカ戦を見ることに…
前置きが長くなったが、本題に。処女宮の前には仏像が…原作にはこんなのはなかったはず…問題のシャカ登場。マントを袈裟代わりにしてるし、座禅を組んで(&空中浮遊もしてた)出てきたがインパクトがあります。乙女座の聖衣はマスクに模様がないし、聖衣本体の方も原作では複雑だった聖衣の模様が簡素なものに変更されています。
早く次の宮に向かいたい星矢達。シャカを攻撃するが、圧倒的な力で星矢達を翻弄します。瞬がネビュラチェーンを繰り出すシーンは荒木・姫野絵(45話)の使いまわし。
瞬のネビュラチェーンをはね返し、瞬を痛めつけるシャカ。このときのシャカのセリフ「いくかね?ポトリと」のセリフをさらりと言ってしまうところが何ともいえない。
天魔降伏のエフェクトは透過光を使いまくり&仏教的イメージが…見ていても技の原理はよくわからなかったりしますが。
星矢達が倒されたところで一輝が登場。登場シーンはド派手です。この後の時代劇風のセリフの応酬は笑えるし、シャカが「なるほど…」のところ妙に語尾が伸びてしまっているところも笑える。
シャカの「私の前にひざまづくことだ!(以下略)」とか、一輝の「シャカよ、残念だが・・・」のセリフはインパクト大。(この話の一輝とシャカのセリフは「私的名(迷)セリフ集No3を参照にして下さい)
原作では一輝とシャカはデスクィーン島で一度会ったと言うことになっているんだけど、アニメ版ではまったくといっていいほど因縁めいたものがない…
一輝が「六道輪廻」をくらったところでこの話はお終い。この回は全体的に仏教的なイメージが漂う回でもあります。
(56話修正:2003年7月31日・2003年9月16日(最終修正)
57話「無の恐怖!目を開けたシャカ」
一輝対シャカ戦の2話目。最初は教皇様の沐浴シーンに12宮前のシーンが登場。12宮の入り口で沙織さんを見守るムウ様と貴鬼。雨が降ってきたため、沙織さんはずぶ濡れ状態に。貴鬼が自分の服を傘代わりにしている所はけなげなところを見せます。
所変わり処女宮…幻魔拳をくらった時のシャカの描写は妙に色っぽいです。しかし、マスクが落ちる(?)SEは安っぽい感じでしたが。
「俺たちは親との縁は薄かったが…(以下略)」とシャカに言う一輝。この人もアテナの聖闘士としての自覚が出てきたようだ。
西院の河原でのシーンでのシャカは悪者っぽい喋り方してます。一方恐ろしい幻を見せられた一輝も「黙れっ!!」と叫ぶところは、気合入ってます。
自分の技を返されたらしい一輝。幻魔拳をはね返されたのは2回目です。この後聖衣を砕かれてしまった一輝。皆さん何故、自身の聖衣を誇示したがるんでしょうか・・・?
開眼モードになったシャカ。マジで惚れてしまいました。この後一輝は触覚を絶たれるんだけど、このシーンでは普通に聖衣が外れたのに、なぜか溶けるように聖衣が消えてしまっているし、SEも安っぽかった(金属特有の音がないという意味で)。感覚を絶たれる際のエフェクトだが、もう少しまともに書いてもらいたかった気が・・・
この回は荒木氏・姫野氏が作監&原画を担当した回。この回の一輝は男前だったし、シャカは美人でした。一部のファンには不評(?)なアニメ版フェニックスの聖衣もカッコよく書かれています。私的にはほぼ鋭角のみで構成されている原作版よりも鋭角と曲線が上手く組み合っている上に鎧らしいアニメ版の方が好み。
(57話修正:2003年7月10日・2003年9月16日(最終修正)
58話「壮烈!友情に散った一輝」
一輝対シャカ戦の最終話。前の話と比べるとシャカがやや不細工(-_-;)。
五感を絶たれてもシャカと戦おうとする一輝に感動。涙腺が緩んでしまいました。瞬の「それでも兄さんはむざむざと負けはしない。僕は兄さんの勝利を信じている!」のセリフにも感動。このセリフは兄弟を信頼していなければ言えないセリフです。
精神のバリアのようなものでシャカの攻撃を無力化した一輝。精神に関係した技が使えるからこんな芸当ができるのね。六感まで絶たれてセブンセンシズに目覚めるということ自体も離れ業だが…(ついでにシャカの力の秘密も見抜いていたし。)一輝は小宇宙を高め、シャカと共に果てることを選ぶのだが、このシーン、透過光で見えづらい…
「おろかな…(以下略)」と叫ぶシャカを見ていると、神に近い男と言われ、超然としている人でも死ぬのは怖いのか?とつっこみたくなる。
「瞬よ、この次生まれ変わってくる時も…」と言うセリフ、なぜ「人間がもし生まれ変われるなんてことが本当にできるのなら」の部分が抜け落ちてるのは何故?この回は一輝と瞬の兄弟愛が堪能できる回。号泣まではいかなかったが、感動できるエピソードです。こういう兄弟愛を扱ったエピソードで感動できるのは自身に兄弟がいてなおかつ姉である立場だからなのだろうか(昔は些細なことで兄弟で喧嘩することが多かったのだが。)?
