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 衛の不思議な一日


連続した電子音のリズムで、ぼーっとしていた意識が徐々にはっきりしていく。ボクは小さく欠伸をして、目覚ましを止めた。

 「えーっと、今日はたしか・・・」

何か特別な日だった気がする・・・。なんだっけ?
デスクの上の予定表を見ると、今日の日付にはしっかりと“あにぃの日”を書かれていた。

 「そうだ! 今日は珍しくあにぃから朝のマラソンに誘われたんだった!」

とある日の清閑で爽やかな空気の朝。
太陽も昇りきって間もない時間に、ボクは目覚ましを片手にベッドから飛び降りた。

 「よーし。今日はあにぃとマラソンだー!」

窓のカーテンを開けて身体いっぱいに朝日を浴びる。
うん。今日もいい天気。

 「・・ーっと。とりあえず着替えないとね」

すぐ側のクローゼットを開け、寝間着のボタンに手を掛けながら中の服を選んでいく。

 「んー 今日はどっちにしようかなぁ・・・?」

ボクはクローゼットから特にお気に入りのウェアを二着取り出してベットの上に置いた。

 >> 「いつものこっちにしよう!」
 >> 「この前買った新しいのを着てみようかな?」


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