ドラえもんズ(ザ・ドラえもんズ、ドラドラ7、ドラズ、などなどいろいろ呼び方がある)とは、『親友テレカ』(『友情テレカ』と呼ばれることも)というひみつ道具と熱い友情で結ばれた、ドラえもんを含む超!個性的な7体のネコ型ロボットたちのこと。
アメリカの「ドラ・ザ・キッド」、中国の「王(わん)ドラ」、
ロシアの「ドラニコフ」、アラビアの「ドラメッド3世」、スペインの「エル・マタドーラ」、イタリアの「ドラリーニョ」(ドラニーニョじゃないよ。ご注意!)、そして日本の「ドラえもん」がそのメンバーだ。
普段は宇宙各地・各時代でそれぞれの生活を営んでいる彼らだが、親友にひとたび事があると、何をおいても駆けつけて、「勇気・友情・冒険」を合い言葉に、一緒に困難を乗り越えてゆくのだ。
彼らの初登場は、1995年に発売された、3DO(「スリーディーオー」、と読む。一応次世代ゲーム機だったけど、今では店頭で見かけるのもまれ……)のゲームソフトの中。藤子F先生は原作には名前が挙がっているものの、実質的にはあまりタッチしていない、いわゆる企画ものだったようだ。ゲームシナリオはFFシリーズ等で著名な寺田憲史氏が担当、独自の世界をひた走っていた。
その後小学館の学年誌やコロコロコミックなどを中心としたコミックス(作画は田中道明氏・三谷幸広氏)
、やがてアニメ(映画)と着実にステップアップ。1995年の「ドラえもん」併映作・「2112年ドラえもん誕生」でのゲスト(?)出演を皮切りに、各キャラクターをそれぞれ主人公にした一種のシリーズ展開を見せている。最近では素敵な主題歌もできて、映画の併映作品としてすっかり定着している趣がある。
ドラえもんズの魅力はそのわかりやすい愉快なキャラクターや、ドラえもんにはなかなか見られないアップテンポなストーリー、また「みんなで新しいドラえもんズの仲間を考えよう!」といった雑誌企画に見られるような読者との双方向性、企画としての発展性……かな。幸い小さなお友達にも好評を博し、近年ではフランスのドラ、ドラパンや、イタリアのドラ、ジェドーラなど、多彩なゲストを加えてその世界を確実に拡大中だ。目を離すな!
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