作:◆eUaeu3dols
『それまで、よッ!!』
マージョリーとマルコシアスの声が唱和し、ガスボンベの保管所に炎弾を叩き込んだ瞬間、
小柄な黒髪の女が懐から何かを取りだしてばらまいたのが見えた。
同時に、彼女が剣を構えたのも。
(何よ、悪あがき?)
そう思った次の瞬間、爆発の閃光が煌めき――
「ヤベェ、防げ!!」
「クソッタレのチビジャリがぁっ!!」
反射的に前面に集中した炎とトーガを巨大な爆発が吹き飛ばした!
その数秒前。
サラ・バーリンは、敵の放った炎弾の青蛙が自分を狙っていない事に気が付いた。
……まさか。
(彼女もあの場所を切り札にしていたのか!)
敵の炎の勢いは強く、水だけで消しきれるか難しい事には気づいていた。
ならばサラより火消しの得意な彼女の姉妹弟子を真似ればいい。
火か、風。サラに出来る手は、爆発。
だから念のためにこの場所に向かった事が裏目に出た。
まさか長居して籠城していたこちら側が地の利を利用されるとは!
炎の青蛙がガスボンベの保管所に飛び込んだ瞬間、サラは覚悟を決めた。
「これは賭けだ――!」
懐に入れていたありったけの手製の爆弾をばらまくと同時に、
“第七階位用高位咒式弾を装填した魔杖剣の引き金”を引いた。
二つの隠し玉をぶちまけたのとガスボンベのガスが引火したのは同時だった。
工事現場の様なやかましい轟音と共に地下室がぐらぐらと揺れ、
天井から欠け落ちた無数の石の粒が彼女達に降りかかる。
「じ、地震!?」
クリーオウが怯えた声をあげる。
既に地下室に降りている今、ここが崩れれば生き埋めになる。
いや、これはもはや仮定の話ではない。
安普請なのか、それとも爆発の位置が近いのか、これはもう……
「もう崩れるわ! 行くわよ、クリーオウ!」
クエロは空目を背負ったまま秘密の地下通路へと飛び込む。
「でも、サラが!」
「彼女ならちゃんと後から来るわ!」
もちろん――そんな根拠など全く無い。
何者かは知らないが、相手は学校の設備を利用する狡猾さとかなりの戦闘能力が有るらしい。
その上、外からの銃撃を行った誰かが手を組んでいれば……
(利用価値は高いんだから生きていてもらった方が有り難いけれど、アテにはならないわね)
この状況では諦めるしかない。
自分を疑っていると思われる奴が死にそうな事を喜ぶべきだろう。
もちろん――そんな事を口に出す事など有り得ない。
「来なさい!」
「あ!」
まだ僅かに躊躇うクリーオウの手を引いて地下通路に飛び込んだ次の瞬間、
地下通路の入り口は崩落して瓦礫に埋まった。
「クソッタレ……が……」
ゴボッと口から血の泡が吹き出る。
「おい、しっかりしやがれ! 我が凶暴なる恋人マージョリー・ドー!!」
「グ……言われなくったって……判ってるわよ、バカマルコ!」
マルコシアスの焦った声に怒鳴り声を絞り出す。
体の具合は最悪だ。
トーガは一瞬で吹き飛んだ。
胴体に刺さった何本かのガスボンベの破片と謎の釘は重要器官をも貫いている。
間違いなく、このままでは死ぬ。
その上、自在法による回復が間に合う傷でもない。
他に回復の技はない。
死ぬ。
間違いなく。
復讐の相手は見つからず、突如放り込まれた最高にクソッタレなゲームの中で。
「あの、クソッタレなチビジャリ二号は……クソジャリは、どこ?」
「待て、我が麗しの酒杯マージョリー・ドー! それより傷を……」
「うっさいわね、バカマルコ! カハッ!
