3話「カプセルの中」
<あらすじ>
アーガマを追跡していたボスニアのガルバルディβ隊を率いるライラがアーガマに臨検を要求してくるが、
アーガマはこれを拒否。ガルバルディ隊と戦闘状態に陥る。
実戦慣れしたライラの部隊にシャアも苦戦するが、ライラは母艦の援護を受けられず、退却。
ほっとするのも束の間、ガンダムMkUの返還交渉の使節としてエマがやってきた。
カミーユの両親を人質にするというバスクの親書に一同は言葉を無くす。ブレックスはティターンズは
地球の重力に惹かれた者の私兵だとエマに語る。
宇宙空間に漂うカプセルに母の姿を見たカミーユは母を助けようとするが、ジェリドの乗るハイザックの一撃が
カプセルを砕き、母の命を奪う。
目の前で母を殺され、カミーユはただ泣き叫ぶことしかできなかった。
<ワンポイントチェック>
・ライラ登場
ボスニアのガルバルディ隊の小隊長を務める彼女がこの話で登場。上官であるボスニアの艦長に
タメ口(?)なんて使ってますが、彼女は小説版では登場しないキャラです。
・いじめられてるとしか思えないブライト
バスクからジャミトフ宛の文書を受け取る際にバスクに意地悪(?)されているし、執務室から出ようとすると
ジャマイカンには故意に怪我をしたところをたたかれている。いじめられてる風にしか見えない…
・アムロのことを口にするカミーユ。
アムロの存在はコロニーに住む人間にも知れ渡っているようだ。
・シャアが撮ってきた写真を解析するアストナージ
ファーストのときはV作戦のことを調べたデータを破壊されたシャアだったが、
今回はそのようなことがなかったみたいだ。
ここでティターンズがひそかに新型の戦艦を開発しているらしいと言うことがわかる。
・ビダン夫婦の会話
この夫婦、夫婦仲は冷め切っているようで(小説版ではカミーユが了承すれば離婚が成立していたらしい)、
お互い不満をぶつけている。
会話の中で「マルガリータと言う若い恋人のことを・・・」とヒルダがフランクリンの愛人の名を口にする
一コマも…生々しい人間関係だ…
・初めてノーマルスーツを着るカミーユ
一般用ノーマルスーツがなかったためパイロット用のノーマルスーツを着ている。
このときはまだ白いノーマルスーツではなかったようだ。
・白旗を掲げるMkU
MkU返還のために使節としてエマがアーガマに。この際のMkU(1号機)は白旗を掲げているが、
古典的な方法です。宇宙空間なのに白旗がはためいているが、これは旗のポールに仕込まれたガスによって
はためいているようです。
・バスクの作戦
ガンダムMkU返還のためにカミーユの両親を人質にした上に、母であるヒルダを急造のカプセルに
閉じ込めるとは(しかもノーマルスーツは着ていない)・・・目的のためには手段を選ばないと言うのがわかる。
これを聞いたエゥーゴの連中は「ジオンでも思いつかない作戦だ」とバスクを非難していた。
・爪を噛むカミーユ
この話でもカミーユは親指の爪を噛んでいるが、ノーマルスーツを着ているはずなのに、
あの癖ができてしまうのは謎。
・母を助けようとするカミーユ
あんなに両親を嫌っているのに、(仕事一辺倒で家庭のことを顧みないから)必死になって母親を
助けようとする。本当は心の中では親を愛しているのでは?
・母の死
ヒルダが閉じ込められているカプセルを狙撃してヒルダを殺してしまったジェリド。
富野氏、容赦がないです。後の「Vガンダム」での主人公ウッソの母親が死ぬシーンはZよりも強烈だったが。
(首が吹っ飛ぶシーンだった)