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現代文の予習では、最初から時間制限を設けて解いた方がいいのでしょうか?
ここに出ている方法論習得用の参考書に手を出そうとしてみましたが、文章や解説に書いてあることが全然理解できませんでした。どうすればいいでしょうか?
現代文は復習をどのようにやればいいですか?何度も復習した方がいいのでしょうか?
じゃあ、じゃんじゃん新しい問題をたくさんやればいいんですね?
慶應大学志望です。現代文が入試科目にないので、そんなに力入れてやらなくてもいいですか?
現代文の入試問題やここにある参考書って言葉が難しすぎて,ちんぷんかんぷんで泣きそうです…他の易しい参考書にしようかなぁ。
現代文の学校の授業ってどう活用したらいいの?
学校の授業の現代文と入試現代文とは、別の教科と考えた方がいいほどその性格が異なります。
学校の現代文は先生の言うことをノートにとってそれを復習しておけば定期考査でいい点が取れますが、
入試の現代文は試験会場で出会う未知の文章を自分の力だけで読み解かなければなりません。
そういうと、「学校の現代文の授業は入試現代文に直接役に立たないのだから、真面目にやらなくてもいいや」と言う人が出るかもしれませんが、それは行き過ぎです。
というのも、学校での現代文の授業も、無意識のうちに読書量の蓄積や語彙量の蓄積となって入試現代文をやるうえでの基礎的体力になってる部分が確実にあるからです。
高1・高2で現代文の授業の手を抜いていると、高3になってからいざ入試現代文の勉強を始めようとしても,
それまでの勉強不足の埋め合わせをするのに一苦労することになります。
ムキになってやる必要はありませんが、高1・高2では学校の授業の方も教科書ガイドを用意しつつ適度にしっかりやっておくことが必要でしょう。
あと、東大・早稲田などの難関大学をねらうつもりの人は高3以前の若干早いうちから入試現代文に慣れておいたほうがよいと思われます。
でも、高1・高2のうちに読書を積んでおくことも怠りなく。高3になってからは読書に時間をとることが難しくなるでしょうから。
現代文は復習をどのようにやればいいですか?何度も復習した方がいいのでしょうか?
現代文の復習のやり方は、問題集をやり終わったあとなどに自分の解いた問題の「解答のプロセス」をたどるようにしましょう。
「答え」より「答えに至るプロセス」が大事なのです。皆さんは、入試会場で出会う未知の文章を
その場で独力で読み解けるようにならないといけないのですから一度解いた文章の答え「だけ」を覚えても仕方ないからです。
プロセスを自分がモノにできるまで、しっかり復習しましょう。
もっとも、古文・漢文で復習の占める意味が大きいのに比べると、現代文の場合は予習の比重が大きいとは言えます。
復習は復習で大事なのですが、新しい問題にコンスタントに取り組んでいくことが現代文という教科では大事です。
追加
古文・漢文は復習の占める意味が大きいですが、現代文の場合は予習がきわめて重要です。
復習よりも、新しい問題にコンスタントに取り組んでいくことが大事です。
現代文で復習するとするなら、問題集をやり終わったあとなどに自分の解いた問題の解答のプロセスをざっとたどる程度で十分です。
じゃあ、じゃんじゃん新しい問題をたくさんやればいいんですね?
ひたすら盲目的に量だけこなせばいいというわけでもありません(もちろん、ある程度の量の問題をこなすことは最低限必要ですが)。
自分の解答のプロセスを意識化しながら一つの問題ごとにじっくり考え納得いく答えを出し、
それから解答・解説を見て、自分の解答のプロセスと正答に至るための解法のプロセスを検証し
自分のプロセスを修正していく …(繰り返し)…こうした過程の積み重ねが現代文の成績をあげるためには重要です。
現代文を速く読むにはどうすれいいの?
最初から焦って「早く読もう」とばかり思っても、内容が理解できなくて結局何度も読み直すはめになるでしょう。
現代文を解くスピードというのは、問題演習で訓練を繰り返すうちに読解力がついてきて「その結果として」スピードも上がっていくものなのです。
ですから、勉強しはじめた最初の時期からただ「早く読もう」と思っても、それは本末転倒で無謀なことです。
慶應大学志望です。現代文が入試科目にないので、そんなに力入れてやらなくてもいいですか?
