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179:二万年前の知略

作:◆ItrRAf7SNk

以上、23名。
「なっ何だと!」
灯台の中で仮眠を取っていたオフレッサーは、その言葉が頭に響いた瞬間に叫んでいた
ヤンが死んだ事に驚きはない、彼はヤン・ウェンリーと直接戦う立場には無い。
別に死者の数が多過ぎるとも思ってない、
事実この男を同じ時間だけ戦場に放り込んでおけばこの十倍以上の敵を屠っているだろう。
「この俺が出遅れただと!」
それは宇宙での艦隊戦主体の文明の中、尚且つ家柄重視のゴールデンバウム王朝にあって
白兵戦で直接流した血の量だけで最高幹部にまでなった帝国軍装甲擲弾兵総監オフレッサー
上級大将にとって最大級の屈辱であった。
「クソッ俺のバトルアックスさえあれば、いやあの場での殺し合いなら一時間で終わっていたものを」
悪態をつきながら禁止エリアのメモをする、その顔に再び笑みが浮ぶ。
「そこと此処か、つまり……」
もう一度地図を見、G-1をチェックする。
「ガハハハハ!この位置なら確実に獲物に出くわすという事だな」
どうでもいいがオフレッサー、その位置は絶対間違ってるぞ。

【Aの7/灯台/06:03】

【オフレッサー】
[状態]:健康
[装備]:水晶の剣 出典:卵王子カイルロッドの苦難
[道具]:デイバッグ(支給品一式)
[思考]:皆殺し、G-1に移動

※水晶の剣
《語らぬもの》が最終巻でカイルロッドに与えた長剣、憎悪の渦を切ったり
かざす事で衝撃波を防いだりしている事から魔法や魔法生物に対しても
有効であると思われるが、オフレッサーにその知識は無い。

2005/04/10 修正スレ36

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