何処だって……訊いてんのよ!」
「わたしなら、ここだ」
背後からサラの声が響いた。
ハッと振り返るマージョリー。
「……無傷!?」
「いや、だがこいつは……!」
マージョリーとマルコシアスの驚愕が交錯した。
* * *
爆弾を懐に抱えていても自分だけ自滅するだけだ。
だから、サラは全ての爆弾をややマージョリーに向けてばらまいた。
豪雨の中で少し濡れる事など殆ど影響が無い。
大量のガスボンベが爆発する衝撃と高温は導火線としては十二分にすぎる。
それどころか水場での使用を想定したマグネシウムを使用した爆弾に至っては、
防水が完璧でなければ外に出た瞬間に引火していてもおかしくなかった。
他にも念のために作っておいた釘入り爆弾は普通の人間に使うには残酷すぎる代物だ。
普通ではない相手が要る事を想定して作った物だが、まさか使う事になるとは思わなかった。
それらサラ・バーリン印の特製爆弾の連鎖爆発はガス爆発の脅威を倍増させ、
水が急激に蒸発する事による水蒸気爆発は熱を奪いしかし爆発力は更に倍増させた。
それにより膨れ上がった爆発はマージョリー・ドーの予想を超え、彼女を吹き飛ばした。
だが、当然ながらその爆風はサラ・バーリンにも襲い掛かった。
それに対抗するため、サラ・バーリンは第七階位高位咒式弾に全てを賭けた。
高位咒式弾を自在に使いこなせるというのはクエロに対するハッタリだが、全てが嘘ではない。
サラが図書室で行っていた読書は、自分の世界より数段進んだ科学知識を得る為の物だ。
(あの図書室には、よくよく見ると様々な世界の書物が僅かに混ざっていた。
だから空目もあの図書室に惹かれていたのだろう)
そのおかげでサラは自分の世界に無い巨大ロボットなどという冗談を飛ばし、
更にサラの読んでいたタイトルを見て乗ってくれた空目の核爆弾という嘘にも反応できた。
それらの知識を元に理科室で弾丸を調べたサラは、その性質に薄々気がついた。
もちろん完璧ではない。
完璧ではないが、もう一つの偶然が彼女を助けた。
竜理使いという蔑称を持つ咒式の力と、サラの世界にある理の力の、極々僅かな近似点。
エネルギーと質量の保存則を無視しながらも更に大きな目で見れば法則に従う二つの術。
僅かでも判れば、理論より先に本質的な部分でその性質を掴むのは彼女達の得意技だ。
それは楽園の魔女達の中で一番の理論派であるサラ・バーリンにも当てはまる――
サラの意志を伴い理の力が魔杖剣の宝珠に流れ込む。
――意識と魔力が仮想力場を通り、魔杖剣<断罪者ヨルガ>の鍔に埋め込まれた宝珠で収斂し位相転移。
選択は一択、高位咒式弾のみ。その中に内蔵された触媒に力を注ぎ、役目を解放する。
――高位咒式弾薬莢内の置換元素を触媒に物理干渉。術式の不一致から効力の大半が消失する。続行。
理の力が刀身で増幅され、サラがかつて死の都で得た失われし秘術を編み上げる。
――紡いでいた術式が鋼線で修復された刀身を経て増幅、その切っ先の空間に輝く咒印組成式を描く。
(複雑な物を生み出す事は、出来ない)
それは分かり切っている。サラが使いこなせる物でなければ意味が無い。
(だから……!)
