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シリーズ最大の挑戦をあなたはどううける!?
もっとシベリア超特急3
撮影現場から届いた「シベリア超特急3」詳細情報!
ぼんちゃんのシベ超裏日記
ぼんちゃんこと、西田和昭(佐伯大尉)による裏情報
企画意図

 「シベリア超特急」シリーズ第1作は、水野晴郎映画生活45周年を記念して製作された作品である。以来、水野晴郎はライフワークとしてシリーズの製作を続けてきた。シリーズを通して描くテーマは『反戦』である。水野が少年時代体験した戦争の恐怖、悲劇をこの“平和の国”ニッポンの若者に伝えようと取り組みつづけているのである。

 水野は2歳で家族とともに満州へわたり、終戦とともに日本へ戻ってきた。敗戦の経験は少年・水野には尋常でない価値観の変化を強要したのだ。全ての日本人がそう感じていたのだろう。将来を悲観し、日本人のプライドを保つのに精一杯の日々を送った。日本人全てが新しい生き方を探していたとき、水野はアメリカ映画と出会った。そこには民主主義が有り、ヒーローがいた。そして、贅を尽くしたエンターテイメント、明るくて楽しい屈託の無い世界が展開されていたのだ。水野少年はアメリカ映画で生き方を学び、後にその世界へ入っていくことになる。

 水野は64歳にして初監督をした。なぜか?日本国民に日々薄れていく戦争の記憶、反戦の意識。それを訴えたかっただけではない。エンターテイメントを失ってゆく日本映画。そこに一石を投じたかったのだ。憧れ続けた映画への想い。少年の頃の記憶。その全てをぶつけたかったのだ。映画はこんなものじゃない、もっともっとすごいもんだ!

 「シベリア超特急」シリーズは水野晴郎の全てが詰まった作品なのである。そして今回が3作目。もう新人監督ではない。培った技術と演出力で、これぞ映画!これぞエンターテイメントだ!と、万人を、あっ!といわせる作品を作ります。

 「映画はエンターテイメント。面白くなくっちゃー!!」

Introduction
 奇妙な映画だ。映画の枠を超えている。様々な議論の中、傑作だ。いや、とんでもない作品だと映画界を沸かせたマイク・ミズノ監督の「シベリア超特急」。月日がたつにつれて大変な実験的傑作との評価が高まり、今や爆発的な人気は留まるところを知らない。オールナイトは常に超満員。DVDの売上も記録を伸ばしている。更に2月22日には「〜2」のDVDも発売されるとあって話題は益々上昇している。そんな中、遂に「〜3」が完成を迎えた。

 一体どんな作品になるのか。何と今度は「シベリア超特急=瀬戸内海=ニューヨークの3ヶ所を結び、60年に渡る壮大なスケールのミステリーだ。ヒットラー、スターリンとの会合を終えてシベリア超特急で帰国する山下奉文陸軍大将(水野晴郎)。その副官佐伯大尉(西田和昭)。ドイツを脱出中の少年少女を含め、ヨーロッパの様々な人間が乗り合わせている。その中でおきた奇妙な連続殺人事件。真犯人は・・・。

 やがて60年の月日が流れた。平和な瀬戸内海。豪華なクルーズ船でパーティーが開催されている。マスコミ界の巨頭 宮城伝蔵(宇津井健)の誕生日を祝うためだ。開催者は彼のおかげで世界的な有名デザイナーになった森裕美(三田佳子)。ところがこのクルーズ船で次々と事件が発生する。それも60年前シベリア超特急でおきた事件と全く同じ事件だ。誰が何の為にどうやって・・・。

 60年を超えた2つの事件はどう結びついているのか。ラストにあっと驚くどんでん返しが2つ。そして三田佳子復帰第1作(映画は9年振り)。宇津井健の「催眠」以来の映画出演。2人の火花を散らす演技は涙があふれ、息つまるばかり。更にこの映画には5人の若手新人俳優(全員16歳)が抜擢され実にフレッシュな演技を見せる。この映画が封切られるとブレイク間違いなしの逸材揃いだ。田中丈資・安藤一平・大塚ちひろの3人は40年代の純真な若者を、真柄佳奈子・江成大輝は未来の日本を象徴する若者を演じる。明るい5人の個性がこのミステリーを華麗に彩っている。

