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  独断的漫画批評の部屋 GOGO! ぷりん帝国


  3:オススメの話(おおいにネタバレ)

注:ここでは、作者が面白い! と判断したストーリーだけをチョイスして載せていこうと思います。ちょっとネタバレしています。その辺りはご了承ください。


 まず始めに、この漫画のストーリーは怪人ネタ・会議ネタ・帝王ネタ・その他にわけられる。
 なお、この4種類のネタは、多い順に並んでいる。

 まず、怪人ネタ。
 これはあたりはずれがでかい。怪人のキャラクター次第である。ただ、自分から見て「こいつは面白くねえ。」という怪人がやたらと良く登場するのは、困り者だが。

 そして、会議ネタ。
 これは全体的に見て良作ぞろいである。大半がタイムリーなネタだが、それに乗りきれば爆笑の渦に巻き込まれるかも知れない。

 最後に帝王ネタ。(その他は判別不可能ということで。)
 これは、笑いを起こすネタは少ないが、興味深いネタは多い。一応目は通しておいた方が言い。


 以上のことを踏まえた上で、見所を解説していこう。 

 

第三話 もうちょっと違う角度から責めて欲しいな の巻 (第1巻)
 記念すべき地球侵略会議ネタ第1号。読んでるこちらが納得させられる。
 議題は
カップラーメンだが。

第七話 若貴時代到来だな の巻 (第1巻)
 家庭に厳しい怪人のお話。最近ではこういう厳格な父親もいなくなった。と、思い知らされる。おそらく、作者の受注に見事にはまってる証拠であろう。
 とりあえず、
力人伝説を思い出させるタイトルにも注目しておこうか。

第九話 おまえがポコスケにエサやってんのか の巻 (第1巻)
 七話に登場した怪人が再び登場。というか、第7話はこの話の前振り。
 タイトルだけでネタがわかる人は天才であろう。別にこの回に限ったことではないが・・・。

第十五話 備えあれば憂いなし の巻 (第1巻)
 地獄大使のような姿の怪人が登場。以降レギュラーになる。でも、彼が一番面白いのって、この回ぐらいなのだが。

第二十話 国家の命令じゃGOヒロミも断れない の巻 (第1巻)
 これも会議ネタ。あのCMがネタになっている。(こう書きゃネタも分かるか・・・)
 帝国の怪人達は、「ホントのみりん」に翻弄されて・・・。

第二十四話 名前に踊らされては行けない の巻 (第2巻)
 また会議ネタ。しかも、また食べ物の話。貧乏学生にオススメ(?)。食は生きる基本だから。螺旋の炎に食ネタ(食神のほこら)が多いのも、食は生きる基本だから。

第二十五話 ―――ということは、ま、まさか の巻 (第2巻)
 更に会議ネタ。「開けにくいポテトチップスの袋」や、「プリンのフタがやっと取れたと思ったら上の透明ビニールだけだった」ことをネタにする漫画は世界広しといえどもこの漫画だけであろう(こち亀でもやってたかな?)。

第二十六話 お、恐るべし「コギャル」 の巻 (第2巻)
 三連発で会議ネタ。しかも、今となっては完全にアウトオブタイム(時代遅れ)のネタである。だが、コギャル達への皮肉がひしひしと感じられて妙に社会的。

第三十話 ―――先日はどうも の巻 (第2巻)
 怪人ネタ。キャラクターの勝利であろう。自分の意思を持つ伝説の剣が今回登場するキャラクターなのだが、意思を持った剣というキャラクターを見事に生かしている。伝説の剣だから面白いのであって、他のキャラが同じことをやっても絶対に面白くない。これだけは言える。

第三十七話 ありがとうございますムッシュ の巻 (第2巻)
 エレガントなバラのパープルガウンを身にまとった男爵が主役のストーリー。
 だが、彼以上に、登場するオンボロ食堂がいい味を出している。出したどんぶりが「どっか別の店のどんぶり(吉野家)」というのが、学生街に本当にありそうでいい感じ。

第四十五話 よくないよ――― の巻 (第2巻)
 某サイトで有名な、「臭いけど、なんか いとおしいにおい」を取り扱った、においのお話。そのサイトとやってることは一緒だが、始めたのはこっちが先か・・・?
 (勝手にリンクをはってしまってすみません。)

第四十六話 じゃ いきますぞ の巻 (第2巻)
 今度のテーマは非常に気まずい時。よくそんなにも思いつくものだ。
 「夜道で大声で歌っていて、気づくと後ろに人がいた時」
 これには感服した。自分はもろに経験あり。確かに気まずい。

 

 とりあえず、内容紹介はこれで(コミックス2巻まで)終わる。あまり多くネタを披露してしまうと面白さを消してしまうもしれないためである。まだ連載中ということで、コミックも比較的に入手しやすいであろう。これから先は実際にコミックスを読んでもらいたい。
 また、あまり面白さを伝えることが出来なかったような気がするが、この漫画に興味を持っていただけたら幸いである。

 最後に一つだけ言うと、この漫画は、回を重ねるごとに、低年齢向けになっているような気がする。
 絵柄の単調化もその顕(あらわ)れだろう。
 
マジカル頭脳パワーの二の舞にならないようにしてもらいたいものである・・・

 


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