生み出すのは単純にH2O、水分子。
単に極低温まで冷却された高圧の氷の壁。
第七階位の高位咒式弾で生み出すには贅沢すぎる、だが効力が半減する事を含めれば十分すぎる発現。
それはこの小さなゲームの中で最高級の水使いの防御術としては十分すぎる力を発揮した。
不純物の無い透明な氷の壁が、溶けて蒸発する事で熱を抑え、その重みと強固さが爆風を受け止める。
ボンベの破片が、鉄釘が、分厚い氷の壁の中程まで食い込んで動きを止める。
氷の壁で強烈な爆発を防ぎながら、サラは確信した。
「この賭け、わたしの勝ち……」
頭に、痛みが走った。
(そうか、クエロが言っていた……この部分は、本当……っ)
咒式は元より脳に多大な負担を強いる術だ。
このゲームの制限が加わり、第七階位の高位咒式の消耗は極めて厳しくなっている。
術式の不一致による負担の増加は途中でエネルギーの大半を失う事で相殺。
クエロのように制限されたとはいえ世界最高峰の精神攻撃魔術を喰らってもいない。
それでも、体験した事の無い種類の痛みはサラの力を奪い……
(せめて爆発が終わるまで)
……意志と気合で、爆発が途絶える瞬間まで術式を維持する事には成功した。
* * *
「……無傷!?」
「いや、だがこいつは……!」
マージョリーとマルコシアスの驚愕が交錯した。
サラ・バーリンは確かに無傷だった。
だが、膝を付き剣に支えられ、粗い息を吐くその姿はあまりにも無防備だった。
(やろうと思えば、簡単に……)
「殺、ス!」
マージョリーが腕を振り上げ、その中に炎を集中し始める。
降り続ける豪雨と消耗が邪魔をするが、僅かずつ炎が大きくなっていく。
「あの……素敵で奇妙な唄も、品切れ、か……」
「そんな物無くても、アンタを殺すには十分だってのよ……!」
屠殺の即興詩を編み上げる余裕すらない、存在の力をそのまま炎にした原始的な自在法。
それでも、無傷だがまともに動けない目の前の女を殺すには十分すぎる。
「……だが取引だ…………鎖骨美人なお姉……様…………」
サラはゼェゼェと粗い息を吐きながら、冗談を付け加えつつ持ちかける。
「あなたは、そのまま……だと、死ぬ……」
「それでもアンタを殺せるっつってんでしょうが!」
振り上げた腕の中でようやく、炎弾が人一人焼き殺すのに十分な大きさを持った。
それを目の前の女に振りおろ……
「……わたしなら治せる」
『なっ!!』
……寸前で止めた。
「わたしには、医術の心得も有る……」
サラは懐からメスと鉗子を取りだしてみせる。
「……取引だ。わたしを見逃せば…………治療……しよう…………」
「フザケんじゃないわ……時間稼げば一人勝ちじゃない、クソジャリが!」
今の彼女は腕の中の炎の塊を維持するのでさえ精一杯だ。
「5分でいい……それだけ休憩すれば…………治療できる」
「信用も出来ないってのよ!
あたしが先に見逃して、アンタにわたしを助ける義理も無い」
治療中の力尽きた敵など幾らでも首をかっ切れる。放置するだけで良い。
それどころか、サラが今のマージョリーを助けられる保証も無い。
「だが……」
荒い息を何とか整え、サラは続けた。
「……信じなければ、あなたは確実に死ぬ」
「我が愛しの姫君マージョリー・ドー! 手はねぇぞ!」
「アンタまでッ、グ……バカ言ってんじゃないわバカマルコ!
目の前の敵を、死にそうになってる原因を見逃せっての!?」
「だからってテメェ、このまま死ぬようなタマかよ!
こんなに最高でクソッタレなゲームに踊らされてよ!」
「うっさい! 黙りなさい、黙れこのバカマルコ!」
怒鳴り散らす。だが、腕を振り下ろせない。
手の中の炎弾が消えればその時点で選択肢は確定する。
なのにそれが出来ない。迷っている。
「もう一度、言おう……わたしは、あなたを治療できる……」
更にサラは指差した。刻印の場所を。そして。
「…………できる」
指を取り払って見せた。
『!?』
その意味を理解し、一人と一冊は息を呑んだ。
手の中の炎が揺らめく。
「楽園は、相手を信用し手を伸ばす事と、伸ばされた手を信用し掴む事から始まる」
