remove
powerd by nog twitter
tomiyumi webせむかたなきよしなしごと ― 2006年7月後半

7月前半へ   せむかたなきよしなしごとtopへ   8月前半へ
2006年7月後半


7/16(日)

朝8時のバスでウィスラーに行こうと思っていた。
だが、起きたのは7:45。もう無理だ。
ウィスラーはもうやめよう。


……と一瞬思ったが、
次の9時半のバスでもまあいいか、
と考え直して、そうすることにした。

グランビルからスカイトレインで2駅のメインストリート駅から
バスディーポ(バスターミナルをこう呼ぶ)まではすぐ。
8時半には着いた。

チケットを買う。じつにスムーズに買えた。
朝食として、ベーグルとミニッツメイドを買って食べる。
新聞が置いてあったのでパラパラめくってみる。
パズルコーナーに、SU-DOKU(数独)が。
外国で流行っているというニュースを見たことがあるが、本当だ。

9時半に出発。
ダウンタウンからスタンレーパークを抜け、
どんどん北へ。
山と海がきれいだ。
だが、これがまだほんの序の口だったことを後で思い知る。


12時すぎにウィスラー・ビレッジに到着。

ウィスラー・ビレッジは、
計画的に造られたバリアフリータウンということだ。
すごくきれいな町並みである。

だが、それ以上に、
周りを囲む山の美しさだ。
ウィスラー山、ブラッコム山などのコースト山脈が、
すばらしくきれいだ。

とりあえず、観光案内所で地図をもらう。
ゴンドラでウィスラー山に登るつもりだが、
まずは飯だ。

ゴンドラ乗り場の向かいにあるレストランへ。
外にテーブルがあり、人がいっぱい食事をとっていたが、
中に入ってみる。
中はバーになっていた。
よくわからないので、食べ物はたのめるかと聞いたら
席に座って待てば聞きに行くと言われたので、席に着く。
なんか、店員が店内BGMに合わせて
ノリノリになっていて、ついていけない感がある。

メニューにあった、バッファローなんちゃらをたのむと、
チリソースにまみれたフライドチキンみたいなのが来た。
しかも、すごい量だ。
まあ、全部食えるくらいだったが。
うまいっちゃうまいが、味が濃い。
一緒についていたにんじんスティックがありがたかった。


満腹になったので、ゴンドラへ。
チケットを買って、並ぶ。
外国人7人と一緒に乗せられた。

このゴンドラが、めちゃくちゃ長かった。
30分くらい乗った気がする。多少怖い。
だが、それ以上に、景色が恐ろしく良くなっていった。

ちなみに、外人はいくつかのグループにわかれていたが、
そのうちのあるグループの一人が、
なぜか、にぼしのようなものをドアの隙間から外に捨て始めた
(下の森に住む動物にえさをやったつもりか?)。
そのグループのみんなは笑っていたが、
他のグループの女性が、しぶい顔をしながら、
「私はいい事だとは思わない」的なことを(たぶん)言ったので、
少し空気が悪くなった。
ちょっと面白かった。

さて、頂上に着いた。
到着駅から外に出ると、空気がひんやりとする。
ここは標高1850mらしい。

で、外に出て周りを見渡すと、絶景であった。
登ってよかった、と思った。
しかし、これを分かち合えないのが惜しい。
とりあえず写真は撮りまくった(ずっと撮りまくってるが)。

しばらく景色を堪能。
アジア系と思われる観光客がいたが、
その言葉が「いまさらぴょん〜」と聞こえた。

名残惜しい気もするが、下山。
下りもまた30分。


その後はウィスラー・ビレッジをうろうろして、
18時半のバスでバンクーバーへ。
来るときは2時間半ほどかかったのに、
帰りは2時間もかからなかった。
しかも、ダウンタウンで降ろしてくれたのでよかった。


今日はこんな感じだった。

カナダドルの硬貨はたくさん種類があり、
どれがいくらかなかなか覚えられなかったが
(5セントより10セントの方が小さいとか、わかりにくい)、
もうかなり慣れた。
最初は、25セントなんてどうやって使うんだろうと思っていたが、
これが一番使うのである。
というのも、代金が$**.25とか$**.75になることが多いのだ。

英語は、聞き取りやすい人と聞き取りにくい人がいる。
まあ、どの言語でもそれは同じか。
とりあえず、単語と単語がくっついて話されるので、
ひとつひとつを追おうとすると追いつかない。
まあ、なんとなく言ってる意味はわかるので特に問題ない。

