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単行本版9巻
奥付の車田先生の著者近影だが、6巻からこの巻までのものはスタジオらしきところで撮られたもののようだが、車田先生、永野護氏同様、PAとか音響の技術とか持っているんだろうか?

「双子座の幻影」
瞬が氷河を守りつつ、アンドロメダ星雲を展開し双子座の聖闘士をけん制するが、敵は堂々と鎖の結界の中に入ってきた。瞬は双子座の聖闘士の本体を見極められずに戸惑っています。
その隙をついて双子座の聖闘士はアナザーディメンションを放ってきた。瞬はとっさの判断でチェーンを命綱にして異次元に落ちずにすんだが、氷河は意識不明の状態のために異次元を漂流することに・・・
双子座の聖闘士はもう一度アナザーディメンションをつかって瞬を異次元に送り込もうとする。瞬は鎖を使い異次元に送られないようにするが、そうはさせじと相手は眼力(?)で鎖を断ち切ってきた!二本目の鎖が断ち切られた瞬間に何者かが教皇の瞑想を邪魔してきた。教皇の瞑想を邪魔したのは一輝。精神攻撃ができるというだけあって気合(?)だけで瞬を助けるとは・・・
一輝の小宇宙を感じた瞬は7巻で氷河の言っていたことをこのシーンで思い出したようだ。
一輝の小宇宙の助力で双児宮の迷宮は消えたが、敵に一矢報いるため、あえて双児宮に残った瞬。鎖技のサンダーウェーブで双子座の聖闘士の本体を攻撃。次元を飛び越えて相手を攻撃できるとは…あの鎖って無限に伸びるのね・・・

双子座の聖闘士の力が消え、異次元を漂流していた氷河がついた先は天秤宮。天秤宮で氷河を待ち受けていたのは水瓶座のカミュ。ここの氷河はカミュを見るなり、「あなたは私の師・・・」って言ってる…いつも「オレ」と言うので違和感が・・・(アニメ版では「僕」と言っていた事も…)
カミュは氷河を止めるために天秤宮にやってきたようだが、なぜ氷河が天秤宮にたどり着くと分かっていたのは疑問に残るなぁ・・・
氷河はカミュに拳を向けることができず防戦一方。それに追い討ちをかけるようにカミュが
「フッ、あいかわらず乳臭さのぬけんヤツよ!」
「母親の遺体の眠る船をシベリアの海溝に落としてやってもまだぬけんとは・・・」

と言って氷河を挑発(?)する。
それを聞いた氷河は
「や・・・やはりあなたの仕業だったのか・・・な・・・なぜ・・・」
「たとえ死んでいてもあそこへ行けば母に会える。
    それがたったひとつの心のよりどころであり、安らぎの場であったのだ!」
「何も持たないこの氷河にとって唯一残された大切なものだったのだ。そ・・それをなぜ・・・」

と言うがカミュは
「だまれ。死んだ人間にいつまでも涙を流しているおまえの惰弱な点をたち切ってやったのだ!」
「くやしいと思うのなら、かかって来い氷河。」

と氷河を挑発する。この人、常にクールですね・・・氷河もマザコンぶりを笑われたのはこれで二回目。
逆上した氷河はダイヤモンドダストを放つが、ダイヤモンドダストの凍気をカミュ先生は軽々と受け止めた。
今度はカミュが反撃。必殺技のオーロラエクスキューションが炸裂!この技を受けた氷河の脳裏には少年時代のことやマーマ、仲間のことが走馬灯のように…先にマーマの幻が見えるとは筋金入りのマザコンですね・・・
カミュ先生は息絶えた氷河を氷の柩に閉じ込めるが、涙を流していた先生を見ていると愛弟子である氷河に死んで欲しくないから氷河を氷の柩に閉じ込めたのね。カミュ先生の親心(?)をひしひしと感じます。しかし、天秤宮にあんなでかい荷物を置くとは・・・なぜ・・・