サラは息を整え、宣言する。
「――ようこそ楽園へ。わたしは“楽園の魔女”サラ・フォークワース・バーリン」
マージョリーの手の中で小さくなった火がゆらめき……豪雨の中で、立ち消えた。
「でもそれだと、助かったところでマージョリーお姉さんは足手まといになっちゃうね」
唐突に響いた言葉にハッと振り向いた。
間に合わない。そして力が出ない。
ライフルの銃弾がサラの胸を撃ち抜いた。
『イザヤアァァァァァァァァッ!!』
マージョリーとマルコシアスが怒りの叫びをあげる。
「何を怒ってるのかな、マージョリー。
同盟の規約通りじゃないか。
『襲ってくる相手と、君が狙っている人間を殺すのには手を貸す』ってね。
君の手札が切れてるようだから、俺が手を貸しただけだよ」
白々しく臨也が笑う。
地下を見に行ってみると、どうやら爆発の振動で入り口があっさり崩れてしまったらしく、
諦めてマージョリーを捜しに行くと愉快な交渉が行われていた。
流石に細かい仕草までは判らなかったが、途切れ途切れに聞こえる声で状況は理解した。
元から互いに利用しあうだけの同盟など利用の価値が無ければ無いも同然だ。
だけど自分から解消する必要も無いから、わざわざ『裏切らずに敵を撃ってやった』。
「でもその様子じゃもう助からないし、同盟も自然消滅かな。
バイバイ、マージョリーにマルコシアス。
短い間だけど面白かったよ」
笑いながら臨也が歩み去って行く。
何も出来ない。
その背中にもう一度炎弾をぶつける力すら残っていない。
今度こそ空っぽだ。
その背中は悠々とマージョリーの視界から消えていった。
(…………クソッタレ)
マージョリーは歯を噛み締めたまま、ゆっくりと崩れ落ちた。
「イザヤアァァァァッ!! テメェ、生きて帰れると思うなぁ!!」
その袂のグリモアから、マルコシアスが絶叫をあげる。
「オレ様が顕現すれば、テメェなんざ、テメェなんざ……」
マルコシアスの本体は人を超越した強大なる紅世の王だ。
器であるマージョリーを抜けてこの世界に顕現すれば一人の人間なぞ軽く吹き消せる。
もちろんそれには代償がある。
あまりにも強大すぎるその存在を維持するには多くの『存在の力』が必要であり、
周囲の存在の力を喰らいもせずに顕現するのは薪の無い大火を燃やすに等しい。
その存在はすぐに燃え尽き、アッという間に消滅してしまう事になる。
かといって周囲の存在の力を喰らうのは紅世の王として絶対に許されない事だ。
それは彼らとフレイムヘイズ達が敵対する紅世の従の為す悪行なのだから。
だが、マルコシアスは、そのどちらをやっても良いと思っていた。
「殺して殺して殺して殺して殺し尽くしてやるからヨォッ!!」
彼の契約者、麗しのゴブレット(酒杯)マージョリー・ドーを殺した糞野郎をブチ殺すためなら、
これまで守ってきた世界のバランスなんざ知った事か、死ぬ事など関係有るか。……なのに。
「畜生、なんで顕現できねぇ!?」
マルコシアスは悲痛な悲鳴をあげた。
ゲームの“制限”が彼を縛り、顕現を許さない。
単純に利害でみれば、それは彼にとって悪い事では無い。
顕現しなければ、マルコシアスは自然と故郷である紅世に送還される。
参加者でないとはいえ、生きてこのゲームから解き放たれるのだ。
「契約は! 誰か、契約できる奴はいねぇのか!? あの糞野郎を殺してくれる奴は!」
それでもマルコシアスはこの世界に留まる道を探す。
だが、周囲に在るのは死にゆくマージョリー・ドーとサラ・バーリンの二人だけ。
顕現は出来ない。
契約も出来ない。
何も、出来ない。
『殺されそうになった時、私は――』
『相手を絶望させることで、生き延びた』
不意に脳裏に甦った臨也の言葉と共に、マルコシアスの心は絶望に呑まれた。
(…………クソッタレ)
……マルコシアスの声も、もう、聞こえない。
マージョリーは崩れ落ち、マルコシアスの絶叫も途絶えた。
(ここまでか……)
サラは冷静に状況を分析していた。
怒りはない。
ただただ残念で、無念で、悔しかった。
(ようやく“刻印を外す目処が付いた”というのに)