それに、よく使われる言い回しや単語、金額の読み上げなどは、
慣れてきてだいぶ聞き取れるようになった。
こちらが話すときは、適当にしゃべっても通じる。
日本語を話す外国人からわれわれが受ける感じと同じことであろう。
まあ、発音が通じないときはあるが。
どう言えばわからなくても、
ジェスチャーとか、メニューを指差すとかでじゅうぶんだ。

で、街やバス内などでわからない単語があったり
こういうときは英語ではなんと言えば?というシチュエーションでは、
DS楽引辞典で調べまくっている。
「漢字そのままDS楽引辞典」の存在を知ったときは落ち込んだものだが、
この初代DS楽引辞典もめちゃくちゃ使える。
非常に役に立つし、勉強になります。買ってよかった。
やはり、必要に迫られたり
興味があって調べたことはしっかり覚えられるなあ。

明日からは学会がようやく始まる。
ていうかこれのためにここまで来たんです。

7/17(月)

日本は海の日か。
いや、これを書いている今(バンクーバー:22時半)は
もう日本は18日の昼だな。
だから、昨日が海の日だったというのが正確か。


今日から学会が始まる。
ホテルから15分ほど歩いたところに
会場となる高級ホテルがある。

レジストレーションのカウンター前には
おびただしい数の世界中の人がいた。
ともかく、レジストレーションをすませる。
リュックをもらった。
これで、持ってきたリュックと合わせて、
リュックが二つになった。
片方はみやげ入れにでもしよう。

会場では無線LANが使えるので、
さっそくつなげようとしたが、
なかなかつながらない。
いろいろ場所を変えて試す。
外国人二人ほどに、つながるかどうか聞かれた。
みんなつながりにくいようだ。

そうこうしているうちに、ようやくつながった。
メールを受信したり送信したり、
たまっていた大予言をしたりする。

と、そのときうちの先生が来た。
先生はついさっきカナダに到着したばかりだ。
タイミングよく合流することができた。

もう昼になったので、
昼食に出かける。
軽くすませる。

午後はセッションが二つ。
ひとつめのセッションの時間には、
自分の研究にけっこう関わりが深いセッションがあったのでそれを聞いた。

ふたつめのセッションとの間の休憩時間には、
先生が知り合いの先生たちとしゃべっていた。
この分野で有名な先生方だ。
バイタリティあふれてるという感じ。
出張費がどうこうとか学内政治的な話とかばかりが話頭に上る。
どの世界も金のやりくりは大変だ。

ふたつめのセッションも、
うちで扱っているテーマに関連するセッションを聞いた。
ひとり日本人の学生の発表があったが、
やっぱり日本人の英語は聞き取りやすすぎる。

それが終わったあとは、招待講演が3つ。
大家と呼ばれる人ばかりだ。
その中でも、ある分野であまりに有名な教授の話を聞いた。
有名というか、その分野を作った人だ。
もうじいさんだが、堂々たる講演。
笑いのとりかたもうまい。
といっても、どこが笑いどころかわからなかったが(笑)。

これが終わったあと夕食を食べにいき、
その後はポスターセッションだ。
僕は明日のポスターセッションで発表予定だ。

じつに300件以上のポスター発表があり、
それを二日に分けてセッションが組まれている。
だから、今日だけで150件以上。
そんな大きなポスターセッションに参加するのは初めてだ。
まあ、この学会自体が、
大きな国際会議3つを4年に一度同時開催するというもので、
めちゃくちゃ大規模な会議なのである。

で、そのポスターセッションだが、
採択されても発表しない人がけっこういる。
だいたい6〜7割しかポスターが貼っていなかった。
それも、予稿を貼ってるだけとか、
本人がパネルの前にいないとか、
やる気のないものもけっこうあった。

会場では軽食が配られていて、
コーヒーとかジュースとかも飲み放題であり、
けっこう賑やかだった。
明日僕は無事にこなせるのだろうか。
流暢すぎる英語を話されたらわからんぞ。
まあ、がんばるしかない。


で、21時半に一日のスケジュールがすべて終了。
朝8時から夜の9時半まで。長い。
ひとつのピリオドにセッションが15。多い。
これが丸5日ある。ほんとにでかい会議だ。
大まかに言えばほぼうちが扱っている分野のみで構成されているので、
有意義に過ごせそうだ。

7/18(火)

