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tomiyumi webその他もろもろ音楽についていろいろ ― DQ5コンサート 04/8/21 その3

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DQ5コンサート 04/8/21 その3


【洞窟に魔物の影が〜死の塔〜暗黒の世界〜洞窟に魔物の影が】

ダンジョン曲メドレーである。

まず「洞窟に魔物の影が」は洞窟の曲。
弦が16分で細かく上下し、恐怖感を表現している。
その上で木管が、半音をふんだんに使ったメロディを奏でる。
恐怖を表現しながらも美しいメロディである。
2ループ目に入ると逆に弦がメロディを、木管が伴奏を担当する。

「死の塔」は塔の曲。
3拍子で、弦をバックにオーボエがメロディをうたう。
これも恐ろしくも綺麗な曲だ。
マイナーキーだが、メジャーへの転調が随所に盛り込まれており、
これが逆に恐怖感を助長している気がする。

SFCの音源では、イントロなどで
ベンディング(で合ってるかな?)が使われていた。
なめらかに音程が変わるアレである。
それが非常に印象深かったものだ。
この曲を聴くとレヌール城を強烈に思い出す……

「暗黒の世界」は魔界での曲だ。
これは奇妙な曲である。
ほとんど半音で進行するホルンをバックに、
木管がオクターブユニゾンで変わったメロディを奏でる。

最後、 |D7|G7|C7|F7| というセブンスのドミナントモーションの上で
#ソラレ#ソラレレレという同じメロディが繰り返される部分も奇妙で良い。
どうしようもない悪のイメージというよりは、「狂った奴」みたいな印象か。

そしてまた「洞窟に魔物の影が」に戻り、メドレーが終わる。

何度も書くが、
ただ恐ろしいだけでなく、きれいな曲だ。
生で聴くと、それがさらに強烈に感じられた。



ここでまた「おはなし」。
ドラゴンズが調子いいという話からナベツネ批判に。
「選手の分際で」発言の「分際」に怒っていた。



【空飛ぶ絨毯〜大海原へ】

そして第一部最後の曲。

「空飛ぶ絨毯」は文字通り空飛ぶ絨毯の曲である。
バイオリンとハープが上昇して曲は始まる。
そのままバイオリンが高音を弾き続け、
それとピチカートをバックに木管が歯切れの良いメロディを歌う。
そうしたまさに空を飛んでいるような爽快な曲調から、
一転して不安げな三連のハープ上でバイオリンが伸びやかに奏でられる。

続いて三連のフルートの流れるようなメロディの後、
ピチカートをバックにしてクラリネットやフルートの跳ねるようなソロがある。
これがなんというか、寂しい感じなのだ。

すぎやま氏はなぜか、空の曲に寂しいものが多い。
3のラーミアの曲「おおぞらをとぶ」もそうだ。
単に爽快なだけの曲ではない。
(6の「空飛ぶベッド」、7の「魔法のじゅうたん」は寂しくないが。)
何かあるのだろうか。
まあ、それがとても良いんだが。

そんな「空飛ぶ絨毯」から、
テンポが落ち、弦主体の場面に。
ホルンやハープも加わり、F/Gのコードが鳴り響く。
そして「大海原へ」に。
このつながり方は本当に素晴らしい出来だ。
「街角のメロディ〜……」のメドレーもそうだったが、
この交響組曲DQ5においては、曲間のつなぎが
他のシリーズと比べても群を抜いていると個人的には思う。

さて、この「大海原へ」。
バスと木管の上でチェロ(ビオラも?)が雄大なメロディを奏でる。
そしてホルンが静かに吹かれると、
転調し、オーケストラ全体が盛り上がりを見せる。
ここは圧巻であり、この曲の見せ場(聴かせ場?)のひとつである。
そして生音はやはりすごかった。
この日のここまでで一番ビリビリ来た。

そして三連のフルートが静かにメロディを奏でる。
と思いきや、またオーケストラ全体が三連でF/Gを鳴らし、冒頭に戻る。
ここも見せ場である。

DQ5はオープニングが船の上なので、
この曲はほとんどオープニング曲でもあると言える。
だからかどうか知らないが、オープニング曲という印象がどうしてもある。
雄大な曲想が、これから始まる壮大な物語を予感させてくれるのだ。
泣けてきます。

この曲は全体的に、三連符が多い。
それも、一定の周期で音程が上下する三連符。
これがまさしく波のような感覚を与えているようだ。
思えば、DQの海の曲には三拍子が多く、
四拍子の曲でも三連がふんだんに使われている(例えば4の「海図を広げて」)。
海と言えば「3」なのだろうか。

ともかく、生オーケストラによるこの曲は圧巻だった。
この曲までで第一部は終わり休憩に入ったわけだが、
ずっと余韻に浸っていた。

休憩中もハープの人がすごく練習していた(?)のがすごく印象に残った。


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