今回こそボスのネーミングについて書こう。 まずは各シリーズのラスボスを挙げてみよう。 1は「竜王」、2は「シドー」、3は「ゾーマ」、4は「デスピサロ」、 5は「ミルドラース」、6は「デスタムーア」、7は「オルゴ・デミーラ」である。 堀井氏の考える「邪悪なるもの」のイメージを喚起させる語感とは。 それは、「ー」があるということである。 しかも、たいてい名前の末から2番目に来る。 1は単に竜の魔王を倒しに行くというストーリーが先にあったようなので、 竜の王で竜王、となったのだろうが、 それでも「りゅーおー」と「ー」が2つもある。 2は「シドー」、末尾が「ー」である。 シドーは「死道」のような当て字が思い浮かびボスっぽい(なんじゃそりゃ)。 シドーの前座的なボスとして大神官「ハーゴン」がいるが、 これも「ー」が入っている。 3では、ゲームスタート時にラスボスと思われるボスは「バラモス」である。 が、バラモスを倒すと真のラスボスである大魔王「ゾーマ」が現れるのである。 法則(?)通り、末から2番目が「ー」である。 「憎魔」みたいで、まがまがしい感じでもあって実にボスっぽい。 4は「デスピサロ」である。 「ー」が入ってないじゃないか、何が法則だ。 とお思いでしょう。 ご安心あれ(?)。 地獄の帝王として、「エスターク」という魔王がいるではないか。 「ー」の法則は、「邪悪の化身」としてのボスに成り立つ法則なのだ。 デスピサロはもともと全くの邪悪の化身ではない。 よって、4に関してはエスタークに法則を適用させるとする。 さて5であるが、大魔王「ミルドラース」とこれまた法則どおりだ。 中ボスとして「ブオーン」という伝説の怪物が出てきたり、 「イブール」という大魔王の手下もいる。 6のラスボスは大魔王「デスタムーア」である。 「ー」に加え、「デス」なんて名乗っていてあからさまにボスっぽい。 ゲームの当初は「ムドー」という魔王もいたりする。 7では、大魔王「オルゴ・デミーラ」である。 (6の伝説の鎧である「オルゴーの鎧」との関連は、たぶんない。) さらに番外編として、 GBAのDQモンスターズ・キャラバンハートでは、 真のボスとして邪神「ギスヴァーグ」というのがいる。 リズム的には「エスターク」に似ている。 (姿もエスタークに似ており、何らかの関係があるかもしれない。) ということで、 DQにおける邪悪の化身としてのラスボスまたはそれに準ずるボスには、 「ー」が名前の末のほうに入るという法則、 おわかりいただけたであろうか。 ……とここまで書いておいてなんだが、 これは誤解を招く恐れがある。 というのも、例えばDQ1の街の名前には 「ラダトーム」「ドムドーラ」「リムルダール」 なんていうこの法則に完璧に合致するものがあったりするのだ。 「魔王ドムドーラ」とかがいてもおかしくないのだ。 つまり、 「名前の末のほうに「ー」が入ることは、 邪悪の化身としての大ボスであることの十分条件ではない」 ということ。まああたりまえなんだが。 でも、必要条件ではあるのだ。 「邪悪な大ボスであれば、必ず名前の末のほうに「ー」がある」 ということだ。 ってまわりくどい言い方だな。 ということで、2004年か2005年に出るであろうDQ8のラスボスや、 根っから邪悪、という強めのボスの名前には、 末尾のほう、それも恐らく末から2番目に「ー」が入っているとここに予言する。 楽しみにしていよう。 外れたら、目でピーナッツをかむか、鼻でスパゲッティーを食べます。 以上をふまえると、 「ロバート・デニーロ」 なんかはボスっぽい名前ですな。 |