慶應受験者で勘違いしてる人が結構いるようなのですが、論文テストは、現代文の力がまず前提として求められます。論文試験というのは、
<第一条件>問題文をまず正確に読み取ること
<第二条件>問題文を理解したうえで、そこから課題を読み取ること
<第三条件>課題を読み取った上で、その課題に的確に答える文章をしっかりした日本語で書くこと と、
このとおり論文はまず前提として現代文の力が要求されます。
現代文が苦手だとか文章読むのが苦手だとかなのに論文試験を受けようとするのは、無謀そのものです。
問題解く時に、解答プロセスとか考えるのめんどくさくて結局勘で解いてしまいます。
参考書とかも読んでるだけって感じで、全然方法論を身につける姿勢が起きません。
やっぱ予備校にいかないと現代文は力つかないのかなぁ?
予備校に行っても、講師に何もかも依存してしまうような気持ちだと全然伸びません。
予備校で勉強する際に陥りやすい落とし穴は、授業受けただけで勉強した気になってしまい、自分で何とかしようって努力する気が削がれがちな点です。
現代文は、自分で徹底的に考えよう(精読)としないで勘で解いてる限り、成績は伸びません。
もちろん予備校もしっかり活用しようという気が当人にあればいい効果があがりますし、時折添削を利用して自分の表現を検討するのはとても参考になることです。
しかし、「記述問題は手に負えないから先生にまかせちゃえ」と依存しきっている体質ではいい成果はあがらないでしょう。
「現代文は添削じゃないと力つかん!」とか「現代文は予備校じゃないと力つかん!」というふうに、
現代文を自習できない科目と思い込んで自分で何とかしようとする努力を放棄してしまう人が結構いるようなのですが、
「現代文をそういう教科と思っているようなら、それは勘違いですよ」と言っておきます。
最終的に会場で問題を解くのは、先生ではなく「あなた自身」なのですから。
現代文なんか、本をひたすら読んどけば勉強なんかいらねーよ!
過去ログで紹介したHPに以下の文章がありました。
現代文の「常識」を身につける特に評論文は、ある程度の「常識」を前提に議論を進めています。
日本人論、日本語論、芸術論、科学論、東洋と西洋、仏教とキリスト教など、まず一般的にどういう議論がなされているかを知らなければ現代文は読解できません。
しかし、これを身につけるために(下手をすると、現代文の勉強法そのものとして)「本を読め」という人がいますが、
「入試に出そうなものからやる」という鉄則からして本を乱読しても意味がありません。
それに、現代文の解き方は参考書で身につけるものです。一般の本をいくら読んだところで身につくものではありません。
では、何をするべきかといえば「入試問題を読む」ということです。
(中略)
この目的のために、つまり大学受験の評論文がどのような議論の上に出題されているのかを明らかにするために書かれた本が
『教養としての大学受験国語』(石原千秋・ちくま新書)』
です。夏休みに読むのには最適です。
※東大・早稲田などの難関大学をねらう人はそこに+αとして、『教養としての大学受験国語』に出てる推薦図書なんかを何冊か読んどいた方がいいでしょう。
テーマ別に本を読んで背景知識をストックしておくと、本番の入試でも問題文を読んでピンとくる時が出てきます。
現代文はセンスなきゃ解けねーんだよ!
「センス」なんて曖昧な概念を用いることで
あたかも現代文の成績が先天的な才能に左右されるかのように誤解させ受験生をいたずらに悩ますような言説は避けましょう。
入試現代文の成績を最も大きく左右するのは、「問題演習の積み重ねによる経験の蓄積」です。
現代文の勉強方について詳細に解説をされてるこのサイトもご参照ください。
http://www.ka.shibaura-it.ac.jp/98gendaibun.htm
現代文の入試問題やここにある参考書って、
言葉が難しすぎてちんぷんかんぷんで泣きそうです…他の易しい参考書にしようかなぁ。
当然みんなだって、最初は難しい言葉を理解できない時がありました。何回も繰り返してやって問題をこなしている間に、徐々に定着していったのです。
現代文というのは、こうした基礎体力としての日本語力を養っていく教科です。いままで読めかったものを何とかして読めるようにする努力が必要になるわけですから、
それを乗り越えるのは非常につらい作業と思われます。でも、つらいからといって、
甘い言葉で人を釣る授業や甘い言葉の参考書に逃げてもそれはただ誤魔化してるだけで、現代文の力がついたことにはなりません。
現代文に近道はありません。でもだからといって諦めたら、一生文章が読めないままです。少しずつでもこのつらい壁を登っていくことが必要なのです。
きつくなければ力はつきません。
小説などの文学の本を読むと現代文ができるようになりますか?
