単行本版8巻
「決戦の時」
シャカが登場したところから話が始まる。
教皇はシャカにアイオリアを討てと命令を下す。教皇様・・・他の方が来たら、他人任せなのね…
黄金聖闘士同士の戦いがついに始まった!光速の動きを持つもの同士の戦いは壮絶です。
二人がどうなったのかわからないまま舞台は五老峰へ。眼の怪我の治療をしている紫龍は畑仕事なんてやっています。意外とこういうのって似合っていますね。
老師のお説教を聞いている紫龍。そのさなかデスマスクが登場。登場したころはまともな人だったのに、後になってのりP語をしゃべるなんて誰が予想できたでしょうか?
老師を守るため、デスマスクに戦いを挑む紫龍だが、指一本で蹴りを受け止められてしまう。
7巻のときのアイオリアに、ミロ、氷河、一輝と指一本で何かをするというのが皆さんお好きなようで・・・
教皇の勅命の下、老師を討とうとするデスマスク。ここでの
「正義と悪の定義など時の流れによってまるで変わってしまうものなのだ。」
「それは過去の幾多の歴史が証明している。ナチスの正義しかり、日本の侵略しかり…」
と言うのだが、この人、力が正義だと考えているようだ。それにナチスがどうのこうのというのもつっこみたくなる。
五老峰のシーンから舞台はシベリアへ。
マーマの命日ということで、今回は花束を持っています。初登場エピソードの時のようにマーマの眠る船に向かおうとする氷河だが、原因不明の海底地震の影響(師匠であるカミュの仕業だが…)で船が海溝に沈んでしまった。
ここでの氷河のセリフ
「ああ、ママの船が海溝の一番深いところへ沈んでいく!」
「だ…だめだ。あそこへ落ちたらもうだれもちかづくことはできない…」
「も…もう二度とママの顔を見れない」
「ママ!!」
「MAMAー(マーマ)!!」
を数年前に読んだときはショックだったです。ホントに(氷河がマザコンだと知ったため)。
しかし、マザコンでも容姿がいいキャラだったら容認しているフシが私にはあるようだ。(「Zガンダム」の主人公カミーユもマザコンのきらいがあるが、容姿がいいという理由で容認しているし・・・)
海から上がってきた氷河は「SANCTUARY」という師カミュからのメッセージを見つけるが、どうやって氷の上に文字を書いたのかが謎。
その次のページでは氷河はキグナスの聖衣をまとっているが、6巻、7巻では派手な穴が空いている箇所があったのに、このシーンでは元に戻っています…
今度は日本にシーン変更。ギリシャに行こうとする星矢と美穂ちゃんのラブラブ(?)シーンに。
ここでの星矢の私服は白っぽいです。車田先生、せめてベタかトーンぐらい入れたほうが良かったのでは?
美穂ちゃんは涙目で「きっと帰ってきてね。」と言うが、美穂ちゃんも星矢のことが好きなんだなぁ・・・と実感。
この後美穂ちゃんは「私、沙織お嬢様嫌い・・・」と言うけど、ひそかに沙織さんに対してライバル意識を燃やしているのか?
この後星矢が青春について話をするが、
「流行のヘアースタイル、流行の服を着て町を歩く、ディスコで踊る・・・・(中略)
果たしてそれが青春を楽しんでるってことなのかな。逆に自分本来のものをなにひとつ持たず、
流行と言うものに流されて青春を浪費しているだけなんじゃないかな・・・」
と言うのは実に素晴らしい!とても13歳の人間が言えるセリフじゃないなぁ・・・
さらに星矢は
「だけどオレはいかなる星の下に生まれようと雄々しく生きてやる!!」
「キズついたままじゃないさ、そのキズをのりこえて大きくなってやるさ!」
と美穂ちゃんに言うが、ソング集に「いかなる星の下に」という歌があるのはそのため?
(車田氏ご本人の作詞の歌)
所変わり、城戸邸。
聖域に乗り込もうとする沙織さん。辰巳が沙織さんのお供にと剣道の胴衣姿で登場。
続いて星矢たちも登場。瞬の心配をする星矢達。
一方瞬はと言うと、いきなりムチでしばかれています。瞬の前に現れたのは兄弟弟子のジュネさん。
ジュネさん登場シーンはジャンプ連載当時はタイツは履いていないわ、「このカメレオン座のジュネがね・・・」の所は「このアメレオン座の・・・」という誤植があったらしい。(by聖闘士星矢2ch専科)
ジュネさん、第一印象はなんか女王様みたいな人ですね・・・(聖衣はきわどいし、ハイヒールだし、鞭持ってるし・・・)
彼女、瞬のことが心配でアンドロメダ島からわざわざ日本にやってきたようで、
「まだわからないの?瞬…」
「わたしはおまえを死なせたくない・・・」
と言って聖域に行こうとする瞬を引きとめようとするが、瞬は…
「ジュ・・・ジュネさん。たしかにひとつしかない命、大事にしなければいけない」
「でも男子にとって、その命をかけても戦わなければならない時があるのです!!」
と、男らしいところと意思の強さを見せます。
ここのシーンでのジュネさん、仮面を外しているが、いいのか?女聖闘士の掟を無視して・・・
この人が素顔を見せているのは、瞬に好意を抱いているから?
