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山の神に翻弄され続けた富士登山紀行。(part.2)

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二日目・後半 ――度が過ぎた神の悪戯――(富士山6合目〜8合目)
p.m.5:59〜
緩やかな下り坂と上り坂の道を歩いていくと、あっという間に6合目に到着。
標高は5合目と85mしか変わってません。
雨は強くなっていく一方で、写真を撮ろうものなら携帯が濡れることを覚悟しないといけないくらいです。
10分ほど休憩したあと、出発。

5合目の時とは変わって、今度は少し傾斜のあるジグザグ道が続きます。
ホントは晴れだったらここから見る景色は絶景なんでしょうけど・・・・

景 色 も ク ソ も あ り ゃ し ま せ ん 。

なんだこれは。ワシは霧を見るために富士山に登ってるのかと。これで本当に御来光が見れるのか・・・。
そのあとも更に追い討ちをかけるようにどんどんイヤなことが。

まず親父と仲良く
メンバーとはぐれました。

自分らが一番最後尾だと思ってしまったので、追いつこうとどんどん登っていったんですが・・・
メンバーの一人から親父に電話がかかってきて、その内容によると。
自分らは一番遅れているのではなく
追い抜いてしまっていたらしいです。

うぇ!?いつの間に!!と
 親 子 揃 っ て ボ ケ 炸 裂 。


で、途中で止まって30分ほど待機。
そう、この30分が地獄でした。


まず雷。止むことはありません。
いつも聞いてる(?)雷鳴は「ゴロゴロゴロゴロ・・・」って感じなんですが、今回は・・・



ピカピカピカーーーーッ


・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

ドンゴロゴロゴロガラガラガラガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!




キィ――――――――――――――(゚д゚)――――――――――――――ン.............

雷でこんなに恐怖を感じたのは今回が初めてでした。
しかもこれが平均20秒毎に起きてます。
あとで聞いたところ、ホントだったら避難しないといけない状況だったらしいです。
でも避難所は人で一杯だったので、強行して登山を続行したとか。
つまり運が悪ければワシら雷に打たれて死んでいたようです(((((;´д`)))))ガクガクブルブル


その次に雨。横風も吹いてきてます。
5合目の時よりも更に酷くなってきました。
リュックもポシェットもずぶ濡れです。中の携帯まで・・・。
もう合羽の意味がありません。
しかも靴の中にも水がしみこんでな ん と も 言 え な い 感 覚 を 味 わ い ま し た 。


とりあえず叫ばせてください。




神様の大バカヤローがッッ!!!!!
(もうヤケクソ)


ひたすらこれに耐え続け、30分後にメンバーと合流。
いやもうホントすいませんでした(平謝り)

7合目はもう目の前ですが、道の傾斜が急キツくなりました。

まだ雨は降り続き、雷は止まりません。
私 は こ の 怒 り を 忘 れ る こ と は な い で し ょ う 。


p.m.7:45頃〜
7合目に到着。
休憩している人がたくさんいました。
上を見上げると、山小屋の明かりがたくさん見えました。
いよいよ富士登山も後半に突入です。

7合目からは剥き出しのゴツゴツした溶岩の道をひたすら登ります。
足元が不安定なため、下を見ながらでないとまともに登れません。
なので前とか上なんかほとんど見ません。

ということで

お約束。

後ろから笑われましたウフフフフフ・・・・_| ̄|○
くそっ・・・もう山の神許せねぇ・・・(逆恨み)


p.m.9:19〜
ひたすらゴツゴツした溶岩を登り続け、
遂に登山1日目のゴールである8合目に到着。
標高も3000mを超えました。
この頃になると気温がものすごく寒くなっていて、
雨でビショビショの足が凍傷にかかりそうな勢いでした。
8合目の山小屋の様子。

一旦、小屋の中でメンバー全員ずぶ濡れの荷物や服を全部ビニール袋の中に入れて
小屋の中のベッドへ。もうそこも人で溢れかえっていました。
明日用の弁当を受け取ったあと、メンバーはギュウギュウ詰めにされて寝ることに。
部屋中に足の裏のにほひが漂ってて落ち着けませんでしたよ!

p.m.10:52〜
仮眠。
明日は晴れであることを祈りつつ、ベッドの中に潜り込みました。
足がまだ冷えたままで寝づらかったですが、明日は出発が早いらしいので寝るだけ寝ておこうと思い、無理矢理目を閉じます。


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