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真相を知るのは三田佳子か宇津井健か

命をかけた佐伯大尉のアクションに山下大将どう謎をとく

三田佳子 対 宇津井健のほとばしる対決

 クライマックスの撮影は、三田佳子と宇津井健の凄まじい演技対決。

 迫る三田佳子、ぐっと激情をおさえる宇津井健。三田佳子の瞳に涙がうかんだ!いや、宇津井健の頬にも涙が流れている。見つめているMIKE MIZNO監督もスタッフも、思わずぽろぽろと涙を流しながらの撮影。

 OK!

 監督の声が響く。

 今までの「シベリア超特急シリーズ」にもなかったドラマチックな場面の決定的瞬間であった。

少年・少女の海辺の別れ

 撮影の最後は1935年、売られて行く幼い少女を兄の少年が追いかけるシーンだ。彼女は男に船に乗せられ、海の彼方に連れて行かれてしまう。「お兄ちゃーん」と叫ぶ少女の声が波音に消される。「大きくなって必ず助けに行くからなぁ!」兄の少年が叫ぶ。

 MIKE MIZNO監督は海岸に、100メートルものレールを敷いて大横移動の撮影だ。監督が若き日に見て感動した「二十四の瞳」の再現を狙っているのだ。

 この少年・少女は設定通り、香川県高松の少年・少女をオーディションし、素晴らしい現実感を盛り上げた。

 この風景が後で謎の大きなポイントになる。

三田佳子がモンロー・ウォークまで見せた!

 のりにのった三田佳子は大変な入れ込みようで、ある場面ではモンロー・ウォークまで見せ、スタッフを大喜びさせた。

 これは見ものですゾ。

宇津井健「シベ超」の大ファンとなる!
 来年で芸能生活50周年を迎える名優、宇津井健は久々の映画出演に上機嫌。「シベ超シリーズ」は1・2共に見たという彼。その面白さに魅了され、更にその構想の雄大さにもすっかり惹かれたようである。

早速「シベ超4」への友情出演を、MIKE MIZNO監督と固い握手で約束した。但し馬に乗る役を是非、とのご注文。

5人のヤングスター輝く!

 この映画のもう一つの主人公とも云える5人の大役に抜擢された内、和世役(宇津井健の孫役)真柄佳奈子、正人役(三田佳子の甥役)江成大輝の2人は、未来への希望を象徴する役だけに素晴らしく明るい個性を発揮。 真柄は昨年「学校4」で日本映画批評家大賞を受賞し、2002年は「シベ超3」と「ハッシュ」の2本で大ブレイク間違いなし。 江成は今年「リリイ・シュシュのすべて」で話題になり、日本映画批評家大賞の新人賞有力候補と見られている。

 またシベリア超特急車内に登場する3人。 大塚ちひろはかつての大スター原節子、現代の鈴木京香を思わせる清純な美しさ。田中丈資はスタッフも舌を巻く勘の良さで、注目度100%。外交官の息子をやる安藤一平は坊ちゃん風の愛らしさ。

 5人共10代半ばだけに、「シベ超3」封切りの日から人気爆発間違いなし。

大浦みずき、ビギンを踊る

 元宝塚のトップスターであり、宝塚のスター史上最も踊りのうまい人と云われた大浦みずきが「シベ超3」で、コール・ポーターの名曲「ビギン・ザ・ビギン」にのって唄い踊る。この場面は後のどんでん返しの伏線となる為、ようく見ておく事。

アガタ・モレシャン20代から80代まで演じる
 アガタ・モレシャンといえばフランソワーズ・モレシャンのお嬢さん。エッセイストとしても有名。
 彼女だけは「シベ超1」に出演していたが、今作は20代から80代まで、ハリウッドから招いた特殊メイクアーティストによるメイクアップで演じる。どんな場面か?

 それは秘密。

アメリカ人キャストは全て、ハリウッド及びブロードウェイから

 例えば佐伯大尉と大アクションを演じるサム・アルノードは「リーサル・ウェポン4」の警察官役をやった人。

 マヌーク役のマシュー・カールセンはブロードウェイでシェイクスピア劇を演じている。

ますます板についたMIKE MIZNOの山下奉文

 MIKE MIZNOの扮する山下奉文陸軍大将が全てを裁いて行くのだが、モニターに映るMIKE MIZNOの演技と表情を見ていた美術監督の巨匠、木村威夫が思わず叫んだ。「スターの顔になった。本物になった!」本人は照れているが、スタッフからは驚きの賛辞が浴びせられている。

 さて皆さんの目にはどう映るかな?

スタッフたちが遊びの仕掛け

「シベ超3」のスタッフは製作中、大のりにのって本編の中に様々なネタを仕掛けている。

1. 「シベリア超特急4で逢いましょう」のメモがある場所に貼ってあり、キャメラがそれをクローズアップ。
2. 列車爆破の時限爆弾が出て来るが、そこにある事が記されている。さあ何だろう。
3.

アルフレッド・ヒッチコックは自作に必ず登場するので有名だが、MIZNO閣下も山下将軍以外の役で、出て来る筈ない場所でワンカット出演している。さあ、どこだろう。

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(C) MIKE MIZNO 2001