今日富弓のトップページを見てみたら、
20000アクセスを超えてるじゃないか。
箒星効果でアクセス増えてるのかな。


今日は学会二日目。
…だが、30分ほど寝坊してしまった。
最初のセッションはあきらめぎみで、
ゆっくり会場に向かった。
案の定、ほとんど聞けなかった。

次の講演は、
「ゲームにおける計算知能」といった話。
人工知能をゲームに用いる際の手法とか今後の見通しとか。
ゲームに関しては、個人的には
職人が作りこんだようなものが好きだなあ。

昼は中華料理の店に。
チャーハンを食ったが、量が多かった。
先生におごってもらった。

昼からは自分の研究分野のセッションと、
パネルディスカッション、
そして招待講演を聞いた。

それから一時間ほどしたら、
とうとうポスターセッション。
発表率は昨日と同じくらい。

質問は日本人にされることが多かった。
かなりテーマの近いことをやっている方から
ほとんどこの分野を知らないような方まで幅広かった。
これはどちらも話がかなり盛り上がり、すごく有意義だった。

外国人から質問されることもたびたびあった。
英語なので質問の意味がつかみづらいことがあったが、
それよりも、それに対する回答が難しい。
英語ってすらすら出てこないなあ。
勉強不足を痛感した。
聞くのも話すのも、もっとできるようになりたいものだ。
帰国したらちゃんと勉強しよう……

ともかく、2時間が終わった。
いや、最後に質問された外国人が
めちゃくちゃ質問してきたので、予定より長かったか。
心地よい疲れだ。
これまでにも感じていた問題点が少し明確になった気がする。
モチベーションがあがるなあ。
学会ってこういう場なんだと今さらながらわかったような。
今までも学会に参加した後は向学心が上がるのだが、
今回はそれの比じゃないなあ。
もっとがんばろう。


ということで今日は終わり。
とりあえず、最大の仕事は終わった。
いろんな意味で現状がはっきりした感じ。
有意義な学会になってよかった。
ってまだあと3日あるが。
明日からも興味深い話をいろいろ聞けることだろう。

7/19(水)

学会三日目。
今日もいろいろ聴講。

昼には、スチューデントレセプションがあった。
ピザとポテトチップスしか出なかった。
うちの研究室からは学生は僕しか来ておらず、一人で寂しいので、
日本の他の大学の学生に声でもかけてみようか……と思っていたら、
外国人に声をかけられた。
で、いっしょのテーブルで食べることに。
チリの学生らしい。
日本の文化は向こうでも(一部で)人気らしく、
浜崎あゆみとか安室奈美恵とか
モー娘。とかX JAPANとか(笑)が好きだという。
HEY HEY HEYを初めて見たときに出ていたのが浜崎あゆみだったらしい。
彼女はライブパフォーマンスがすばらしいと言っていた。
浜崎あゆみではどの曲が好きか? と聞いたら、
いろんな曲名を羅列した。
さらにそのうちの一曲を口ずさんでくれた(曲名は失念)が、
キーがちゃんと合っていて音程もしっかりしていて感心した。
モー娘。に関しては、
「メンバーがインしたりアウトしたりする」なんてことも知っていた。
他にもいろいろ話した。
と言っても僕はあまり喋れないのでほとんど聞いてばかりだったが。
普段こんなことはないからちょっと嬉しかったなあ。

午後からもあれこれセッションをのぞいたが、
さほど興味深いものではなかったな。
別のを見ればよかったかもしれん。

あと、英語は英語でも世界各国のなまりがある。
発音できない子音や母音があったり、
妙に巻き舌になったりして面白い。
まあ、総じて聞き取りにくいな(日本人以外は)。
でも、さっきのチリの学生は聞き取りやすかったな。
ゆっくりしゃべってくれたからか。


夜はバンケット。
ものすごい人の数。
会場にテーブルがぎゅうぎゅう詰め。
入場だけでも大変だった。

食事も前菜とパンとメインディッシュとデザートで終わり。
こんだけか……と思った。まあまあうまかったが。
人の数はすごいし立食でもないし、
同じテーブルの人たちとしか喋る機会はなかった。
関西のとある大学の人たちと一緒だったが、
学生さんがものすごく大阪のノリだなあと思っていたら、
案の定大阪出身でした。

