東はロシア連邦沿海地方と接し、南は吉林省延辺朝鮮族自治州と接する。北部は黒竜江省鶏西市、
西部は同省都ハルビン市と接する。市域を北流してアムール川に注ぐ牡丹江は航行が可能であり、
国際河川港がある。市域東部は興凱湖に注ぐ綏芬河が北流する。
牡丹江の都市としての歴史は短く、ここ70年ほどに過ぎない。この一帯は牡丹江沿いの湿地帯・原生
林地帯で人家のない荒地だった。
ロシアが東清鉄道を敷設した際に(旧)牡丹江駅が設置され、清国の崩壊とともに多くの中国人や
朝鮮人が入植し農業などを始めた。1934年に図寧線が全通すると寧北駅付近には数千人の日本人・
朝鮮人らが入植し、さらに駅周辺に碁盤目状の都市計画が行われ、
1937年12月に牡丹江省が分離、寧北駅付近の市街はその省都・牡丹江市となった。牡丹江市には
東部満州の拠点として関東軍が基地をおき、日本国内のさまざまな会社が木材加工・化学工業・食品
など工場を進出させたため一大工業都市として人口は急増した。
また牡丹江の沿岸も日本人開拓団が多く入植した。 |