remove
powerd by nog twitter

【Lucifer "The CUP W"】

SIG P210 "Type R" ただし、作りかけ(笑)
試射バージョン

2007.8.2


 ついに、姿を見せた、管理人の新カップガン。ただし、見てのとおりシュラウドをはじめとしたカップ対策は、まだなされていない。取りあえず動くようにはなったので、精度的にカップに使えるものかどうか、検証するために仮のサイトシステムを載せたのが、この姿。本来ならシュラウドで隠れてしまう「ヒミツの部分(笑)」がよくわかるので、あえてこの段階で紹介する。

 シングルカラムでレースガンを製作しようとする場合、問題になることが大ざっぱにいって2つある。
   @インナーバレル先端をどのようにして固定するか。
   A特にバリケイドのあるカップガンでは、どのように剛性を確保するか。

 WAのハイキャパ系(ショートフレーム/ロングフレームともに)が好まれるのは、この問題を簡単に解決できるからだ。それだけ、金属製のフレームは、レースガン作製にありがたい存在なのである。あ、あとオプティカルサイトのマウントを確実に固定できるというのもポイントね。

 ともかく、現在市販されているシングルカラムオートは、基本的に樹脂製のフレームである。肉厚の関係からか、金属のインナーシャシーがダストカバー部にまで入っているものも、ほとんどないと記憶している。法的なグレーゾーンに一切触れることなくレースガンに仕立てるには、超えなければならないハードルがかなり高いのだ。

 現物は見たことがないが、かつてM1911系のシングルカラムでカップガンを作った人は、金属板をフレームの左右に取り付け、そこにネジを切ってシュラウドを装着していたそうな。昔懐かしい「アドバンテイジ グリップシステム」のゴツい版みたいなイメージね。これは1つの解答ではある。それも、とびきりの正統派。

 で、私が出した別の解答が、これ。スライドのカットが妙でしょ?コンプの下半分はフレームの中まで続いていて、後端がインナーシャシーと結合されている。つまり、強度的にはトリガーガードあたりからコンプまで、一本の金属棒が通っているような感じ。当然、リコイルスプリングは本来の場所には入らない。実は、コイツの内部構造はGAKUさんのG4を基本としているのだよ。以前、DNA−G4を製作したときに、シングルでレースガンを作るなら、この方法の応用しかない・・・と思ったわけ。それを形にしたのが、カップガンWなのだ。

 ちなみに、シューティング界の風潮にも配慮して、今回はブローバックエンジンには一切手を加えていない。なのに 気温35度、リキチャで撃ってもキックのマイルドなこと。ライトチューンのレースガンに匹敵する軽快な撃ち味なのだ。ノーマルのショボいキックを体験して、「これならそのままレースガンに使えるかも」と思ったのが、大成功。

 詳しくは、ちゃんとカップガンの形に組み上がったときにね。ところで、グリップやセフティ、トリガーなどのインターフェイスは完全ノーマル。この辺りは、パーツの豊富な1911系の何倍も手間がかかるところだ。正直、「P210を本気でレースガンにしようとするヤツはバカ」だと思うが、好きなんだから仕方がないの(笑)。