(56〜58話:2003年6月30日)
59話「甦れ白鳥!生と死と愛と」
まずは聖域の外れ。カシオスの弔いに現れたアイオリア。死んでいった者たちを弔う彼のセリフを聞いているとまさに「仁」の心を兼ね備えた男だと感心させられる。
シャイナさんと出くわし彼女と会話。このシーンはオリジナルだが、アイオリアの思慮深さ、シャイナさんの脆さが出ています。回想シーンではカシオスがシャイナさんに対する心遣いなどシャイナさんに見せる優しさがわかるシーンも…
天秤宮にたどり着いた星矢達はそこで氷漬けになった氷河を発見。これを見た星矢は「いったい誰が超人的なマネで…」と言うが、確かに超人的なマネです…
自分たちの無力さを嘆いているところで天秤座の聖衣が登場。天秤座の聖衣、原作版と比べるとギミックが簡略化されています。天秤座の聖衣の説明をする紫龍だが、何でわざわざ聖衣を脱ぎ捨てるんだ!?
初めて扱うはずの武器も難なく扱って見せた紫龍。これも老師に教えてもらったんだろうか?
剣で氷の棺を切り裂いた紫龍。この後、なぜ、カッコをつけるんでしょう?
氷河を救おうと瞬が自分の小宇宙を使って氷河を暖めようとするが、かなりきわどい…放送当時もかなり物議をかもし出したんだろうなぁ。このシーン
(59話:2003年10月15日)
60話「氷河復活!この命かけて」
凍死寸前の氷河を助けようと自らの小宇宙を使って氷河を暖める瞬。その最中、瞬の修行時代のことが出てきた。修行時代の瞬って1話の星矢の格好(修行時の)同様、プロテクターを着けてますね…レダに殴られている瞬。ジュネさんの声で一輝との約束を思い出し、レダに勝つんだけど、なんか火事場のバカ力って感じではあるんですが・・・
瞬の小宇宙がはじけたのを感じた星矢と紫龍。紫龍は星矢に仏説を話すのだが、話は「ジャータカ」と呼ばれる伝承の一部。通っていた中学・高校が仏教系で作中に出てきた話は仏教の先生がしてくれたんですね・・・
天秤宮へ戻ろうとした星矢たちを引き止めたのはミロ。星矢と紫龍、ミロが一緒にいるところを見てるとアムロ、ブライト、シャアを連想してしまうし、池田氏のボイスを聞いてるとガンダム好きの血が騒ぐ…星矢と紫龍がミロに挑むシーンはオリジナルだが、星矢・紫龍がかっこいいし、バトルシーンもスピーディーです。合体技らしいものも披露してたけど、なす術もなくミロに倒されてしまう。この危機に現われたのは氷河。「俺の涙は…」で始まる氷河のセリフは青春ドラマ的でしたがセリフを喋っているシーンも素敵v
この話はAパートを井上栄作氏、Bパートを荒木・姫野氏が原画を担当。Aパートの瞬は可愛く、Bパートでの星矢達は美しいうえにかっこいいです。
(60話:2003年8月4日・2003年10月8日(修正)
61話「降伏か死か!この翼ある限り」
氷河対ミロ戦の本番。最初は青春ドラマのような氷河のセリフで始まります。足止めのため、カリツォーもとい、氷結リングを放つ氷河。アニメ版の「氷結リング」は安直過ぎるネーミングだ。ミロがシャア=池田秀一氏だと知ったのは地上波再放送でこの話を見たときなんですね・・・やはり池田氏のボイスは最高!