 映像的魅力も抜群で、開巻11分に渡る長廻し。これはアメリカから特殊キャメラを仕込んだもので、船上を歩く三田の前後左右360度周り秘められた謎の伏線に迫っていく。おなじみになった佐伯大尉のロープ投げ。今回は実際の列車ロケにて撮影されており、佐伯大尉(西田和昭)の手にマメを作っての決死スタントは最大の見物である。今回の佐伯大尉のキャスティングは第1作からの復帰でファンの熱望により実現したもので、西田も熱望に応えるべく猛烈な意気込みでアクションシーンを見せる。シベリア超特急の車両は日本映画界の大御所である木村威夫のデザイン。日活スタジオ内に素晴らしく豪華な1等車両と展望車を作り上げている。見所は他にも多い。全篇を貫くMIKEMIZNO監督のテーマであるパン・フォーカス。そしてマルチスクリーン。宝塚出身で今もカリスマ的存在である大浦みずきがダイナミックに踊るコール・ポーターの「ビギン・ザ・ビギン」。これはドラマ全篇のキーテーマになっている。そして問題は解決したかに見えてクレジット・タイトル。さあ、ここからニューヨーク・瀬戸内海を結ぶ大どんでん返しが2つ。絶対にお見逃しなく!

映画技術を駆使したエンターティンメント満載。

これが映画。

これが映画の面白さだ。

STORY

 1941年モスクワを発つシベリア超特急列車の中、一等乗客車輌に潜り込んだ少年がいた。宮城伝蔵16歳。ドイツで映画の勉強をしていたがお金に困り無賃乗車で満州まで行くつもりだったのだ。同じ車輌に山下将軍が乗車していたが、何者かに狙われているようだった。走る列車の中で第一の事件が起きる。ラトビアの彫刻家ヤーニスが鍵のかけられた部屋で殺されていたのだ。山下将軍が狙われていることと関係があると思い、伝蔵少年は山下の客室の前で寝ずの番をする。ユダヤ系ベルギー人を父に持つ日本人とのハーフの美しい少女オリビアと共に推理を巡らせていた。しかし、夜が明ける前に第2の事件が起きる。オリビアの父ダニエルが殺されたのだ。悲しみに暮れるオリビアを見て、悲嘆する山下 「もう、これ以上悲劇を繰り返してはいけない」そして本格的な捜査に入るのだが、事件は謎を残したまま・・・。

 2002年、美しい山々、きらめく海。風光明媚な瀬戸内海を行くクルーズ船。その中ではテレビ局の会長にまで上り詰めた宮城伝蔵の誕生パーティーが開かれていた。和やかに開かれた絢爛たるパーティー。しかし一転、航行する船の中、密室で殺人事件が起きる。しかもそれは61年前のシベリア超特急列車の中で起きた事件と非常に酷似するのだ!伝蔵を狙うものの仕業なのか?61年前と結びつけるものはいったい何なのか?

驚愕のラストが待っている!!

12月1日新着場面写真

スタッフ

キャスト
監督 MIKE MIZNO 森裕美 三田佳子
エグゼクティブ・プロデューサー 水野晴郎 宮城伝蔵(現代) 宇津井健
原作 水野晴郎 沢島軍平(現代) 内藤武敏
プロデューサー 伊藤直克 宮城和世 真柄佳奈子
脚本 上代務/北里宇一郎/水野晴郎 城之内正人 江成大輝
監督補 吉原勲 久永さとみ
撮影 鈴木耕一 宮城伝蔵(40s 田中丈資
美術監督 木村威夫 沢島軍平(40s) 安藤一平
美術 安宅紀史 金 芳蘭 大浦みずき
照明 才木勝 オリビア 大塚ちひろ
録音 湯脇房雄 ヴィヴィカ・リンデンバウム アガタ・モレシャン
スプリクター 杉山昌子 ダニエル グレゴリー・ペッカー
助監督 荒川栄二 ヤーニス リチャード・グロス
製作担当 小松功 マヌーク マシュー・カールセン
制作 水野晴郎事務所 車掌 サム・アルノード
ウクライナ線の老婦人 インゲ・ムラタ
謎のルームキーパーの女 サリー・越中
志津 安藤鳩子
伝蔵(30s) 山口雪太郎
娼婦まき 岩井志麻子
佐伯大尉       ?
山下奉文陸軍大将 水野晴郎
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(C) MIKE MIZNO 2001