remove
powerd by nog twitter
NSR
世界最強最速検索!
NSRストロング
 
Web NSREX

NSRDB
聞いた事ない生物名はまずここで基本情報を!
謎の生物データベース

話題の環境保護デジタル絵本
Keep the Water Clean

噂のマイティフロッグが跳ねる!
ZX-6Rをおおいに語る会
おおいに語るBBSもあるぞ

自称・赤い彗星の軌跡
SV400Sをおおいに語る会
活動は休止してますが記録は読めます

NSR管理者のビターな呟き
「ガイさんの苦言」

情報/質問/感想はこちら
コンタクト NSR


ご注意
リンクについて:ご自由にどうぞ。「相互リンク」はしません。返事が面倒なので一報はいりません。
その他はトップ画面のこの位置を参照してください。

Banner: Large / Small

広告:amazonを使ってみよう

[広告]




Reports 謎の生物ファイル No.6756 ツチノコ

ツチノコ
最近新たな展開を見せる”伝統的未確認生物”


 かつて日本中で一大センセーションを巻き起こし、捕獲に対して賞金まで懸けられたツチノコ。ところが、誰も捕獲には成功せず、目撃情報も聞かなくなりいつしか「そんなのもいたっけなぁ・・・」程度のノスタルジックな過去の遺物と成り果ててしまった。しかし、ここにきてにわかにツチノコの注目度は急上昇、再びお茶の間を席巻する日も近い気配である。

[Illustration (right): 2001 NSR all rights reserved.]



歴史的背景

そもそも、ツチノコは「ノヅチ(野槌蛇)」として江戸時代から知られ、民衆の間ではある程度実在の生物として認知されていたらしい。古事記にも登場しているというはなしもある。

しかし、現在に至るまで捕獲されていないことから、学術的にはその存在を認められない(種として認められないということで、突然変異個体や奇形としてなら認める学者もいると思う)謎の生物である。

生息地は日本全土。特に目撃例が多いのは、岐阜県東白川村と秋田県秋田市のようだ。あと、茨城県土浦には5匹いるらしい。兵庫県千種町では、生け捕りに対して2億円の賞金を懸けており(今でも有効かは不明)、その入れ込みようも半端ではない。
生態は、ある機関の主張によれば結構詳細にわかっているらしい。土に巣穴を掘り、直射日光を避ける。幼体のうちは昆虫などを食べるが、成長すると小動物も餌とする。非常に敏捷で、人間の動きで捉えることは不可能に近いらしい。
しかし、ツチノコの存在に対して懐疑的な立場からは、奄美に棲息するヒメハブ、あるいはマムシ、ヤマカガシ等の見間違いとも言われる(しかし、ツチノコの目撃者はたいてい山間の農村に生活する人だ。マムシやヤマカガシは見慣れているはずで、そうそう見間違うとも思えない。ヒメハブは実際かなりツチノコに似ている。)。


特命リサーチ200Xの見解について

察するに、熱心なマニアは調査を続けていたらしいが、一般的には風化していたのは間違いない。ところが、ここに来て大きな変化があったのだ。今年はじめの日本テレビ「特命リサーチ200X」でツチノコ特集が放送された。それによると、2000年5月22日、意表をついて岡山で遂にツチノコが捕らえられたのだ。回収されたのは死体だったが、これを大学で鑑定した結果は「ウロコやキバの特徴からはヤマカガシと言える」であった。特命リサーチはこの鑑定結果から、ツチノコを発生の極めて初期にウィルスに感染することで生じたヤマカガシの突然変異個体と推定した。また、ツチノコの寸胴な体系は通常のヘビに比べ体積当たり表面積が小さく熱を逃しにくいことから、これを急激な気候(温度)変化への適応と関連付けている。


NSR的見解

 特命リサーチ200Xの見解は大筋で真実に近いのだろうと思われる。サンプルとなった死体がどう見てもツチノコらしかったから、それが専門科の分析によってヤマカガシといわれるのであれば、そうなのだろう。ただし・・・がある。専門科の分析でヤマカガシとされるのは、ウロコ、牙にそのような特徴をもつ種がヤマカガシしかいないからだろう。つまり、仮にこの世で犬の仲間がブルドッグしか知られていなければ、柴犬の死体を見た動物学者は、「骨格の特徴からはこれはブルドッグだ」と言わざるを得ないわけだ。ツチノコが未だ知られていない種として存在していて、それがヤマカガシと非常に近縁なものである可能性もまだあるということだ。ただ、いずれにせよ、ツチノコは妖怪ではないし、まったく新しい分類群の生物であったりするよりは、ヘビの一種である可能性が高い。これは間違いないだろう。
 しかし、これがヤマカガシのウィルス突然変異による個体であるということには疑問が残る。突然変異であることまでは、可能性として十分考えられるのだが、その原因をウィルスに求める必然性は低い。突然変異は、実はある一定の確率で起こる。それは、4種のアミノ酸を一列に繋いだ遺伝子の中で特定の情報が特定の位置に存在するためだ(確か)。例えば、色素異常であるアルビノは、自然界で大抵の動物に一定の割り合いで生まれている。突然変異はけっして、完全にランダムで無秩序な変異ではない。そういう意味では「突然」という言葉自体が不適当なのかも知れない。したがって、原因をウィルスに求めなくても、全国のヤマカガシから一定の極めて低い割り合いで常に発生していても不思議ではない。近年目撃が減っていることも、つまりはヤマカガシが減少した為だと考えられる。逆に言えば、一時期目撃が相次いだのは、開発が進み、ヤマカガシの生息地に人間が進出した為ではないだろうか?ちなみに、ツチノコが寸胴だから温度変化に強いという特命リサーチ200Xの見解にも我々としては疑問が残る。たしかに、内温動物(恒温動物)では、体の体積に対し表面積を小さくすることで、寒冷な気候に適応していることがある。しかし、現在は温暖化が進んでいるので、高温への適応と言うことで考えると表面積は大きい方がいい。また、寒冷への適応でも、ヘビの場合は外温(変温)動物なのであまり意味がないのではないかと思う。冷えた体を暖めにくくなるデメリットも生じてしまうからだ。

しかし、ずいぶんつまらない結論になってしまったな。ツチノコ。ヤマカガシの突然変異。以上。・・・これで終わりか?

バカいってんじゃねー!ツチノコはツチノコだ!断じてヤマカガシなんてどこにでもいるヘビとは違うんじゃぁ!もっと、もっと、こう、ロマンなんだよ!
・・・という人はこちらのサイトを参照されたい。

ツチノコ探険倶楽部 http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/4000/4000land2.html 生け捕り賞金に関する情報、目撃情報が充実。その他の生物についても。
ツチノコ夢幻 http://lt.jpn.org/~nobo/html2/mi01.html 秋田の目撃者達の随想。ツチノコとの出合いが秋田の自然情緒とともに綴られる珠玉の3編
ツチノコ秘伝
「ツチノコを語る」
http://sakura.aist-nara.ac.jp/Japanese/ob/ryuji-s/tkb/tsuchi/kataru.html 横浜に本拠地を置くという「未確認生物研究会」会長のツチノコに馳せる熱き想い。ツチノコの生息が脅かされる環境破壊を憂う。

 ※ 俺も一回探しに行こうと思う。うん。捕まえてみたいもん。