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Reports スカイフィッシュを検証してみる

 謎の飛行生物スカイフィッシュを検証してみる。

スカイフィッシュってなんだ?


※民明書房刊 「詳解・南米の稀少生物相」より引用。この図のように、スカイフィッシュが吻、視覚器などの器官をもつという解釈もある。

スカイフィッシュとは別名 Rods とも呼ばれ、
1995年以降アメリカを中心に世界各地で報告されている
謎の飛行物体である。

発見者はホセ・エスカミーラ氏というビデオ編集者で、
仕事で撮影したビデオを編集中にコマ送りしたところ、
ヒレのついた棒状の物体が高速で飛行しているのを発見したそうだ。

このコマ送りで発見というのがスカイフィッシュを語る上でのポイントとなる。
あまりに高速で飛行する物体なので肉眼ではまず捉えらることができず、
目撃例は(ほとんど)ないがビデオ映像ならあるという状況なのだ。
しかも、ビデオ映像をスロー再生やコマ送りにした場合しか見えない(肉眼で見えないんだから当然か・・・)。

これは、スカイフィッシュが最近になって発見された原因でもある。
つまり、近年になって忽然と姿を顕したわけではなく、
ビデオカメラの発展と普及によって認識可能になったということだ。
まあ、このように素早い物体なので、当然捕獲されたことはない。
最初に発見された場所がUFO好きには聖地とも言える”
ロズウェル”なこともあり、
一部にはUFO説、宇宙人の偵察機説もあるようだ。
しかし、ヒレのようなものがあることなどからか、生物とみなすのが一般的のようだ。
(・・・存在そのものが一般的でない気もするがね・・・。)


さて、そろそろNSRならではの検証に入ろうではないか。
なにせ胡散臭い生物のこと、その情報もまた胡散臭いものが大量に出回っており、ガセ情報も多そうだ。そこで、ここではスカイフィッシュが日本で有名になったきっかけとも云われる「
奇跡体験!アンビリバボー」の特集での情報を基本にして考えたい。


どんなものが飛び回ってやがるのか?

 まず、正体はさておき、とにかくどういう物体(生物)なのかということを確認しよう。基本的に棒状。色は白色、あるいは半透明に近いようだ。

 大きさについては様々な証言があるが、数センチから大きいものでは数10メートルというのもあるらしい。しかし、大抵の映像の背景は空で、しかも高速の為に不鮮明であり、撮影した景色を肉眼で見たときには認識できていないから距離感がわからない。それで、その映像を見て「物体がどの程度の距離にあるか」を撮影者が感覚的に判断するので、大きさについての見解が様々になってしまうようだ。

 ただ、高速で飛んでいるのに、実際にそれが通り過ぎた時には気づかなかったのだから遠くにいたはずだ、という心理が働いた結果、映像中のスカイフィッシュを実際より大きなものと捉えてしまう傾向はあるはずだと思われる。(つまり、本当は数センチのモノがカメラの前を横切ったのに、その映像を見て遥か彼方の空を巨大なものが飛んでると思ってしまう、てなことがあるんではないの?ということ。)

 この大きさの認識のされ方についての問題と同様に考えなければならないのが、スカイフィッシュの大きな特徴の一つである飛行速度だ。これも結局、肉眼では捕捉できないので当然実測値があるわけではなく、あくまでもビデオ映像の画面上での移動距離から見積もっている。したがって、大きさ同様、観測地点から物体までの距離をどう見積もるかで値は全然違ってくる。

 そんなわけで諸説あるのだが、基本的には300km/hぐらいで飛行するとの見解が多いようだ。「アンビリバボー」でのビデオ解析の結果も、最大で277km/hであった。これは、スカイフィッシュがカメラから35mの位置を飛行していたと仮定した場合の値であり、その場合の大きさは約1.2mだそうだ。


さて、ここで大きな疑問があるぞ。

 ・・・スカイフィッシュの話を聞くといつも感じていた疑問なんだが、今回、具体的な数字が揃ってきたところで、やはり指摘しておかなければならない問題がある。つまりだ。時速300kmで移動する全長1.2mの物体・・・これが肉眼で捉えられないワケないだろ!ってことだ。

 想像しにくい人は、高速道路を思い出してみよう。追い越し斜線を走ってる車は、120km/h以上はざらに出してるから、高速の追い越し斜線を走ってる時にすれ違う柵の向こうの対向車が、相対速度300km/hに近いと考えていいだろう。対向車がバイクなら、全長は1.5mそこそこだ。・・・見えないか?いや、全然問題なく肉眼で認識できるはずだ。


で、結局、何なのか?

