■花帰葬/PS2版
プレイ日記(*各ED感想)はコチラからどうぞ。 ストーリー * システム等 * キャラ語り * 感想 ◇ストーリーその世界では「雪」は終局を呼ぶものだと伝えられていた。何もかもを終わらせてしまう、忌むべき物なのだと。 事実、今、雪は世界を浸食し、徐々にとはいえ確実に人々の生活を脅かし始めていた。 ある国に身を置く白羽の預言師はこの雪を「嘆き」だと云った。 人が人の命を奪うことに主が嘆いているのだと。 それを信じる者は少なくなかった。 雪は人々の心まで侵し始めていた。 人々は預言師に嘆きを止める方法を請うた。 預言師は「ひとつだけ」と応えた。 たったひとつを消せば世界はまた続いてゆくのだと…。 <公式サイトプロローグより> ◇システム等システムは、スキップもですが巻き戻しができるのが便利。オート切り替えがメニューからしかできないのが少々不便でした。一旦オートにしてしまえば、巻き戻しも過去ログ閲覧もボタンひとつで出来るのでそれほど困りはしませんでしたが・・・ボタンひとつ余っているから、割り当ててくれれば良かったのになぁ。 個人的に、△で過去ログ・□でオート切り替えだったりしたら文句なしだった(←細かいよ) ボイスキャストはめちゃ豪華!!上手い方ばかりです。 基本的に会話とモノローグで話が進むので(地の文ってあったっけ・・・?)オートにするとドラマCDかのように聞けます。 絵柄は戦の細い女性向けな雰囲気。男性が軍人まで細っこーいので生々しさは皆無。好みはありましょうが、物語のイメージ・世界観にはぴったりでした。 スチルは淡い色で丁寧に描かれていて好きですー! 背景も綺麗で、演出も上手い。 アイコンなど、画面細部までこだわりが感じられて好きだなぁ。セーブ画面や回想画面まで統一感あって綺麗なのよ。 何より、音楽が素晴らしかったですね〜!! 単品で聞いて「イイ!」というよりは、その世界の空気感を表すようにしっとり馴染んでそこにあって、場面場面ではしっかり盛り上げてくれるという感じでした。 邪魔にならないのに、ここぞという場面でぐっとくる音楽の使われ方というのはなかなか難しいですよね。 音楽自体が良いというのもあるけれど、使い方が上手いなぁと思いました。 絵柄や音楽、雰囲気は公式サイトからDLできるOPなどで充分伝わってくるかと思います。 【花帰葬/HaccaWorks*】<PC版サイト:体験版DL等> ◇キャラ語り■玄冬(くろと) CV:三木眞一郎記憶を失っている主人公。 実直で、少々融通が利かない所があるが、基本的には人畜無害なお人好し。 他人のことばかり考えて自分が犠牲になっても、それを苦と思わないタイプです。 悩み苦しむ彼に、三木さんの抑えた演技が光っていました(たまに声荒げてますが/笑)。 小さいくろと(こくろ)も、冷めたつっこみが良いキャラで可愛いです。 総受け・・・と思いきや、銀朱にのみ攻めだと思った(^_^;) ■花白(はなしろ) CV:斎賀みつき 玄冬が記憶を失った経緯を唯一知り、行動を共にしている少年。 「玄冬がいれば他は何もいらない」 と言い切る、一途な暴走少年。 基本的に、16歳という設定なら男性声である方が好みなのですが、斎賀さんは他の声が考えられないくらいに花白にぴったりでした。 むしろ、この声じゃなかったらもっと花白が嫌になっていたかもしれない(笑) ひたすらに一途で、それでいて繊細な花白が演技から滲み出ていました。 設定画を見てヒロインポジションかと思いきや、むしろ総攻めだった(笑)・・・大人花白の鬼畜っぷりはスゴイ。 ■銀朱(ぎんしゅ) CV:伊藤健太郎 訳あって玄冬達を追っている、彩国第三兵団の若き隊長。 少々短気だが真面目で責任感が強く、兵達の信頼は厚い。 一人だけ、立ち位置が少し外れている傍観者的立場な人。