刻印の研究と、神野と出会い知った事と、魔杖剣と、第七階位高位咒式弾の力。
それらを束ねた所に……ようやく“それ”が見えたというのに。
(残念だ)
そう呟こうとしても、喉から出るのはヒューヒューという音だけだった。
どうやら肺をやられたらしい。
すぐには死なないだろうが、マージョリーを助ける事はもうできない。
そして、長く苦しむ。
(せめて、この成果を……)
耐え難い息苦しさに苦しみながら、動く。
この記録を残さなければならない。
このゲームを打破するために。
ペットボトルが良い。
あれに全てのメモと判った成果を書いたメモを入れれば、雨の中でも濡れずに…………
メモをするだけ体が動かなければ、せめて、これまでのメモだけでも……
(……殿下…………すまない……あとは……)
やがてサラ・バーリンも力尽き、マージョリーに重なるように倒れ伏した。
雨が止んだ時、ペットボトルの一本は何処にも見当たらなかった。
【096 マージョリー・ドー 死亡】
【116 サラ・バーリン 死亡】
【残り 59人】
【D-2/学校地下/1日目・17:00】
※:学校から地下通路への入り口は崩落により塞がりました。
【クリーオウ・エバーラスティン】
[状態]: 右腕負傷。
[装備]: 強臓式拳銃『魔弾の射手』
[道具]: 支給品一式(地下ルートが書かれた地図。ペットボトル残り1と1/3。パンが少し減っている)。
缶詰の食料(IAI製8個・中身不明)。議事録
[思考]: みんなと協力して脱出する。オーフェンに会いたい
【空目恭一】
[状態]: 気絶中。
全身を火傷。ガスボンベの破片が刺さっている。物語感染済。
[装備]: なし
[道具]: 支給品一式。
“無名の庵”での情報が書かれた紙。
[思考]: 刻印の解除。生存し、脱出する。
[備考]: 刻印の盗聴その他の機能に気づいている。
クエロによるゼルガディス殺害をほぼ確信。
【クエロ・ラディーン】
[状態]: 打撲あり(通常の行動に支障無し)
[装備]: 魔杖剣<贖罪者マグナス>
[道具]: 支給品一式、高位咒式弾×2
[思考]: 集団を形成して、出来るだけ信頼を得る。
魔杖剣<内なるナリシア>を探す→後で裏切るかどうか決める(邪魔な人間は殺す)
[備考]: サラの目的に疑問を抱く。空目に犯行に気づかれていると気づいているが、確信無し。
【D-2/学校周辺/1日目・17:30】
【折原臨也】
[状態]:上機嫌。 脇腹打撲。肩口・顔に軽い火傷。右腕に浅い切り傷。(全て処理済み)
[装備]:ライフル(弾丸28発)、ナイフ、光の剣(柄のみ)、銀の短剣
[道具]:探知機、ジッポーライター、禁止エリア解除機、救急箱、スピリタス(1本)
デイパック(支給品一式・パン6食分・水2000ml)
[思考]:セルティを捜す。人間観察(あくまで保身優先)。
ゲームからの脱出(利用できるものは利用、邪魔なものは排除)。残り人数が少なくなったら勝ち残りを目指す
[備考]:ジャケット下の服に血が付着+肩口の部分が少し焦げている。
【D-2/学校・ガスボンベ保管所(別棟)周辺】
かなり大きな規模の爆発が起きました。
ガスボンベ保管所は完全に吹き飛んでいます。
また、周辺に以下の物が転がっているはずですが、
基本的に全て水浸しで、小物の類は流れた可能性があります。
マージョリー・ドーの死体(死因:大爆発による火傷と無数の破片)
サラ・バーリンの死体 (死因:銃で肺を撃たれ窒息死)
神器『グリモア』(マルコシアスとの繋がりは切れました)
デイパック(支給品一式・パン5食分・水1300ml) 、酒瓶(数本)、
支給品一式(地図には地下ルートが書かれている)、
煙幕、メス、鉗子、魔杖剣<断罪者ヨルガ>(簡易修復済み)、高位咒式弾×1
※:全てのメモと、更に鍵までペットボトルに入れられましたが、
豪雨の中、何処かへと流れていってしまいました。
また、刻印の解除法そのもののメモを書ききる時間が有ったかは不明です。
2006/01/31 修正スレ252-5