所変わり12宮前…沙織さんを守るために辰巳が孤軍奮闘。雑兵相手に引けを取らないところを見ると剣道三段は伊達じゃないです。追いつめられた辰巳のピンチに邪武ら青銅2軍が登場。この回から那智の声は草尾さんになってるが、初々しいなぁ・・・
氷結リングをマントで無力化するミロ。かっこいい!リストリクションを放つミロはなんか「目からビーム(byデジ・キャラット)」もとい眼力を放っているようだ。アニメ版のミロは氷河を「お前」と呼ばず、「君」と言ってます。
スカーレットニードルの激痛に苦しみながらもダイヤモンドダスト連発でミロの足を封じた後とどめのオーロラサンダーアタックを食らわせたところでこの話は終わり。
余談になるが、ホーロドニー・スメルチがオーロラサンダーアタックとなっていてショックを覚えたのは地上波再放送のときにこの話を見たときだったりします。
(61話:2003年7月10日)
62話「進め氷河!誇り高き勇者」
オーロラサンダーアタックをミロに食らわせる氷河だが、全身が麻痺していたために何の効果もなし。スカーレットニードルをくらった所から派手に血を流す氷河。派手な流血シーン…
五感が絶たれつつも必死に戦おうとする氷河。ミロは天秤宮でカミュが氷河を試したこと、氷の柩に閉じ込めた理由を話す。理由や手段がどうであれ、カミュの行動は親心を感じます。ミロが氷河にカミュの真意を話すところも良し。ミロってこういった説得が上手いタイプだと見たが…
ミロがカミュの真意を話した後、原作では氷河が聖闘士になるための修行を始めたころにシーンが変わるが、アニメではそのシーンはなし。師匠がカミュじゃないからなぁ・・・・(修行を始めたころのシーンはハデス編4話に挿入されましたが。)
私的名(迷)セリフ集にもセリフを書きましたが、この話は妙に長ゼリフが多いです。個人的に好きなのは「俺にはまだ…」で始まる長ゼリフが好きです。
勝負が決まったあと、氷河は出血多量で死にかけているのに、一生懸命になって前進するところは根性はあるのを感じるが・・・
(62話:2003年8月14日)
64話「少年よ!君たちにアテナを託す」
射手座の聖衣が星矢に向けて矢を放つシーンから。瞬が目を覚ますときに何も言わなかったけどこれはなぜ?射手座の聖衣が矢を放ったところから洞窟が…天蠍宮を抜けた氷河と合流し洞窟の中へ。
第一の試練は吊天井。星矢達を先に行かせた紫龍。吊り天井を昇龍覇でぶっ壊した紫龍だが、自滅した風に見えるのは気のせい?
第二の試練は落石&水攻め。激流をダイヤモンドダストで凍らせたが、止めた後にさっさと先へ進めばいいのに、激流に流されてしまっています。
洞窟の絶壁を渡る際に星矢を先に行かせた瞬。この後の星矢は何度も崖から落ちちゃっています。射手座の聖衣に導かれ、出口にたどり着いた星矢達。射手座の聖衣はギリシャ文字で書かれたメッセージを示す。メッセージの意味を理解し一人だけ涙を流す星矢。星矢からギリシャ文字のメッセージの意味を知り感動の涙を流す3人(星矢と同じく滝のような涙を流していました)。先ほどのアスレチックのようなものは4人の心を試す試練だったようだ。しかし、謎なのはアイオロスがいつあんなものを作ったことか?