あと、こういうパーティーでも各国のお国柄が出て面白い。
中国人なんか、まだ食事が始まる雰囲気でもないときから食べ始めて、
食べるもの食べたらさっさと帰っていく。
ヨーロッパの人の「レディファースト」な行動とか挨拶のしかたとか、
本当にやるんだなあ、しかもこんなに自然に、と思った。

そんなこんなで、表彰がひととおり終わったらバンケットも終わった。
もうちょっといろんな人との交流とかがあるのかと思っていたら、
予想外の人の多さで、それどころじゃなかった。

でもまあそれでも今回の学会で
いろんな人の顔と名前と研究分野を知ったな。
ほんとにまあ、いろんな人がいることよ。
ファンキーだったり寡黙だったり
名誉欲にあふれていたり。
あと、本や論文などでしか知らなかったような、
この世界での有名人もいっぱい見ることができて嬉しい。
今日など、招待講演を聞いているときに、
自分の研究分野での超有名な教授が隣に座ってきてびっくりした。
僕、あなたの開発したアルゴリズム使ってますよ。
ああ、この脳みそであれやこれを考えついたのか……
などと思って感慨深いものがあった。
何せ、初めて読んだ論文を書いた人だからな。

7/20(木)

学会四日目。

夕方の招待講演では、
近くの某大学の先生が喋った。
笑いもうまくとったりして、見事に話されていた。
そんなに大きくは歳も変わらんのだよなあ。


それが終わったあと、
いろんな先生方と飲みに行くことになってしまった。
周りみんな先生で、
正直どうふるまえばいいものかわからなかった。

研究者って学会ではずっと「躁」なんだよなあ。
微妙についていけなかったり。
なんつうか、みんな楽しい人なんだけど、
ノリがまだわからないというか。
まあただ僕が溶け込めていないだけか。

ともかく、顔は覚えてもらえたかもしれんが、
まだ「得体の知れないやつ」だろうなあ。
いやしかし、なんかすごい場だったなあ。

7/21(金)

学会五日目。最終日。
といっても、10時くらいまですっかり寝てしまった。
まともに聞けたのは午後だけだ。

プログラムがすべて尾張、いや終わり、
19時からはクロージングレセプション。
ホテルの前の庭で立食パーティー。
飲んで食って交流するという感じ。
なんか偉い人と一緒に写真とったりした。

つーか、やっぱ英語できんとだめだな。

うちの先生と他の大学の先生との会話を聞いていると、
大学の教員も大変だなあと思う。
それも、配属している部署によって待遇が違いすぎる。
上の人間が保守的だと不幸だなあと思った。


ともかく、学会がすべて終わった。
長かった……
やっぱり5日間は長い。
しかし、有意義な学会であったことよ。
帰国したらがんばろう。

さて、帰国はあさってだ。
明日は一日中自由なので、
ビクトリアに行くつもりだ。
カナダでの最後の楽しみを楽しんでこよう。

7/22(土)

朝5時半起きである。
ホテルからバスディーポまで20分ほど歩く。
もうある程度明るい。

バスディーポでチケット購入。
6時45発のバスに乗った。

一時間ほどすると、トゥワッセンに到着。
ここでバスごとフェリーに乗り込む。

そこから一時間半ほどフェリー。
バスを降りて、フェリー内を歩くことができる。
デッキにも出られるが、けっこう寒かった。
バスの中も冷房が効いていて寒かった。

スワーツ・ベイにフェリーが着くと、
さらにそこから一時間ほどかけてビクトリアへ。
けっこう長い。


さて、ビクトリアに着いた。
まずは、州議事堂へ。
外観がすばらしい。
さらに、無料ツアーに参加して内部も見学。
解説はなんにもわからなかったが、
内部もきれいだった。

議事堂見学が終わると、
メインストリートのほうへ。
みやげをいろいろ探し歩いた。

路上パフォーマーが多い。
ダースベイダーがバイオリンを弾いていた。
ベイダーが弦を張り替えているところも目撃できた。笑えた。

ひととおり見終わると、
ひたすら東に歩いてクレイダーロック城へ行った。
石炭の鉱脈を掘り当てて大金持ちになった
スコットランド移民が120年前に建てた、城的な屋敷だ。
これも内部を見学できるので見学した。
優雅な気分になった。

見終わると、少し南に下って
ガバメント・ハウスへ。
イギリス副総督の公邸らしい。
中には入れないが、
外観やきれいな庭を楽しめる。
楽しんだ。

さらにまたひたすら歩いてダウンタウンの方へ戻る。
今度はビーコン・ヒル公園へ。
特になにもなかった。
が、ゆっくり休憩した。
カラスがいっぱいいた。
ヨガをやってる人たちなどもいた。