文学と入試現代文は別物です。活字慣れするという点を除いては、現代文の成績上昇には直接影響しないでしょう。
むしろ読むとしたら、新書系(岩波新書、中公新書、講談社現代新書、ちくま新書etc.)や
学術文庫系(講談社学術文庫、ちくま学芸文庫etc.)のほうが受験向きな気がします。
もっとも、これらの本も内容的には結構ハードなので、受験期にこういう本を何冊も読むのは時間的にキツイかもしれません。
手っ取り早くたくさんの文章を読みたいというのなら、適当な入試問題集を用意してそれらの文章を読んでみるという手もあります。
新聞の社説やコラムを読むと現代文ができるようになりますか?
新聞の社説は問題が時事的過ぎるうえに文章間の接続関係が曖昧なので、活字慣れするという点を除いては、現代文の成績上昇には直接影響しないでしょう。
現代文のために新聞を読むのなら、学者や評論家がまとまった文章を書くことの多い、
夕刊の文化欄の記事が大学入試現代文の傾向に近いです。
現代文の予習では、最初から時間制限を設けて解いた方がいいのでしょうか?
最初のうちはとにかくどれだけ時間をかけてもいいので、自分の頭で考えて考えて考え抜くことが重要です。
分からない語句があったら調べ、客観問題では必ず自分で各選択肢を理由付け、記述問題では自分の言葉をたえず推敲する、というふうにとことんこだわってください。
仮に最初は1問に3時間、4時間かかったとしてもいいですので、とにかく最初から最後まで納得いくまで自分の頭をはたらかせて解いてみることが大事です。
方法論習得系の参考書をやる際は、みんなそういう感じでやるようにしてください。
それらが終わって方法論を習得したあとは各自過去問や演習問題集に取りかかっていくことになりますが、
その際も最初のうちは納得いくまで時間をかけて解いてください。だいぶ読むのにも設問を解くのにも慣れてきたら、そこから徐々に設問を解く時間を短くしていきます。
個人差がありますが、時期でいうと2学期中盤あたり以降が目安でしょうか。
最初は問題を解く精度をとにかく重視し、スピードアップはそれができてから、という順番を守ることが鉄則です
文学史の勉強ってやったほうがいいですか?
文学史の単発問題それ自体の配点は微々たるものですが、古今の文学作品について論じた文章である
古典文芸論や日本近代文芸論の文章が出題された時は、ある程度文学史的な知識を持っていたほうが有利かもしれません。
そういう意味で、ある程度は日本人の教養として文学史の知識を持っておくべきでしょう。
文芸論が頻繁に出題される大学を受験する人は薄めの参考書を1冊やっておくといいかもしれません。
また、早稲田や関西学院では現古融合問題(古典文芸論)が出題されます。これらの大学ではかなり深い部分まで問題で突っ込んで訊かれるので、
背景知識として文学史の知識を意識して押さえておいた方が有利と思われます。
ここに出ている方法論習得用の参考書に手を出そうとしてみましたが、
文章や解説に書いてあることが全然理解できませんでした。どうすればいいでしょうか?
現代文の問題を解くうえで、やはりある程度の語彙力と読書量は、基礎的体力として必要と言わざるをえません。
「問題集系の参考書に手を出してはみたが、文章に何が書いてあるか、解説に何が書いてあるか、全然理解できなかった」という人は、
そこからさらに1歩下がって、基礎的な語彙力・読書量を養うところから始めた方がいいかもしれません。
現代文用語集や漢字問題集で語彙力を養うとともに、国語の教科書を教科書ガイドつきで読んだり、
解説の詳しい現代文アンソロジー(例えば、『高校生のための批評入門』(筑摩書房)や『理解しやすい現代文』(文英堂)など)
を読んだりして、活字を読むことに慣れるところから始めた方がいいかもしれません。