別れの季節
2006年03月13日
相変わらず市場賭博から足抜け出来ず、春になろうというのにズルズルと 勝ったり負けたり大負けしたりしておりますと・・・
またまた 直撃弾のお知らせです。
交換比率で計算すると 直近終値に+16.5%のゲタが履かされていますから 悪い話じゃないのでしょうが、やりきれないものを感ぜずにはいられません。
大和物流が株式を公開したのは1995年、ダイワラクダの公開は1991年。
十年ちょっとで出て行くのなら
何のための公開だったんでしょう。
市場に出てくるための手間や費用も安くはなかったでしょうに。
大和物流の公開価格は2000円。
途中 2660円で増資までしています。
四季報CD-ROMより
それで最後は1140円で幕引きとは
ちょっとあんまりじゃありませんか。
中途半端な覚悟なら
ハナから出てこなけりゃいいものを。
割安な株価を見ると食いついてくる肉食系の方々が睨みを利かす時代にあって 今の株価を放置するのが危険なのも分かりますけど、今回の交換比率も あまり株主思いではないようです。
3月13日 終値 |
大和ハウス3/13終値 を用いた理論値 |
プレミアム | 理論値でのPBR | |
ダイワ商工リース(東証1部) | 741円 | 775.48円 | +4.65% | 1.16 |
ダイワラクダ工業(大証2部) | 735円 | 838.11円 | +14.03% | 0.93 |
大和物流(JASDAQ) | 980円 | 1142.04円 | +16.53% | 0.86 |
収益やPBRを考えると
特に大和物流はもう少し(10%前後)交換比率が高くてもバチはあたらないはず。
ダイワラクダの交換比率もいい数字ではないのですが、それにしても物流の評価は低いなぁ。
ミジンコ投機家も 買値から倍近くなってはいるものの・・・
同じ時期に買ったなら TOPIXのETFでも同じ程度のリターンはあったんですし。
納得出来る出来ないにかかわらず、このような結末は割安株投機を続ける限り宿命みたいなものなのでしょう。
特定の親を持つ子会社を買うときには
途中で買収される可能性も考慮してはいるのですけどね。
多くの場合 時価より高い値段が提示されていますから。
初めて狙って当てたキヤノンNTCの時には嬉しくて大騒ぎしていたんですけど(参考資料)、その後は小物ばっかり。
03年にはチャコットがオンワード樫山に、04年にはDCSがMTFGに、去年はバンダイロジパルがバンダイナムコに、そして今年は大和物流。
どれも発表前に比べるとプレミアムがついていましたが、獲物を仕留めた爽快感はありません。
チャコットの時は
あまりの馬鹿げた値付にプラスとはいえ頭から湯気が出ましたし、親会社を保有する動機もありませんから
さっさと売ってサヨウナラ。
親会社がでしゃばったことをしなくても
価値を見直されるはずの会社だったでしょうに、端金を投げつけられて涙の強制離別となりました。
DCSは買ってる途中に完全子会社化を喰らって立ち往生。
当時は銀行株をホールドする勇気も自身もなくて
速攻で投げておりました。
端株がでても 今まで持っていたなら
結構なリターンを稼いでくれたはずなんですが
後の祭りでございます。
バンダイロジパルは
大和物流と同じ時期に買い始めましたが
こちらは試し買いで止まっていた銘柄でした。
ミジンコ投機家がない知恵を絞って計算した数字では
大和物流の方が割安と出ていたのにもかかわらず、優待おもちゃ券に釣られて掴みっぱなしになっていたのです。
完全子会社化の交換比率は
激怒モノではありましたが、何分 あまりの少数保有。
むしろ株主優待がなくなることにショックを受けて、迷わず売りクリックで永久の別れとなりました。
そして 今回の大和物流。
同じ時期に物色していたバンダイロジの流れから見て
早晩そうなるとは思っていたんですが・・・(典型的後知恵バイアス)
チャコットの時ほど 怒りがわいてこないんです。
これまでの銘柄と違って株数もお腹いっぱいに抱えていましたから
割合はともかく金額ベースのリターンが大きいこともあるんですが・・・
それより何より去年の終わりから この会社にも株価にも
そう強い魅力を感じなくなりつつあったせいも大きいのです。
惹かれない相手なら 交換比率も不当に安いモノでなければ御の字でしょう。
前向きな志向を持てなくなっていた相手なら、値段はともかく
別れを切り出さなければいけない頃合だったはずですから。
流動性の少ない株なのに保有数は結構大きく 普通に売ったらインパクトが出たはずですし、
36銘柄も持ってりゃ事務も煩雑になりますから 剪定をするチャンスと割り切りますか。
ある有名経済学者の著書では、吸収合併やSPIN OFFがあっても そのまま株を持ち続けた方がリターンが良いとの統計が出ています。
利食いを出すことによる手数料や税金は 確かに大きなマイナスですが、自信のもてない親会社の株を ただ割り当てられたからというだけで持ち続けられるほど 強靭な精神力を持ち合わせてはいないのです。
なにせ 禁酒や減量さえ守れないミジンコ投機家のですから