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【Lucifer "The CUP W"】

SIG P210 "Type R"

2007.8.18

 やっとのことで、P210にシュラウドが装着された。見てのとおり、オプティカルマッチのマウントを利用したもので、かつて"The CUP T PROTO"に使われていたものの再利用。カクカクした形と断面積の大きさで、正直言って握りにくい。が、両サイドのフラットな面が大きいのは、メリットにもなる。比較的簡単にカップガンを製作するアイデアとしてはいいんじゃないかな?とはいえ、「究極」をめざすなら、スライド後部(リヤサイト周辺)を削り込んで、タイトフィットの板金シュラウドを装着するのが理想。

 私は手が小さいので、グリップはストレイトで小振りなものが好きだ。オリジナルのバックストラップ部の膨らみを落とし、少しだけ削り込んだ。全部金属で作り直せば極端に細くて薄いグリップになるだろうけど、フレイムの複雑な形状を見てしまうと、そこにフィットさせるだけのガッツはない。うーん、かつて鉄でワンピースグリップを製作した故ジム・ボウランドは偉大だ。それはともかく、先に述べた加工で、グッと握りやすくなる。チェッカーを切るのも面倒なので、スティッピングで滑り止めをしようと思っている。

 セフティは補強用のピンを打ってからパテを盛り、大型化。いい加減なシェイプだが、ワンハンド時のサムレストとしては十分。しかし、ちょっと盛りすぎて、ウィークハンドのトリガーフィンガーに干渉する。ああ、P210ってホンマにレースガンに向いてない(苦笑)。それから、セフティとスライドストップが近すぎて、いわゆるISIホールドが難しい。ここはヘタに加工するより、両手の親指を重ねてセフティに乗せることで解決しよう。できれば、ビーバーテイルも欲しいところ。


 愛用の"STRESS"とのツーショット。こうして見ると1911系との印象の違いが際立つ。やはり、レースガンのベースとしてはガバ系に勝るものはない。素直にマルイのガバをいじればいいんだろうが、マルシンにはホップをキャンセルできるという強みがある。マルイのは、構造的にホップ無しだと成立しないので・・・ね。個人でマルイ用のホップレスチャンバーを製作されている方もいらっしゃるので、できないことはないらしい。あ、もちろん今回のベースは8ミリではなく6ミリの方。弾を選べるとか、バレルの流用が簡単とか、メリットは大きい。

 さてさて。カップガンWを製作するに当たって、生まれて初めて工作機械というものに触ってみた。工業系の勉強をした人には簡単なことも、ズブの素人には難しい。危険だなと感じることもあった。初心者向けの「カスタム製作のための機械加工ビギナーズマニュアル」なんてあれば良いんだけどねぇ。

 ちなみに、ローランドカスタムをモチーフにしたのは、単に作りやすい形だったから。例のコンプにも特別な思い入れは無い。その証拠に、上部のガスポートは無視して、穴を開けていない。さすがに、サイドポートが無いとローランドに見えないので再現したが・・・。私が本当に造ってみたいのは、「もしも、ジム・ボウランドが本気でP210をカップガンに仕立てたら」という架空カスタムなのです。夢だけは膨らみます(笑)。