再び城戸邸…
瞬を待っている一行。辰巳は
「んにゃ!いくら聖闘士になったからって、人間中身までそう簡単に変わるもんじゃない!」
「あいつはやっぱり弱虫だ、弱虫瞬ちゃんだ!!」
と言って瞬のことをバカにしています・・・星矢の言うとおり立派な聖闘士だよ。瞬は。
遅れて瞬がジュネさんを抱いて登場。星矢達、ジュネさんの素顔を見てしまっているけど、いいのか?
「聖域!12の宮殿」
聖域にたどり着いた星矢達。ここに現れたのは矢座(サジッタ)のトレミー。この人、聖衣をつけていない星矢にあっけなく倒されています。映画版の矢座、魔矢の方がまだまともに見える(倒れる前に毒矢を星矢に当てていたから。この時の星矢はいいかげんだったなぁ・・・)。
しかし、死ぬ前に沙織さんに刺さってしまった黄金の矢のことを説明する律儀さはなんとも言えません。
辰巳は「医者だ、医者だ!」なんていっているけど、こんなところに医者はいないよ・・・・
沙織さんに刺さってしまった黄金の矢を抜くには教皇様の力が必要らしく、12宮を突破しなければならない羽目に…
第一の宮、白羊宮で星矢を待っていたのはムウ様。この人の場合は自然に「様」付けになってしまいます。
最初、星矢はムウのことを疑っていたが、むしろ逆でみんなに聖衣を出すように指示し、聖衣の説明をし始めた。
ここでの会話で聖衣は小さい傷なら自然に直してしまう力があることが判明。だから、前のところのキグナスの聖衣の派手な穴が直っていたわけだ。
聖衣の損傷がひどいと修理が必要だと言う設定って、なんかロボットアニメのリアリティのある設定みたいだ。
聖衣の修理も完了し、いざ出陣!という前にムウが黄金聖闘士と戦う心構えを説く。そのなかにセブンセンシズのことが登場。
第二の宮、金牛宮にたどり着いた星矢達。そこで待ち構えていたのはアルデバラン。
星矢がアルデバランと戦うことになるが、最初のグレートホーンの一撃を受けたとき、めちゃくちゃ吹っ飛ばされているが、(壁ごと吹っ飛ばされていた)、超人的な聖闘士同士の戦いはここまで来たか・・・といった感じ。
アルデバランの拳が剣術の居合いと同じと見抜いた星矢はアルデバランに黄金の角をへし折ってやると宣言。
グレートホーンを見切った上に宣言どおり黄金の角をへし折ってしまった。しかも手刀で。黄金聖衣って、青銅聖衣よりも強度は強いはずなのに、簡単にひびとかいっちゃうものなのか・・・?
「双子座(ジェミニ)の迷宮」
アルデバランに金牛宮を通ることを許された星矢達は双児宮へ。人の気配を感じないということで、一気に突破しようとするが、元の場所に戻っていた。もう一度抜けようとするが、結果は同じ。しかも双児宮は二つになっていた!
先に進まなければ・・・ということで、一行は二手に分かれて行動開始。
まずは氷河・瞬組の方へ。出口を探す二人の前に現れたのは双子座の聖闘士。
瞬は「薄気味の悪い聖衣なんだ」と双子座の聖衣を評価したが、たしかにマスクがなければ見た目はいい聖衣なのだが・・・
時間がないと言うことでダイヤモンドダストを双子座の聖闘士に放つが、相手は身動きせずにダイヤモンドダストを跳ね返した。
敵の存在がわからないと言っている瞬の忠告を無視して今度は氷河はホーロドニースメルチを放つが、やはり結果は同じ。
シーンは星矢、紫龍組のところへ。目が見えなかった紫龍の機転で双児宮を脱出することに成功。二人は次の巨蟹宮へ。
場面は再び氷河・瞬組のところへ。氷河は自身の技の威力をもろに受けて意識不明の状態。
自分の技を食らって意識不明になるなんて氷河ってかなりおバカけなんじゃ・・・?
瞬がアンドロメダ星雲を展開し、
「これで敵が実在しているとしても、この星雲の中には入ってこれない!」
「死ぬ気があるならはいってこい!双子座の聖闘士よ!」
と瞬が男らしいセリフをはいたところでこの巻はお終い。
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