その後はまたみやげを探してうろうろした。
そして、16時45分のバスでバンクーバーへ向かう。

帰りのフェリーでは夕食をとった。
ローストチキンとポテト。うまかった。

帰りは早い。
いや、時間的には変わらないが、早く感じる。
ダウンタウンで降ろしてもらって、ホテルへ戻る。


さあ、とうとうカナダも終わりだ。
明日の13時の飛行機で成田へ向かう。

総じて、楽しい旅だった。
危ないこともなかったし。
言葉でのコミュニケーションは難しいが、
「勘」でなんとでもなることがよくわかった。
まあ、もっと話せるようにはなりたいが。

10日もいると慣れるもんだ。
まず、英語しか聞こえてこない状況が苦でなくなり、
交通機関の利用の仕方がわかり、
さらに通貨に慣れる。
こうなってしまうと、まったく普通に暮らせるな。

スリが多いと聞いていたので十分用心していたが、
ここまで注意しなくても大丈夫な気がした。
財布やパスポートに
常に留意していないといけないのは少し疲れる。
心配しすぎか?
でもこれがなくなったら大変だからなあ。

バンクーバーは、日が暮れると怖いが、
日中はとても平和ないい街だ。
そして、何より気候がいい。
暑くても、日本のような蒸し焼きにはならない。
ああ、帰国したら地獄のように暑いんだろうな……。

また来てみたいと思わせる街であるなあ。
そんな機会があるといいなあ。

7/23(日)

朝7時に起床。
準備をし、チェックアウト。
といっても、フロントには誰もいない。
よく見ると、フロントは9時以降から開く、
それ以前にチェックアウトしたいときは
カギをフロントのドアポストに入れろ、と書いてある。
ので、そうした。
フロントの兄ちゃんにお礼が言いたかったが仕方ない。

こっちに来たときと同じく、
エアポーターバスで空港へ向かう。
運転手が舞台俳優みたいに
グッモーニン!とかエアポート!エアポート!とか言っていた。

着いたバンクーバー空港は広い。そしてきれいだ。
9時に着いたが、出発は13時だ。
余裕を持とうとして持ちすぎた。

朝食をとった後、チェックインして荷物をあずけた。
そして、みやげを買い足した後、
もう荷物検査して搭乗口付近まで行った。
そのへんをうろついて時間をつぶす。
広いのでけっこう暇つぶしになった。

出発30分前に搭乗。
二階席だ。
隣は外国人の親子だ。

そして、出発。
すると、一階がかなりすいているので席を移ってもいいと
CA(とお呼ぶ)が言い回っていたため、移ることにした。

一階に下りてうろうろすると、
本当にかなりすいていた。
三つ並びの席を一人で使うことにした。最高だ。
窓から西海岸が見える。すごい眺めだ。
これは楽しい。

一時間ほどたつと機内食。
それが終わるとまあとりあえず暇だ。
マザー3を、とことんやった。
ほんとうに、とことんやった。
全く寝ずにやり続けた。
マザー3は……これはいいゲームだ。

途中、前の席の外国人が、
デジカメを直してくれと言ってきた。
まあ、そう言った気はするものの、
まさかそんなことを見ず知らずの外国人に頼むものか?
違うことを言ってるのか? と思った。

その外国人はデジカメの入った箱を開け、
デジカメに電池を入れだした。
しかし、うまく電池のフタが閉まらない。
なんか僕を見てくるので、
デジカメを受け取って見てみた。

……電池の向きが逆だ。

正しく入れると、当然フタは閉まった。
デジカメの電源が入る。
喜ぶ外国人。
握手を求めてくる外国人。
まあ、よかった。
ていうか、今までどうやって使ってきたんだ。

着陸2時間前くらいに朝食。
……いや、朝食とは言わんか。
バンクーバー時間では21時くらい、
日本時間では13時くらいなのだ。

そして、成田に無事着いたのであった。

7/24(月)

成田は……蒸し暑かった。
で、建物とか、通路とか、
いろんなものが、ちょっとずつこじんまりしている気がした。
そうか、これが日本か。
たった10日で感覚が狂うものなのだな。

だが、それから伊丹行きの飛行機を待つ4時間で、
すっかりカナダ気分は消え、
日本な感覚に戻った。

18:15の飛行機で伊丹へ。
一瞬で着いた。

不安でも楽しみでもあった一人カナダが終わりました。
よい旅であった。
海外に行くと日本の良さと悪さが見えるな。
また機会あらばどこか異国へ行ってみたいものだ。

でもやっぱ日本は落ち着くな。
日本語最高!