一般人代表。 トゥルーEDの時は「早く居場所教えろや!間に合わなかったらどうしてくれる」と苛ついたのですが(笑) 熱血へたれぶりが可愛く、実は癒される人でした。 玄冬が、銀朱にだけは妙に強気なのが笑えます。 イトケンさんぴったりv ■白梟(しろふくろう) CV:篠原恵美 彩国に身を置く預言師。 一見優しく儚げだが常に冷静で、自らの理想を実現する為には容赦がない。 ほっそりした男性かと思いきや、声が出たら女性でした。 この人は、女性で良かったなと思います。黒鷹との関係含めて。 おまけシナリオをプレイしたら、大好きになりました(笑) ■黒鷹(くろたか) CV:井上和彦 突然玄冬の前に現れる謎の人物。 常に楽しそうで、愉快犯的な態度を取る。 大好きーー(≧∇≦)!! お茶目で寂しがりやで、深く穏やかな愛情を持っている人。 この人が幸せになるEDを、ついつい贔屓してしまいます。 個人的に、和彦さんスキーな方にはぜひとも!とお勧めしたいですこのゲーム。 ◇感想壊れるのが嫌なら、最初から作らなければよかったのに。殺したくないなら、生まなければよかったのに。 創造主・箱庭・終末に降り続ける雪・滅びと再生・世界で唯一の加害者と被害者・・・ こんなキーワードにぴん!と来た方には間違いないかと。 透明感のある、幻想的な物語。 設定自体が痛々しくも切なく、世界自体が歪んでいるので、会話は軽妙で笑える部分もあるのですが明るい雰囲気ではないですね。 切ないファンタジーが好きな方にはたまらないのではないでしょうか。 有り体に言えば、コバルト系ファンタジーが好きな方にはクリーンヒットなはずです。 最近プレイした中だと「Lamento」に通じる(滅びが間近だったり)ものがあると思うですのが、こちらの方が俄然燃え&萌えというよりはロマンティックかつ雰囲気重視であります。ラストも、切なさが残り大団円とはいかない。 正に、しんしんと降る雪のイメージ。 ここら辺で好みが分かれて、ハマる人はハマるでしょうが・・・雰囲気に入れないと「はぁ?」と冷めたまま終わってしまいそうです(^^ゞ ちなみに私は、10代の頃なら死ぬほどハマったかと思われますよ。 ぐはーっと直撃されそうな台詞が満載でした♪ 物語は主人公の玄冬(*「くろと」と読む)が記憶を失い真っ白な雪景色の中目覚めるところから始まるのですが、何もわからない状態からひとつひとつ情報が増えていくのにシンクロしながらプレイできるので、否が応にも続きが気になる展開。 ただ、記憶を取り戻してからの展開が「長くてクドイ!」でちょっと飽きてしまったのも事実でした。 基本的に、思考がループするしかない設定ですので。 とても丁寧に心情が描かれているのはわかるんですが、ちょっと言葉足りないくらいの方が想像力膨らむかなとも思いました。 まぁこれは個人的印象なので、「シナリオが厚い」とも言えるのですが。 基本的に好みですし、良く出来たゲームだなと思いました。 これが同人ゲーだったとは!!そりゃ話題にもなるよなぁ・・・ ある意味、商業ベースの作品には失われがちな「入魂のこだわり・統一感のある繊細な世界観」が何よりの魅力だと感じられる作品でした。 愛だよ愛O(≧▽≦)O おまけシナリオが「おまけ」の域を超えたボリュームで楽しめました。 玄冬と花白の関係が、恋愛感情というよりは『互いに替わりの利かない唯一の存在』ですので、BLというよりは『女性向』な印象。 個人的には、花白が「女性」であっても格好良くて好みでした・・・・が、そこを敢えて「男」にするのがこだわりなのか(笑) BL無理!という方でも、上記のポイントがツボに入る方なら違和感はないと思われます。 | ||
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