――マンダリア平原
一人の剣士(アルガス)が盗賊に囲まれています。
盗賊A(アホ)「まだ息があるようだぜ。どうする?」
盗賊B(バカ)「わかりきった質問をするな。侯爵さえ手に入ればいいんだ」
盗賊A(アホ)「そうだったな。小僧、恨むんだったらてめぇの運命を恨むんだぜ」
ここで盗賊が騎士団の存在に気付きます。ちょっと鈍い気もしましたが。
盗賊「・・・ん?しまった、北天騎士団のヤツらだッ!」
ディリータ「骸旅団の連中か?誰かが襲われているようだ・・・」
ここで選択肢が。
1:骸旅団せん滅が僕らの任務だ!
2:彼を助けるのが先決だ!
3:人質共々皆殺しじゃあー!!
2を選ぼうとしましたが、それだと面白くない展開になりそうなので(ぇぇ)1を選択。
ラムザ「骸旅団せん滅が僕らの任務だ!目の前の敵だけを考えろ!」
ディリータ「本気か、ラムザ?彼を見殺しにするつもりなのか?」
ラムザ「君は見殺しにするような戦い方をするつもりなのかい?」
ディリータ「・・・助けてみせるさ」
アルガス「・・・援軍か?た、助かった」
(敵パーティ)
シーフ×1
見習い戦士×5
開始して間もなく、アルガスがおもむろに盗賊を斬りつけました。あんた死にかけじゃなかったのか?
というかアルガス、かなり強いです。
「・・・援軍か?た、助かった」なんてセリフがウソに聞こえて仕方がありません。
アルガスの援護もあって、盗賊団は壊滅。
でも味方が2人ほど死にました。
ラムザ「・・・大丈夫か?」それよりも死んだ仲間を弔ってください。
アルガス「なんとかな・・・。しかし、侯爵様が・・・。」
ラムザ「侯爵?ランベリーの領主、エルムドア候のことか?」
アルガス「ああ、そうだ。おまえらは・・・・・・?」
ラムザ「僕らはガリランド王立アカデミーの士官候補生だ。きみの力になれると思うよ。詳しく話を聞かせてくれ」
アルガスはランベリー近衛騎士団の騎士見習いだそうで。でも「騎士」とウソをついたので、自分の脳内ではアルガスを減点(謎)
ラムザがベオルブ家の人間だと知ると、ラムザの腕を掴んで助けを求めます。
アルガス「侯爵様はまだ生きている!やつらに誘拐されたんだ!早く手を打たないとやつらに殺されてしまう!そうなったら、オレはいったい・・」
ディリータ「まあ、落ちつけよ。死ぬと決まったわけじゃないだろ?骸旅団だって、誘拐したからには何か狙いがあるはずだ。何かの要求があったかもな」
ラムザ「それに僕らだけじゃどうしようもないよ。だいたい、エルムドア候が誘拐されたんだ。イグーロスじゃ今頃、大騒ぎだよ、きっと」
アルガス「わかった、そうしよう」早いな!もうちょっと粘るもんだと思ってたよ。
――イグーロス城
ダイスダーグ「初陣を勝利として飾ったようだな。兄として嬉しいぞ」
初陣でしかも平均年齢16歳の未成年ズに殺られた盗賊たちがちょっと不憫だとも思った。
ダイスダーグ「他の重臣の方々もさすがベオルブ家の血を引くものと誉めておいでだったぞ」
ラムザ「・・・ありがとうございます」
ダイスダーグ「なんだ、嬉しくないのか?」嬉しくないようです。
ラムザ「いえ、そんなことはございません」怪しいな。
ラムザ「・・・報告があったと思いますが、
エルムドア候の馬車が奪われ、誘拐されたとのこと。いかがなされますか?」
ダイスダーグ「うむ。ザルバッグに捜索隊を出すようすでに手を打ってある。また、いずれ、
やつらから身代金の要求もあろう・・・。侯爵様が生きておいでならばな。」何気にアルガスをショック死させかねない発言。
侯爵に対する忠誠心からか、それともダイスダーグの発言にビクついたのか、アルガスが自分に百の兵を与えるように懇願します。
しかしアルガス自身の身分が低い故、断られてしまいました。アルガスを怖がらせておいて酷いじゃないかダイスダーグ!!
結局、彼らはイグーロス城の警備を任されることに。
――城の庭で
アルガス「オレの家も昔はベオルブ家みたいに皆から尊敬される家柄だったんだ。五十年戦争のときに、オレのじいさんが敵に
捕まってなぁ・・・。じいさん、自分だけ助かるために仲間を敵に売ったんだよ。そう、自分の命を救うためにね・・・・・・。
でも、敵の城を出た途端に殺されちまった・・・。オレみたいな騎士見習いにな。そんな話を、じいさんの仲間だった一人が
命からがら脱出してきて方々に吹いて回ったんだ。もちろん、オヤジは信じなかったよ。でもな、みんなはその話を信じた。
そして、みんな去っていった・・・」
石を拾い上げ、川に投げるアルガス。
アルガス「身分か・・・・・・。確かに、オレ一人じゃダイスダーグ卿には会えんよなぁ・・・」
その時、川の向こうから声が。
女性「兄さーん!」
ディリータ「ティータ!」
決して「タ」に濁点を付けないように。
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「ディリータ兄さん、お帰りッス!!」 |
ラムザ、「アルマ、ザルバッグ兄さん!」
アルマ「ラムザ兄さん、戻っておいでだったのね」
ラムザ「お久しぶりです、兄さん」
ザルバッグ「聞いたぞ。ガリランドでは盗賊どもをけちらしたそうだな。それでこそベオルブ家の一員だ。亡き父上も喜んでおいでだろう」
ラムザ「・・・ありがとうございます」 何だかやっぱり嬉しくないようです。
ザルバッグ「ふふっ、あいかわらずだな。こんな言葉じゃ素直に喜べんか。ディリータ、たくましくなったな。お前の活躍も聞いたぞ。
ティータが嬉しそうだった。なぁ?」
ティータ「ディリータ兄さん。お元気そうでなによりです」
ディリータ「ティータこそ元気そうでよかった。学校には慣れたか?」
ティータ「ええ、みなさん、とてもよくしてくださるので・・・」何故にセリフが平仮名だけなんだろう。
ザルバッグ「ゆっくり話していたいところだが、これから盗賊狩りなんだ、すまんな」
ラムザ「ご武運を」
ザルバッグが去り際に、骸旅団から身代金の要求があったことを話しました。それを聞き驚くアルガス。
しかしザルバッグは骸旅団は人質は取らない義賊のはずだと言って不思議がります。それに対しアルガスは「やつらはただのならず者だ!」と反論。
侯爵をさらった奴らに対する怒りからか、それともただの偏見なのかは今のところ定かではありません。まあそのうちアルガスの本性が表れますが。
ザルバッグが去り際に侯爵が消息を絶った場所を教え、「城の警護なんぞ、退屈だぞ。そう思わんか?」と思わせぶりな発言をした後、その場を去っていきました。
ディリータ「ティータ、すまない。僕らは行くよ」 も う サ ボ る 気 満 々 で す ね 。
ティータ「私のことなら心配しないで。自分のことだけ考えてね」
ディリータ「大丈夫。無茶はしない。必ず戻ってくるからいい子でいろよ」
こうして、ディリータとラムザとアルガスは城の警備をボイコットして侯爵の捜索に乗り出しました。
ティータに「いい子でいろよ」なんて言える立場じゃありません。 |
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