これは私の勝手な私見ですが、おそらくアイオロスはわずかながら予知能力のようなものを持っていて、いつか若い聖闘士が人馬宮に来る事を予言して洞窟の中の試練を用意したとしか思えないんですが…
(64話:2003年12月25日)
65話「うなる聖剣!シュラ対ドラゴン」
紫龍対シュラ戦一回目。磨羯宮を通る際の星矢達、歩調を合わせて歩くところはちょっとおかしいです。
磨羯宮の中で星矢達はアテナが聖剣を一人の戦士に与えている彫刻を発見。ここはオリジナル。
シュラは戸谷公次さん。戸谷さんはU・C(宇宙世紀)ガンダムでは常連の声優さん(注1)でもあります。地上波再放送時、一瞬、若本規夫さんと間違えましたが…戸谷さん、ハデス編に出演しなかったのは残念…
山羊座の聖衣、アニメ版はマスクがヘルメット状に変更。商業主義云々もあったんだろうけど、マスクは原作版デザインの方がよかったのに…
回想シーンではアイオロスが必殺技を披露。ネーミングは「アトミック・サンダーボルト」。ストレートですな。射手座らしい技を用意してくれた方が良かった気がする…
シュラの必殺技「ジャンピング・ストーン」は実際の格闘技技「フランケン・シュタイナー」(足で相手の頭をはさんで投げると言う投げ技)の変形みたい。
この回は「ダンクーガ」、「セーラームーン」で知られるアニメーター、只野和子が作画監督。ドマイナーの「ダンクーガ」のデザイナーがメジャー作の「聖闘士星矢」に関わっていたのは驚き。(「聖闘士星矢」は「ダンクーガ」の声優さんが何人か出演していたのだが(注2)
(65話:2003年7月6日)
66話「ああ紫龍!星となって消ゆ」
まずは紫龍が背中の龍を見せつつイキのいいセリフを言うところから始まります。反撃を繰り出す紫龍のアクションはカンフー映画のヒーロー的。対するシュラも素顔はかっこいいし、カンフーヒーロー的なアクションを見せてくれます。(しかも劇画っぽい紫龍とシュラが拝めたりします)
わざと自分の弱点を晒した上でシュラのエクスカリバーを封じる紫龍。無茶な事をしますね…当たり所が悪かったら即死ものよ…これって。
増大していく紫龍の小宇宙に戦慄するシュラ。死の渕にあるからこそ小宇宙が増大していくところはなんか
「ド○ゴン○ール」のサイヤ人の方々みたい(なんか違っている気もするが・・・)。
二回目の攻撃を繰り出すシュラだが、腕がめり込んだ上に、紫龍に腕を切り落とされるシーンが追加されている。このシーンの途中で顔が崩れるところがあるが、ここはご愛嬌と言うことで…
禁じ手「廬山亢龍覇」を使い、シュラと共に天空に上った紫龍。シュラは紫龍の決死の想いと沙織さんの小宇宙に触れ、自分の非を認めるシュラ。原作でも感動できるネタだが、アニメ版でも感動。最初にこの回を見た時は涙腺が緩んでしまいました。
65話とこの回は鈴置氏と戸谷氏、渋い系の声優さんの演技が堪能できる回。ハデス編ではこの二人の演技を堪能できないのが残念でならない。
67話「さらば!我が師よ我が友よ」
この回は氷河対カミュ戦。これが真の師弟対決です。
星矢に声をかけられるまで宝瓶宮の前に立っていた瞬。仲間思いな人です。
右足を凍らされた氷河はカミュ先生に絶対零度について質問された後修行時代に場面が移行。絶対零度について教えてもらうシーンはちょっと原作と違います。
戦闘中だというのに氷の闘技のウンチクを語るカミュ先生は余裕を見せ付けているのか?それともただの解説好き?オーロラエクスキューションを放つカミュ先生。この際のBGMは映画版1作目で流れていた奴です。(映画では確か一輝対オルフェウスのシーンで流れていた)
オーロラサンダーアタックも効かず氷の柩に閉じ込められた氷河。根性(?)で氷の柩を砕くが、さすがと言ったところ?