「巨蟹宮の死闘」
巨蟹宮にたどり着いた星矢と紫龍。巨蟹宮の中は人の死に顔で埋め尽くされていた!そこに現れたデスマスク。巨蟹宮の死に顔のことを自慢げに語るが、この人悪趣味ですなぁ・・・永井豪の漫画「デビルマン」に出てくる人の死に顔のコレクションをしている悪魔みたいだ(デスマスク役の田中亮一氏はデビルマンの声をしていたらしいが、これって偶然?)。それに蟹座の聖衣は刺々しいがこの人の攻撃性を物語っているようだ。
先に星矢を獅子宮に向かわせた紫龍。デスマスクも五老峰での因縁に決着をつけるために紫龍との戦いに応じた。
なす術もなく積尸気冥界波をくらっしまった紫龍。紫龍がたどり着いたのはあの世の入り口。氷河の姿を認め氷河に呼びかけるが氷河は呼びかけに応じてくれない。先に行こうとした紫龍を引き止めたのは沙織さん。
沙織さん、黄金の矢で心臓を射抜かれていたのに、紫龍にアドバイスできるとは・・・沙織さん、幽体離脱ができる特技でもあるんだろうか?しかも自分の小宇宙で紫龍の魂を巨蟹宮へ呼び戻しているし・・・・
沙織さんの力で魂が体に戻った紫龍
「ざ・・・残念だが、オレは過去において二度も死の入り口から舞い戻ってきたことがあるんでね!」
「どうやら死神には嫌われているらしい!!」

と言うが、一輝が言いそうなセリフだ・・・「過去に二度も死の入り口からまいもどった」というのは一回目は銀河戦争編でのことだし、二回目は聖衣に自らの血を与えて死にかけたことか・・・さらに紫龍、
「さあデスマスクよ、オレには死の入り口より引き戻さねばならない人間が
         まだ二人いる。今度は逆におまえをあの世へ送ってやるぞ!」
「くらえドラゴン最大の奥義廬山昇龍覇を!!」
と叫びつつ昇龍覇を放つが、はね返された上に再び死の国へと落ちてしまった。
所変わり・・・五老峰。紫龍の身を案じた春麗が祈り始めた。その祈りはデスマスクの気を妨げ、紫龍にも届くが何と言う効果だ・・・
再び死の国の入り口・・・春麗の祈りを感じた紫龍は春麗との出会いを思い出す。回想のラストはなかなかのラブラブぶりで・・・・
ロマンスシーンの後に出てくるデスマスク。デスマスクのヤツ紫龍のとどめを自らの手で刺すため、死の国へやってきたようだ。デスマスクのヤツ紫龍を引きずって黄泉平坂に向かう際、「まさしくこれこ一歩一歩が死への一里塚だ!」なんて言ってたけど、一昔前の悪役ですか・・・
黄泉比良坂の死の国の穴へ紫龍を落とそうとするデスマスクだが、春麗の祈りがデスマスクの動きを止めた!春麗の祈りが目ざわりと感じたデスマスク、春麗を滝壷に・・・
春麗を手にかけたデスマスクに紫龍の怒りが爆発!
「あじゃぱァー!!」のセリフと共に吹っ飛ぶデスマスク。「あじゃぱァー!」のセリフ、「北斗の拳」でも通用しそう…
「デ・・デスマスクよ。この紫龍、いくら敵とはいっても、
        ここまで相手を憎いと思ったことは生まれてはじめてだ!」
「もはやおまえに対してひとかけらの情容赦も持たん!」

と言いつつデスマスクにパンチ攻撃。
「今やオレの体内の血の一滴までもがおまえを倒すために沸騰しているのだ!!」
「このオレの龍の血がな!!」

とセリフを続けるが眼光が鋭いです…
「龍神はもっとも大切なその鱗に触れたものには情け容赦なく
大いなる怒りをもって滅ぼすという!」
「龍を怒らせることは、逆鱗に触れるということだ!」

今度はパンチ5発をデスマスクにくらわせる。
「おまえはオレのもっとも大事なものを無惨に踏みにじった!そうだ・・・」
「おまえはこの紫龍の逆鱗に触れたのだ!」
「おまえの命が絶えるまでオレの怒りは消えることはない!」

最後はアッパーをくらわせる。最近にアニメ版の49話「愛!春麗の祈り」を見ることができたが(たまたま古本屋でビデオを流していたのを見た)、このとき(春麗を手にかけたデスマスクに対し怒るところね)の紫龍は怖かったなぁ・・・(目の色がおかしかったせいもあるが・・・)
「クッ・・・ク・・・小僧、あの春麗という娘を滝に落として死なせたことがそんなにくやしいか・・・」
↑くやしいに決まっているだろ!
「命など塵芥と同じように次から次へとこの宇宙へうきでてくるものを・・・
女々しいヤツよ・・・ククク・・・」