 「アンビリバボー」では、スカイフィッシュの巣と言われるメキシコ・ゴロンド・リナスの洞窟という場所で撮影を行なったそうだ。そして、その映像をスロー再生すると、多くのスカイフィッシュが写っていた。スタッフが現地で撮影した時には、1個体のスカイフィッシュも目撃することができなかったにも関わらずだ。

 いったい、何故このような現象が起こるのか?それは、スカイフィッシュが速すぎて肉眼で追えないから。・・・ではない。スカイフィッシュが、想像しているよりずっと小さいからだ。そして、その姿が想像しているものとはまったく違うからだ。小さい、ということは、スカイフィッシュが実際にはカメラのすぐ近くにいたことと、推定したよりはるかに遅いスピードで飛んでいたことを意味する。(ちびッ子諸君に説明:同じスピードなら遠くにあるモノの方がゆっくりと移動するように見るよね?画面上の移動速度が同じなら、その物体が近くにいるほど実際の速度は遅いということだね!)

 スカイフィッシュは思っていたよりだいぶ小さかったし、高速でもなかった・・・と、なると、俄然有力になってくるのが「昆虫誤認説」。比較的高速(300km/hとはいかないが)で飛翔する昆虫の残像が細長く写っているというものだ。しかし、「アンビリバボー」もその可能性を無視していたわけではない。撮影をおこなった洞窟付近でもっともポピュラーなハエをビデオカメラで撮影したが、スカイフィッシュのような形状にはならなかったということだ。

 しかし、である。果たして、そのハエの撮影はどのように行なわれていたのであろうか?スカイフィッシュが1.2mと見積もられている以上、もしそれがハエの誤認であるならば、かなりカメラに接近して飛翔していたことになる。レンズから数センチがいいところだろう。それを、35mの距離とは言わずとも、多少なりとも距離を置いて撮影したら、確かに残像など残るはずがない。我々NSRはこの撮影がどうやって行なわれたのか確認していない(放映見てなかった・・・。)ので断定できないが、あまり適切な方法で実験が行なわれたとは思えないなあ・・・・。

 さて、それで結局スカイフィッシュの正体は何なんだ?ということになると、やはり、我々は昆虫誤認説を推す。・・・つまらない?でも、仕方ないね。すごく有力な手掛かりを、まさにその「アンビリバボー」のサイトにある画像から得てしまったんだもの。

 その根拠というのは、ハエの実験が信用できない、なんてあやふやなモノではないぞ、もちろん。
 かの番組では、スカイフィッシュの姿を鮮明に捉えようと、通常のビデオカメラの他に
ハイビジョンカメラを投入していた。「アンビリバボー」のサイトには、これら2つのカメラで捉えたスカイフィッシュの画像があるので、ぜひ確認していただきたい。通常のカメラで撮影された画像には、きれいな棒状のスカイフィッシュが移っている。一方、ハイビジョンカメラで撮影された映像には、節があるような、ちょっとムカデっぽいスカイフィッシュが写っている。何故このような差が生じるのか?

 通常のカメラの走査線は525本で毎秒30コマの画像を撮影する。一方、ハイビジョンは、1125本の走査線で毎秒60コマの画像を撮影する。つまり、通常のカメラの静止画像が1/30秒を切り取っているならば、ハイビジョンカメラは1/60秒を切り取っていると考えていい。ハイビジョンカメラで撮影した方が、動いてる物体をあたかも静止しているかのように撮影できるということだ。ハイビジョンカメラでの画像がムカデのようにコブコブして見えるのは、高速度撮影でディティールが捉えられた為であり、こういった効果があらわれるということは、とりも直さず「どちらの映像も残像である」ということを表している。

 ちなみに、ビデオ画面場での移動距離からの推測で35m先を300km/hで移動する1.2mの物体が、実は1.2cmの物体だったと仮定すると、この場合の速度は3km/hで距離はカメラから35cm。実際のハエの飛行速度はもっと早いし、それが残像現象を起こしている原因だろう。1/30秒、1/60秒という時間はスチルカメラの露光時間としては決して早いものでなく、普通は静止しているものを撮影する為の設定だ。動きの早いものを撮影するには、1/300秒から1/10000秒といったシャッター速度を使うものだ。そうしなければ動いているものは半透明の残像になってしまうことが多い。