この次には氷河は無意識に強力な凍気を放つが、力の加減とかはわかっているのだろうか?氷河とカミュ先生が凍気を放っているシーンの途中で挿入されていた修行時代のシーン(猛吹雪の中特訓するシーンね。)はカット。無意識のうちに強力な凍気を放っている氷河を励ます声が・・・マーマ、星矢、紫龍、瞬、水晶先生が出てきたが、沙織さんは?と思ったらちゃんと登場してました。
最後はオーロラ・エクスキューション同士の激突!カミュ先生は氷河の技を受けながらも氷河の成長を称えるのだが、カミュ先生も氷河同様、クールな態度とは裏腹に熱い心を宿していたことがわかる。
(66・67話2003年9月12日)
68話「美の戦士!アフロディーテ」
カミュ先生が氷河の成長振りを称えた後に力尽きるところから。氷河の生命が燃え尽きたのを感じ取った青銅2軍。邪武は「なんて凄まじい戦いなんだ・・・」とつぶやくが「星矢」のバトルはどれも凄まじいからなぁ…十二宮へ向かおうとする辰巳ら。だが、邪武はそれを制止する。このシーンの邪武のセリフはある種の敗北宣言と見てもいいのかな?
教皇の間でのやり取りはちょっと総集編っぽく。
双魚宮の近くまでやって来た星矢と瞬。瞬は兄さんとの約束、師の言葉を思い出し、小宇宙の事を話すところはカッコよく決めてくれます。
アフロことアフロディーテ登場。キラキラと輝きながら登場。ついでにお目もキラキラしてます。アフロディーテは原作では金髪だったのだが、アニメ版では水色の髪に。しかも、ミスティと同じで口紅(?)してるし・・・・
訳のわからないアフロディーテの笑い声でこの回はお終い。
(68話:2003年9月16日)
69話「デモンローズ!甘き死の香り」
瞬対アフロディーテ戦一回目。教皇の間へ向かおうとする星矢。双魚宮と教皇の間をつなぐ階段は無数のバラに覆われていた!星矢は教皇の間へ向かう最中、なぜか意識が朦朧として倒れてしまった。師のアルビオレを殺したのはアフロディーテだと知った瞬。この辺のシーンでアルビオレはケフェウス座の聖闘士でなおかつ白銀聖闘士でありながら黄金聖闘士並みの実力を持つ聖闘士であることが判明するが、青銅聖闘士でありながら白銀聖闘士を凌駕する実力を持つ一輝、「神に近い男」シャカ、このアルビオレといい、どの階級の聖闘士でも階級以上の力を持つ者が最低でも一人はいるようで・・・
師の仇を討つ為にアフロディーテに挑む瞬。アフロの「んふっ」は癖になってしまいそうなセリフ。このセリフのせいでアフロ、オカマと化してしまっているような…
アフロディーテの「ロイヤル・デモンローズ」を受け、倒れる瞬。その脳裏に修行時代のこと浮かび、修行時代の回想シーンへ。ジュネさんに介抱された瞬。ジュネさんは瞬のことを心配するあまり早く日本へ帰れというのだが、瞬は「聖闘士になるまでは日本へ帰らない」という意志の強さが…(一輝に会いたい一心もあるんですが)
模擬戦で勝利し、アンドロメダ島に伝わる最大の試練「サクリファイス」に挑む瞬。鎖で縛られているが、岩に括りつけられているだけの原作とは違い、体中鎖でぐるぐる巻きにされてます。
回想の後、本筋へ。ネビュラチェーンを放ちアフロディーテを追いつめるが、アフロディーテはバラを使って身を隠す。こういうところにも自分の美を追求しているんだろうか?この人は。
二度目のサンダーウェーブをアフロディーテにかわされた所でこの話は終わり。
70話「安らかに!瞬、最後の微笑」
瞬対アフロディーテ戦の最終話。サンダーウェーブをかわされ、黒バラ「ピラニアン・ローズ」で両腕の鎖と聖衣を粉々にされた瞬。それでも立ち上がり、小宇宙を燃やす瞬に戦慄するアフロディーテ。再び回想シーンに。ここで瞬の真の力の話が登場。アフロディーテを倒すために真の力を使うことを決めた瞬。瞬の真の力は自らの小宇宙で空気と風を操る力だということが判明。技名の「ネビュラ・ストリーム」は天体のアンドロメダ座がM31と呼ばれる有名な星雲を持つことに由来するのだろうか?最初の一撃で顔がモロ床にぶつかったアフロディーテ。打ち所が悪かったらこの時点で死んでいたかも?
