Reports 2匹目のツチノコ発見さる
やばいよ!どうやら本物だよ・・・
2匹目のツチノコ、捕獲される
関連項目:
■ 美方町で発見されたツチノコ
■ ツチノコについて
2001年6月半ばのある日、
我がNSRこと中田科学調査班に久々に調査依頼のメールが届いた。
差出人は、兵庫県北部の野外教育施設の方だった。
[要約]
地元の者が奇妙なヘビを捕まえたと言って持ち込んで来たが、
それがツチノコに似ている。
最近、近隣の美方町でもツチノコに似た生物が捕らえられているので、
それとは違うのか教えて欲しい。
・・・ほーう。
この質問を投げかけるべき場所は他にもたくさんあると思うのだが、
ツチノコを語る数多のサイトの中から
よりにもよって我々NSRを選ぶとは・・・グッドチョイスだ。
まあ、いろんなところに訊いてると思うけど・・・
とかなんとか言っちゃって、
ひやかしだろう?
どんなオチが付くんだ?
とか思いつつ、添付されていたJPEGファイルを開く。
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ガビーン!!
添付された写真を見て俺は驚愕した。
これがその問題の写真だ。
残念ながら、捕獲時に頭を潰してしまったようなのだが(当然、死んでいる。生け捕りではないのが惜しい)、
背中側と腹側からの2枚の写真がある。
では、どうぞ。御覧になってくれ。
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背中側:模様は特にない。くびれに注目。
腹側:美方町のものに酷似している。また、くびれの位置に肛門が見える。
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・・・おいおいおい・・・オチついてねーよ。
こりゃあ、間違いねーよ、奴だよ・・・。
まさか、こんな本気メールが来るなんて想像もしなかったよ
かつてバイト先の店で、日頃ハッタリで「英語は得意ですよ」とか言ってたら
ある日突然に店長に呼ばれ
「頼むよ!」
と、にこやかに外人観光客グループと対面させられた時を思い出しちまったよ・・・。
外人となんてビタイチ喋ったコトねーのに。
まあ、それはさておき、依頼されたからには頑張って調べますよ。
しかし、いかんせん現在は手許に資料がないので、
適当に考察しておきます。
まず、こいつが美方町の「ツチノコ」と同じ種の生き物である事は、
まず間違いないでしょう。
で、こいつらはいったい何物か、ということになるんですが、
まず、この写真でいよいよ明らかになったように、
腹のウロコが特徴的です。
非常に均質で真っ白なウロコがならんでいます。
背中の褐色と、腹の白が鮮やかなコントラストを持っており、
普通のマムシやヤマカガシとは違うと思う。
また、体の太い部分がきれいに同じ太さなのも特徴です。
たしかに、餌を食べればヘビは太くなるが、
ヘビは餌を丸呑みするため、このように均等に太くなるよりは、もっといびつに太くなるのが普通だ。
また、脱皮に失敗し尻尾が細ったという見方もあるが、
形状から見る限りは、やはり、尻尾が細いというよりは体が太いというのが自然な感想だろう。
くびれがちょうど肛門のところにあるというのも、
奇形ではなく、そういう骨格なんだということを暗示しているように思う。
また、2匹目が出現したことで、
これらの形態が偶発的な奇形や突然変異ではない可能性が俄然高くなったと言える。
そうは言っても、頭部(美方町のもの)や、太さのことを別にすればウロコの感じなどもヤマカガシに似てる雰囲気もあるし、突然変異は完全に否定はできないが、
そうだとしても、一定の確率で生じるアルビノみたいなものだろうか。
しかし、色、太さ、鳴き声(?)などの特異な点が、
これだけ相同な個体が2匹目も見つかるとなると、
やはり独立した種としていそうな気がするなあ。
そう、この2匹目は、形的には美方町のものと瓜二つだけど、
大きさは全然違うのです。かなり、小さい。
まあ、資料が足りない(というか無い)為、
すべては憶測の域を出ないのだが、
やはり、ヤマカガシに近縁の、より原始的な骨格を持った新種のヘビではないのか?
体の構造が、まだ「体」と「尻尾」に別れてた名残りをのこしているんじゃないのかね・・・。