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第053話:クレア・スタンフィールド

作:◆IgnURNSNeg

「これは一体何の冗談だ?」
そう一人苦笑するように大げさなボディアクションをしながら独白するクレア・スタンフィールド
訳の分からない所にいきなり居たかと思うと、いきなり殺し合いをして下さいと来た。
勿論、彼は殺し屋である、殺すこと自体は別にいい。
だが、それが強制されるというのが気にいらない
かといって、逆らおうにも逆らうと何らかの方法で殺されるらしい
らしい、というのは最初に集められた時に傍に居たシャーネと抱き合っていた為に殺される現場を見ていなかった為だ
彼のスタート地点は何故か井戸の底だった
かなり大きな井戸らしく一人ぐらいなら寝転がれそうな空間である。
ただし膝の高さ程度まで水があるので実際は横にはなれないのだが…
幸いというか、頑丈そうな縄で繋がれた釣瓶が降りているので脱出は容易だが、その後どうするかが問題だ
とりあえず現状把握の為にディパックを漁ると…
「これは…」
刃渡り20cmを越すであろう大型のハンティングナイフ、シャーネ・ラフォレット愛用のナイフが二本入っていた。
「これがここにあるってことはシャーネは丸腰ってことか?糞!あいつら絶対に殺してやる!」
そうはき捨てると彼は最愛の女性シャーネを探すべく釣瓶の縄に手を掛けた…

【クレア・スタンフィールド】
[状態]:健康
[装備]:大型ハンティングナイフx2
[道具]:デイパック(支給品一式)
[思考]:シャーネを探す
【井戸の底に居るため現在地不明】

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