「おい、橋野!」 10年来の親友、橋野に声をかけた。 橋野は驚きながら振り向く。 「隆幸! まさかお前も遅刻? ははははは!」 「お前もだろーが! ははははは!」 俺達は笑い合った。 張りつめていた気がゆるんだ。 ……ほっとした。 そして電車は降車駅に着いた。 俺達は急いで改札を出る。 ……遅かった。 たった今、バスは発車したようだ。 遠く離れていくバスの後ろ姿が憎たらしい。 「あーあ、出ちゃったか…… どうしような。」 俺が言うと、橋野は答える。 「タクシーで行く? ヒッチハイクって手もあるな。 それとも、いっそサボって遊ぶか?」 →タクシーにしよう →ヒッチハイクしてみよう →遊ぶ! |