↑これは大事なものがないいない人間が言うセリフだな。これは。
デスマスクにとどめを刺すため昇龍覇を放つ紫龍。しかし、またしてもデスマスクに返されてしまった。デスマスクの反撃で黄泉比良坂に落とさそうになる紫龍。紫龍の危機を救ったのはかつてデスマスクに殺された亡者たち。紫龍もその光景に驚いているが、デスマスクは亡者を恐れるどころか、逆に亡者共を一蹴。
亡者どもを一蹴したデスマスクは紫龍を倒そうとする。紫龍は必死になって抵抗しています。手刀を必死になって繰り出していると、黄金聖衣のフットパーツが勝手に外れてデスマスクにダメージを与えることができた。次はアームパーツがはずれ、最後はすべてのパーツがデスマスクの体から離れた。黄金聖衣に見捨てられるとは哀れだ・・・
紫龍はデスマスクを倒すと宣言するが、やはり聖衣を脱ぎ捨てるのね・・・フェアプレイはいいけど・・・
黄泉比良坂の穴の前で激突する両者。先制はデスマスク。積尸気冥界波を放つが、紫龍の小宇宙に阻まれ無効化されてしまった。今度は紫龍の番。
「この紫龍が究極まで高めた小宇宙で」
「のぼれ龍よ!天高く!!」
「廬山昇龍覇ー!!」

と、決め技の廬山昇龍覇でデスマスクを撃破。
デスマスクを倒し、魂が体に戻った紫龍。春麗の無事を老師から知り、安心する紫龍。さらに目が見えるようになっていた。瞬とともに獅子宮へ。

「我が女神のために」
舞台は獅子宮へ。先に着いた星矢がアイオリアと対面。星矢は先に進もうとするが、アイオリアはなかなか聞き入れてくれない。仕方なくアイオリアと戦う星矢。ところがアイオリアの拳を受け、倒れてしまった。奥の手(?)な説得「アテナが大変」という手を使うが、アイオリアは獅子宮は通さんの一点張り。仕方なく本気でアイオリアと戦うことになる星矢。またもやアイオリアの光速拳の前に倒れてしまった。星矢よもうちょっと考えて行動したらどう?
自分自身で光速の動きを見切るしかないと覚悟を決めた星矢。
小宇宙をアイオリアに近くまで小宇宙を燃やす星矢。
「心の小宇宙よ奇跡を起こせ!!」
「光速の動きを俺に見せてくれ!!」

と叫びつつ小宇宙を高めた星矢はアイオリアの光速拳をかわし、アイオリアの懐に飛び込みアイオリアに蹴りをお見舞いすることに成功。光速拳をかわす際、目がキラッと光るのはいかがなものか…

所変わり聖域のはずれ。
怪我の治療をしていたシャイナさんがカシオスに状況を聞くんだけど、カシオスもなんで星矢が獅子宮へ着いたって何でわかるんだ・・カシオスからアイオリアが教皇に洗脳されていると言うことを知ったシャイナさんは獅子宮へ行こうとするが、本心をカシオスに知られてしまう。カシオスはシャイナさんが星矢に対し恋心を抱いていることを見抜いていたけど、粗野な外観の男ほど意外とこういうのには敏感なようで・・・
男の決心を胸に抱いたカシオスが行動を起こす。

再び獅子宮。アイオリアに蹴りをいれ、一矢報いることができた星矢。立ち上がったアイオリアがすさまじい殺気を放ち星矢に襲いかかってきた!先ほどの星矢の蹴りはアイオリアを凶暴化させるスイッチのようなものだったわけか・・・
素早く身をかわそうとする星矢だったが、それよりも早くアイオリアの拳が星矢の足を直撃。自慢の素早さを封じられたうえにアイオリアに痛めつけられる星矢。それでもアイオリアの光速拳を見切ろうと一生懸命だ。
先ほどから星矢に対しくらわせていたアイオリアの技はライトニングプラズマと言う技。ライトニングボルトが光速でストレートのパンチを放つ技だが、ライトニングプラズマは一秒間に1億はつのパンチを敵に浴びせる技だが、アイオリアが正統派の聖闘士の闘法の使い手といっても一秒間に一億発のパンチを繰り出せるなんて信じられない…(「聖闘士星矢2ch専科」というページではそのことを大真面目に検証していたようだが・・・)
ライトニングプラズマを何度も受け、満身創痍の星矢。アイオリアにとどめをさされる前に現れるカシオス。星矢を倒すといいつつカシオスが拳を向けた相手はアイオリア。彼が獅子宮へ現れたのはアイオリアの目を覚まさせるためだったわけだ・・・カシオスのシャイナさんを思う心に心打たれた星矢。小宇宙を最高まで高めた流星拳がアイオリアにヒット!
流星拳を受けたショックで目が覚めたアイオリアだが犠牲も大きかった。カシオスの手当てをしようとする星矢だったが、時既に遅くカシオスは息絶えていた。
「カシオス、今度は星になってシャイナさんをまもってやるんだぞ…」
というクサイ言葉をカシオスに贈ったところでこの巻はお終い。
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