|
品名: |
「ドラえもん 友情伝説 ザ・ドラえもんズ」 |
品番: |
FZ−SJ5551 |
発売: |
1995年4月 |
定価: |
7800円 |
機種: |
3DO(TM)システム専用 |
ジャンル: |
アドベンチャーRPG・一般向 |
発売元: |
株式会社小学館 |
企画: |
株式会社小学館・小学館プロダクション |
開発: |
株式会社リバーヒルソフト |
シナリオ: |
寺田 憲史 |
3DO豆知識:
3DOはサターンやPSと同時期に出たいわゆる「次世代機」のひとつ。類義語に「PC98FX」なんてのもあるぞ。サターンと同じく複数企業が関わった企画で、ハードはパナソニックとサンヨーから出ていた。おでんのような形のトレードマークで、AV家電の方向からのユーザーの取り込みを狙っていたようだが(家電屋で売っていたのだ)、あえなく敗退、64bit機にグレードアップする計画も頓挫した。販路の問題や外付けメモリシステムがなかったこと、等敗因は多い。
ゲームの家電化、というと今ソニーがPS2でやろうとしていること。少し先を行きすぎていたのかもしれない。今となってはうちの3DOのコントローラーの個性的なイヤホンジャックが寂しい。 |
オープニングストーリー:
西暦2112年9月、聖ネコ型ロボ工作センターでは次々とネコ型お世話ロボットが作り出されていました。そして、われらのドラえもんも、実はここで生まれたのです。ここで誕生したネコ型お世話ロボットは、人間たちのお世話をする勉強のために、聖ネコ型ロボ学園に通うことになっていました。もちろん、ドラえもんも例外ではありません。そしてドラえもんは、この学園で大親友と呼べる6人の仲間と出会いました。彼らは永遠の友情を誓いあい、いつしか、ドラえもんとともに「ドラドラ7」と呼ばれるようになったのです。
ある日、ドラえもんが親友テレカを使って仲間の1人であるドラ・ザ・キッドに連絡をしようとしたときのことです。いくら呼び出しても、なぜかドラ・ザ・キッドとの連絡がとれません。不審に思ったドラえもんはもう1人の仲間、王ドラを呼び出したのですが、同じように連絡がとれません。彼らの身に何かあったのでは? と心配をしていたその時、大ニュースを持ってドラミちゃんがやってきました。
なんと、ドラえもんをのぞいたドラドラ7の仲間たちが、彼らの生まれ故郷とでもいうべき聖ネコ型ロボ工作センターを襲ったというのです。さらに彼らは、すべてのネコ型ロボットを引き連れてどこかへ姿を消してしまったとも…。
22世紀の未来で何が起こったのか? また、親友たちに何があったのか?
彼らとの友情を取り戻すために、ドラえもんの冒険がいま始まるのです。 |
解説:
『未来世界で突然暴動を起こし、何でも望み通りになる世界、イージーホールに逃げ込んだドラえもんズの仲間たちとの友情を取り戻し、彼らを操っていた黒幕、ビッグ・ザ・ドラを倒す』というのが大まかなゲーム内容。システムはアドベンチャー的で、ストーリー展開でキャラクタ(ドラえもん&のび太)のレベルが上がってゆく。戦闘は「アクションメーター」を使ったリアルタイムコマンドバトルというやつだが、コツさえつかめばそんなに難しくない。ゲーム自体は割と面倒なフラグ立ての連続なので、途中ちょっとタルい感じ。私は13時間くらいでクリアできた。
このゲーム、小学館自身が制作に関与しており、それまでのいわゆる「ドラゲー」(勝手に名付けてみた(^^;) 主にエポック社制作のドラえもんのゲーム。大抵はアクションで、対象年齢を考えない凶悪な難易度だったりする)とは一線を画しており、小学館の学習雑誌やコロコロ誌上での宣伝もやけに力が入っていた。当時の映画(「2112年ドラえもん誕生」)のプログラム裏表紙にも広告が入っていた。
今となってはドラえもんズのキャラ立てが同時進行の学年誌のまんがとかなり異なっていたり、また「ドラえもんズ」というよりは「ドラえもんとドラ・ザ・キッド」とでも呼べそうなくらいキッド偏重だったりしたが、それもまあ笑える範囲。
まんが版は田中道明により「小学五年生」の95年1月〜4月号に掲載(のち「3DOゲームまんが 友情伝説 ザ・ドラえもんズ」(小学館・ワンダーライフゲームコミックス)に収録)。
現在ではソフト・ハードともに入手困難な3DO。しかし、真のドラえもんズファンを目指すなら必ずゲットしてプレイすべき。「キャサリン」に反応できるようになれば君も一人前だ!
|