 さらに話を進めよう。「アンビリ・・・」でも推測した(棄却したが)ように、この生物の正体はハエである可能性が高い。その根拠は、しばしば「ヒレ」と言われる部分にある。・・・画像を改めて確認していただきたいのだが、ヒレに見えるだろうか?むしろ、私にはむしろ3対の翅に見える。これにはたぶん、多くの人が同意するだろう。では、なぜ3対なのか?昆虫の翅は2対だし、残像なら、体の側面にそってずっと残像が残るはずではないのか?・・・・と、思われるひともいるでしょう。しかし、コレがハエなら説明はついてしまうのです。
 昆虫のうちでも、
ハエの仲間というのは特に飛翔能力が発達している。そのため、ハエの後翅は退化し、バランスをとるための突起が残っているだけで、翅は前翅のみの1対となっている。ハエの特徴はそれだけではなく、羽ばたく為の筋肉にもある。素早く機敏な飛翔のためにには、蝶のようにパタパタと舞うわけにはいかない。ハエは、非常に高速で羽ばたくのだ。その高速っぷりを実現するために、ハエの筋肉は神経系から「動け」という信号を受け取った場合に、痙攣するように数回の羽ばたきをするようにできている。したがって、ハエの羽ばたきは一連の非常に高速な羽ばたきと、その間にわけることができる

 つまり、スカイフィッシュの3対のヒレは、羽ばたきの「間」の部分であり、ヒレが見えない部分というのは、それこそカメラが捉え切れない高速での羽ばたきであると考えられる。(実際、1/60秒程度では絶対に写らない。)したがって、結論。「アンビリバボー」のスカイフィッシュはカメラの目前を横切ったハエである。そして、その他のスカイフィッシュは、ハエ、あるいはその他の昆虫と、一部はガセネタだろうな・・・。

結局こんなんじゃないの・・・?ねえ?

そして、我々は独自調査によって遂に天然のスカイフィッシュの撮影に成功した・・・「スカイフィッシュ 2」へGO!


追加コメント:

 今回は否定的になってしまいました。しかし、あれだね。「アンビリバボー」のサイトに書いてあったんだが、「さらにここ20年でも、一年間に約1万種類にも及ぶ新種の生物が発見されているのだ。つまり、現在未確認の生物が突然確認されても不思議ではないのだ。」ってさあ・・・。それは、そうかも知れないけど、毎年1万種類くらい発見される新種のほとんどが細菌類、菌類、そして昆虫であって、哺乳類の新種なんてほんとに稀にしか見つからないってのに。昆虫だって、既知のモノが改めて亜種に分類されたりする程度のことがだいぶ多いんじゃないかなあ、と思うんだが・・・・。まして、スカイフィッシュだなんて、生物の分類体系で言う「門」レベルくらいで新しそうなものなど、もう何十年どころじゃないくらい見つかってないし、今後も見つからない可能性大なのになあ。例外としては鼻行類くらいじゃないかな・・・。

 だいたい、アノマロカリス説はいくらなんでも飛ばし過ぎだろ・・・。「絶滅の仮説さえないのだ」・・・てそんなことはないはずだ。ただ、確かに恐竜のような突然絶滅の仮説はあまり出てないかも知れない。なぜならば、恐竜ほど世界中に広く分布してたとわかってるわけではないからなあ。もともと一部の地域でしか見つかっていないし、「大量」「突然」といった形容をするほど劇的に絶滅したわけじゃなくて、ごく普通に減っていっていなくなった、というだけだろう。複雑とか脳が発達とかっていったってせいぜいエビ程度のものであって、絶滅をしないで済むような根拠とはならないよ、まったく。だいたい、高等な生き物ほど長持ちしないんだから(進化の結果が環境への適応であれば、それを積み重ねるほど環境の変化には弱くなる傾向がある、といったら短絡か?)、あんなものが5億年も生きてたら不自然なことこの上ないし、なんで空中に出てこなきゃいけないのか、まったく必然性がない。このアノマロカリス説は、詳しくは知らないのにこう言うのもなんだが、あまりにもお粗末じゃないか・・・?

「アンビリバボー」サイトから、アノマロカリスの説明部分を引用。原文ままです。

「 今からおよそ5億5千万年前のカンブリア紀、まだ陸地がなく、地球全体が海におおわれていた時代だ。それまで地球上には植物のような生物しか存在しなかったのだが、カンブリア紀に一気に多種多様の生物たちが誕生した。この時代、地球を支配していたのがどう猛な肉食生物、アノマロカリスである。推定体長は約60cm〜1m、体の左右にはヒレがあり、それをたなびかせて泳ぐ。  アノマロカリスの餌食となっていた生物は陸にあがり、進化をとげていった。しかし、アノマロカリスの化石はカンブリア紀以降の地層からはみつかっていない。博士は、複雑な生物で脳も発達していたと考えられるアノマロカリスが突然絶滅したとは考えられなかった。恐竜のように、絶滅の仮説さえないのだ。


関連リンク:

スカイフィッシュについて:http://home4.highway.ne.jp/deadsoul/sa/skyfish.html
本場アメリカのスカイフィッシュマニア:http://www.roswellrods.com/