瞬とアフロディーテが正義について語るところは正論の嵐…とどめの「ネビュラ・ストーム」を受け倒れたアフロディーテ。アフロディーテは瞬の健闘ぶりを称えた後に息絶える。ご臨終の後、無数のバラがアフロディーテの体を覆うけど、一体どこから沸いてきたんだろう?(地上波再放送時でも同じ感想を持ったが)アフロディーテが息絶えた後も立ち尽す瞬。この後の子供時代の回想シーンはなし。あの回想シーン、瞬の優しさがにじみ出ている名場面だと思うんですが…
星矢を助けようと星矢の元に駆けつけようとする魔鈴。彼女の前にパエトンが部下を引き連れて魔鈴に襲いかかってきた!魔鈴のピンチを救ったのはシャイナさん。魔鈴とシャイナがタッグを組んでパエトンの部下と戦う所はカッコよかった。
この話は全体的に絵が惨いのだが、回想シーンと力尽きて倒れる瞬はちょっと可愛かったかな?
(69話・70話:2003年8月4日)
71話「消える火時計!教皇の正体」
デモンローズの香気にやられたままの星矢。この人、ずっとっここで寝てたんだろうか?
魔鈴さんが星矢のピンチを救いに登場。自分ことはお構いなしに自分の仮面を星矢に付けて星矢を背負って行く魔鈴さん。意識が朦朧としつつも姉のことを想う星矢。姉を探すと言う使命は忘れていないのがわかります。
流星拳でデモンローズを吹き飛ばした星矢だが、魔鈴さんのことも心配…とばかりに魔鈴さんのところに駆け寄る星矢。原作にあった素顔を見ようとする描写はカット。
教皇の間にたどり着いた星矢。ここで教皇が素顔を見せるが、教皇はなかなかの色男です。
善サガの声、声質が納屋六郎氏と似てなくもない?善→悪に変身する教皇。なぜ後ろを向いてるんだろう?
所変わり…スターヒルに向かっていたとシャイナさんに告げる魔鈴さん。ジャキとの戦いの後にスターヒルに言っていたらしいが、スターヒルって聖域の近くにあるのか?スターヒルの頂上で10年以上経った教皇の死体を見たという魔鈴さん。先代教皇、顔が綺麗なままだが、スターヒルにある結界は死体を美しいまま保存できる作用があるんだろうか?
スッポンポンで聖衣を装着する教皇もといサガ。この人もミスティ同様自分の肉体美を誇示したがる性格の人?星矢がサガによって五感を絶たれるところでこの話は終わり。
(71話2003年10月15日)
72話「行け星矢!友の死を超えて」
教皇の間での死闘二回目。サガの光速拳で五感を絶たれてしまった星矢。所変わり…白羊宮でシャカが助けを求める声を聞いたムウ。ムウは念力でシャカをサポートするんだけどこのシーンは美しいです。
-処女宮…シャカに助けてもらった一輝。原作ではシャカは一輝をお姫様抱っこしてたのだが、アニメ版ではしていません。目を覚ました際の一輝は妙にかわいい(こんなことを書くとは私も腐女子と化してしまったようだ)。シャカは一輝に教皇の間へ向かうように進言し、灰から聖衣を甦らせるが、原作のように進化はせず、元の姿に戻っただけ。このシーンでのシャカはやや早口。聖衣復活のシーンは57話のセルの使いまわし?
光速拳と化した流星拳、ペガサス・ローリングクラッシュでもくたばらないサガ。黄金では一番タフな人では?
Bパート。ジェミニの正義の顔が涙を流すシーン、涙を流すこと自体変ですが涙の量はAパートよりも多いような?悪サガが正義の顔に対して言った「故に、私こそがこの時代の救世主なのだ!」のセリフを聞いていると、シャピロか!?とつっこみたくなる。
星矢のピンチに一輝が登場。硬派な兄さんが涙を流すという珍しいシーンが用意されていたが、教皇の間に向かう前の紫龍・氷河・瞬のやり取りがなくなっている・・・特に一輝と瞬の兄弟愛は見てみたかったのだが…
72話・73話(キグナスBOXに収録)は原作では展開が異なっていてこの72話では一輝がサガと戦っている間に星矢がアテナの盾を取りに行って盾の光でアテナを救うと言う展開に変更されている。
(72話:2003年7月31日)
(72話修正:2003年8月14日)
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