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HDソース+AACの扱い(2004/02/20更新)



  BSデジタルはMPEG2の映像とAACの音声でできています。
  また、9割以上の番組は「HD(high definition)」で縦解像度が1080あります。(ハイビジョンともいう)
  普通のフロントエンドでは、なかなか扱いにくくネタ扱いになります。

  そこで、綺麗にDVD-Video形式にトランスコードするなどの方法を紹介します。
  注意!:リサイズアルゴリズムの影響や、フィールド間の縦方向縮小の影響により、
  完全にはできません。PCで扱いやすい形にするもので、完全なものを作るには至りません。

  あくまで、BSデジタルキャプチャは「HDを楽しむ」ものなのです。



  0、まずはAACをWAVE化

  エンコードをはじめる前に、まずはAACをWAVE化してTMPGEncやAviUtlで扱えるようにします。
  この作業は、「MPEG2-TS」「MPEG2-PS」どちらの場合も必要となります。

  実に簡単な作業ですので、確実に覚えてください。
  プロジェクトBSD(DVD2AVIと同じURL)
  の上側に「Freeware AAC Decoder」というのがあります。それをクリックして「FAAD2」をDLしてください。
  ダウンロードして解凍すると、FAAD.exeができます。
  これにAACファイルをドラッグ&ドロップするだけです。
  
  途中で数字が止まる時がありますが、気にしないでコマンドプロンプトが終わるまで待ちましょう。
  終わるとWAVEファイルができています。これを読み込ませてTMPGEncやAviUtlで音声を同期させます。

  正常にWAVE化出来ない場合で、2chの音声の場合は「Winamp5」によりWAVE化してください。
  解説は こちら です。



  1、TMPGEncPlusにより、DVD-Video形式のMPEG2を作る。

  最も有用で、放送局が恐れるものです。(ウォーターマークがある理由もわかります)
  基本はインターレースのダウンスキャンです。これを理解していれば可能です。

  まずは、TMPGEncPlusでm2vやd2vを読み込みます。
  注意:BSデジタルのMPEG2は「ITU-R BT.709」のRGB→YUV、YUV→RGBの方式を用いています。
  R = Y + 1.575×V
  G = Y - 0.187×U - 0.4678×V
  B = Y + 1.8558×U
  (この式が、読み込みに重要)
  Y = 0.2125×R + 0.7154×G + 0.0721×B
  U = - 0.115×R - 0.386×G + 0.500×B
  V = 0.500×R - 0.454×G - 0.046×B

  現在、これを正確にできるソフトは、「MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In」なので
  このソフトで読み込みを行うようにしてください。(Bt.601とは計算式が違います)
  なお、この計算式は、「まるも製作所、5月15日(水) 601 と 709 (戯言)」をコピーしています。
  TMPGEncPlusに搭載されているデコーダ経由で読み込んだ場合、正確に色を扱う事は出来ません。

  ITU-R BT.709に気をつけてから、設定をします。読み込むと下図のようになります。
  
  まずは、m2vかd2vを映像ソースとして読み込み、音声ソースはAACをWAVE化したものを選択します。
  このように、TMPGEncPlusでは720×480より、大きなソースを扱えます。

  次に設定をします。
  
  ソースはもちろんインターレースです。(D3の場合は720p、ですが今のところそんな放送はありません)
  フィールドオーダーは非常に難しいです。自分で調べてください。(調べられない人はここを読んで下さい
  ソースアスペクト比は16:9を選びたいところですが、
  VGA1:1です
(1920×1080は1ピクセル比でも16:9 1440×1080はスクイーズですがVGA1:1でOK)
  簡単に言えば、デジタルピクセルの通りにすればいいのです。
  あと重要なのが、画像配置方法です。画面全体に表示にしてください。
  画面全体に表示以外を使うとおかしくなります。間違えないで下さい。

  次に、ソースの範囲と音ズレ補正をします(必須)。AACはデフォルトで音ズレしてます。
  今回は「delay 108ms」となっています。
  
  このように、音ズレ補正の設定を適用してください。マイナスならプラス、プラスならマイナスです。
  間違えて108とかにすると、「216ms」ずれます。音ズレ補正しないより、余計にひどくなります。
  あとは、不必要な部分をカット編集してください。

  16:9の完全映像、16:9のスクイーズ映像の場合は、「ビデオ詳細」での設定終わりです。
  GOPや量子化行列や音の設定でもしてください。


  補足1:両端が黒や静止画で明らかに4:3になりそうな場合は、次のようにクリップ枠をします。
  
  1440×1080の場合は、これでOKです。1920×1080で両端が無駄映像の場合は両端240ずつ、計480削ります。(1440:1080=4:3)
  常識ですが、上下クリップは黒塗りつぶしで対応してください。

  ソースの設定ができたら、GOPや量子化行列や音の設定をしてください。

  そして最後に仕上げです。
  
  MPEG2にするのは当然です。ここで重要なのは1920×1080や1440×1080を「720×480」にすることです。
  また、そのときアスペクト比を「16:9」にします。
  これで、D1サイズ(720×480)にインターレースの16:9スクイーズ映像を納めることができます。
  あとはDVD-Videoになるように設定するだけです。


  補足2:両端180又は240ずつ削ったアスペクト比4:3のものは、次のようにします。
  
  アスペクト比を4:3にします。これで、正しい比率になります。

  あとはエンコードするだけです。信用できない場合は10秒くらい試しに出力してみましょう。
  綺麗にできたと思います。キャプチャが禁止されるわけです。



  2、AviUtlを使った場合のソースの扱い方

  まずは、AviUtlの映像サイズのリミッターを「システム設定」で外します。
  あとは、インターレース解除するなら720×480と同じ扱いでできます。
  特に重要なポイントはありませんが、TMPGEncでダウンスキャンしたほうが綺麗に出来ます。

  AVI出力する場合は、16:9の比率を守るサイズ(960×540、854×480)などが良いでしょう。
  4:3の両サイド額ありならクリップしてから、(640×480、720×540)にするのがいいです。



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