7/25(火)

ということで、
またひとつ歳を取りました。
着実に若者からおっさんに近づいていますな。

7/26(水)

暑い。
蒸し暑い。
この「蒸し」がとてつもなく嫌な感じだ。

夜7時くらいになると、
強烈に眠い。
バンクーバーでは午前3時。
……完全に時差ボケてるじゃないか。

7/27(木)

時差ボケは続くよ。
ちょうど6時間ずれてる感じ。
夜8時(バンクーバーでは朝2時)頃、急激に眠くなる。

7/28(金)

なので、昨日の夜8時頃に耐えられなくなって
お茶部屋のソファで仮眠したら、
起きたのが朝3時。
帰ってシャワーを浴びてそのまままた研究室へ。

で、今が29日の朝2時。
途中2時間くらい寝たものの、ちょっと起きすぎだ。

7/29(土)

マザー3をクリア。
以下、ネタバレのため文字反転で書く。

クリアまで23時間と、
意外に短かったですな。

64版は12章まであったということでしたが、
GBAでは8章まで。
7章の途中で、
これであと5章もあるのか? と思っていたが、
そのときはやはりすでにもう終盤だったのだ。

さて、話題のラストバトル。
もう、ネット界隈では「感動して涙が止まらなかった!」
的な感想がほとんどですね。
「兄弟と戦うのが斬新」という意見もあった。

糸井さんのインタビューでも、
ほぼ日でも、ブログでも、
これで感動できなければ人でない、
くらいの勢いを感じる。
いや、誰もそんなこと言ってませんが。

なんか、ね。
僕は、ちょっと、引いた目で見てしまったのですよ。

なんで、ヒナワが話しかけてくるの?
冒頭でのヒナワの死をあれだけ重いものにしておいて、
そのヒナワが簡単に実世界に介入してくるというのは……
あれは、双子の頭の中で作り出した声?
いや……そういうことでもなさそうだ。
で、兄が死ぬ話にする意味もよくわからんし。
(まあ、「ながいねむりについた」と表示されるだけなので
 死んでないという解釈も無理矢理にはできるけど。)

ということで、
あまりラストバトルで心が動かなかった僕は
ひねくれもので人でなしでしょうか。
って、そんなに深く考えなくてもいいんだが。

そのあとの「END?」を動かすところや
ドアノブをついに拾えることなどは良かったなあ。


とまあ、最後の展開にはちょっと「?」を感じてしまいましたが、
すごく楽しめるゲームでした。

随所に仕掛けられた小ネタも面白かった。
「わたしはげんきです。」には笑った。

音楽は文句なく素晴らしかった。
すごいデータ量だ。音質もすごい。
GBAってここまでできるのか。
サウンドプレイヤーはやや使い勝手が悪いが、
でもとても重宝している。
全曲シャッフルとかしたかった。

サウンドバトルも楽しかった。
あれは、ドラムロールシステムとの兼ね合いが絶妙だ。
バランス調整が大変だったに違いない。

マジプシーの名前(モード(旋法)が元ネタ)も良かった。
欲を言えば、マジプシーのテーマ曲を
各モードを織り込んだものにしてほしかったな。

グラフィックも素晴らしい。
ドット絵は残していかないといけません。

タツマイリというの街の時間の流れ、
それぞれの住人のそれぞれの生活、
こういう部分を10年前にやろうとしていたのはすごい。
開発が頓挫している間に、
ムジュラのクロックタウンとか
DQ7のエスタード島とかが似たようなことをやったんだと思う。


二回目をはじめた。
すべてを知った上で
はじめからやるとまた違った楽しみ方ができる。
二回しようと思えるゲームはいいね。

7/30(日)

漫才アワードをすっかり忘れていた。

終わった後で書くのもなんだが、
たぶんノンスタイルが優勝するだろうとずっと思っていた。

いろいろ思うところはあるが、
深くは書かない。

7/31(月)

最近に、学校のメールアドレスに
ドラッグ関係のスパムがすごく届く。
あんなスパム、学校関係のメーリングリストとかに流して
どれだけ効果あるんかな。


7月前半へ   せむかたなきよしなしごとtopへ   8月前半へ