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単行本版10巻

「シャカ!神に近い男」
アイオリアのアドバイスを受け、処女宮へ向かった星矢達。は第6の処女宮へ。いきなりバトルが展開されてるが、シャカは表情に出していなくてもかなり怒っている様子。
紫龍、瞬がシャカに挑むが圧倒的な力で二人を倒してしまう。だめ押しとばかりに放たれる天魔降伏。天魔降伏の技の原理って、絵を見ただけではよくわからん・・・
瞬の止めを刺そうとするシャカ。瞬のピンチに現れる一輝。今回は尾羽を手裏剣代わりにして助けたようだ。
「ゴゴゴゴオォォン」という効果音と共に現れる一輝。やはりアニメ版の白と赤の聖衣姿にしか見えない。目の病気なのか?それとも脳内妄想?
自分の指を傷つけられてご立腹のシャカ。
「みたまえ。自分の足元を・・・すでに地獄に入っているぞ!」のセリフの後は
「血の池地獄にな!」というオチまである・・・
血の池地獄になぜか落ちている一輝。さらにシャカがセリフを続けます。なかでも
「私の前のひざまづくことだ!」
「そして大地に頭をすりつけ、この私をおがめ!」
はキョーレツのひとこと。
自らの小宇宙で血の池地獄から脱出した一輝。この時の
「シャカよ残念だが、オレは神仏は信じないタチだ。」
「この世で頼むのは・・・
このオレ自身の力だけよ!!発言もキョーレツ。
このセリフ、某星矢サイトでも突っ込んでいましたが、そんなこと言うんだったらアテナの聖闘士をやめたら?
シャカのセリフと共に以前、デスクィーン島でシャカに会ったことを思い出した一輝。シャカの小宇宙に恐れているスキに「六道輪廻」にかけられてしまった一輝だが、シャカが余裕を見せたところへ起き上がって幻魔拳を放つ。この時のシャカも
「六道輪廻を受けてまだ息をしているとは」
「この男、その名の通りまさしく不死身だとでもいうのか?」
と一輝の不死身ぶりに驚いています。
「装甲騎兵ボ○ムズ」の主人公、キ○コか?一輝は。(キ○コは異能者と呼ばれる上に不死身に近い男とどっかで聞いた。)
「残念だが、地獄の炎も修羅たちもオレには手をやくとみえて追い出されたぜ!」
「さあ、今度はおまえの番だぜ。今の一撃でおまえはオレの幻魔拳にかかった。どこの死界がいいかえらべ!シャカよ。」
のセリフはかっこいい!さすが私的セリフ重視NO1キャラ。
しかし、幻魔拳はシャカには効いていなかったらしく、自分が幻を見てしまう羽目に。幻魔拳をはね返されたのはこれで二回目では?(1回目は氷河がダイヤモンドダストを使ってはね返した。)
この後のシャカのセリフ
「わかったかな一輝!いくら歯をくいしばってみても、君がやっとたどり着いたのは戦いと敗北だ!」
きみたちは光さす場所などにけっしていきつくことなどできないといういうことだ。」

後者の「きみたち」って一体・・・
シャカの力で聖衣が砕けてしまった上、六道輪廻にかけられそうになる一輝。紫龍対デスマスク戦でも言えたことだが、聖衣が砕けた場合もしくは脱ぎ捨てた場合はアニメ版同様、私服姿に変わる風にすればよかったのに・・・
六道輪廻の威力から逃れようとする一輝。元ネタは「風魔の小次郎」か?
灰から聖衣が復活してから一輝が反撃。鳳翼天翔を放つが、幻魔拳同様、シャカには通じなかった・・・
もう一度鳳翼天翔を放つが、やはり微動だにしないシャカ。
シャカは奥義「天舞宝輪」を使う上に開眼モードに。開眼モード時のシャカって、「風魔の小次郎」に登場した涅絽(ネロ)と似てません?(アニメ版・ハデス編では開眼モード時は黒目が書かれていたけど)
シャカが開眼モードになったのと同時に触覚を絶たれた一輝。次々と相手の五感を絶つ技「天舞宝輪」ってなんか拷問っぽいなぁ・・・触覚と嗅覚を絶たれた後にシャカに質問をする一輝。シャカは「なんだ。ここに来て命乞いかな…!?」と言ってたけど、一輝ってそんなことをする人じゃないと思うんだけど・・・・
視覚を絶った後でシャカが一輝の質問に答えたが、ここのセリフ
「このシャカは仮にも黄金聖衣をまとう女神の聖闘士。正義のために戦っても悪のためになど決して戦わない!」
「それにこの宇宙全体の真理は無常ということだ!」
「完全なる悪、完全なる正義など存在しえないのだ!」
「わたしにはどんな相手もその本質が悪であるか正義であるかわかるのだ。
だからデスクィーン島でのきみも悪には徹していないとみて命を助けた。」

「わたしが見た教皇は正義だ!!」
と自分の答えをいうのだが、この人、仏教の精神に基づいた独特の論理を持っています。
とどめをさされる前にシャカの腕に絡んでくる鎖・・・気がついた瞬がシャカと戦おうとするが、一輝の心の声がそれを止めた!それを聞いた瞬は鎖を収めるが、瞬の
「それでもにいさんは決してむざむざと負けはしない!」
「ぼくはにいさんの勝利を信じている!」

は兄弟のことを信じていなければいえないセリフですね・・・(シャカは「フッ、美しい兄弟愛とでも言うのか・・・」と鼻で笑っていたけど。)
第六感まで絶たれた一輝を心配した瞬が一輝に代わりシャカと戦おうとするが、また一輝の心の声が瞬を止めた!ああいう状況になっても戦おうとする一輝には感服する。ホントに。六感まで絶たれてセブンセンシズに目覚めるというのも離れ業だが・・・(しかもシャカの力の秘密も見破っていたし。)
自分の命を犠牲にしようとする一輝にシャカは
「お・・・おろかな、自分の命を捨ててまで相手を倒すなどそんな勝利になんの価値がある?」
「や・・・やめろ一輝、このままでは二人とも粉々に消し飛んで一片の肉も残らないぞ!」

と言うが、神に近いといわれ、超然としている人も死ぬのは怖いんだ・・・
「さらばだ瞬!星矢達ともに最後まで男らしく戦うんだぞ!」
の言葉を残してシャカと共に果てることを選んだ一輝。
乙女座の聖衣のみが残された処女宮・・・
「瞬よ・・・人間がもし生まれ変われるなんてことが本当にできるのなら
             この次に生まれ変わってきた時もおまえとはまた兄と弟だ・・・」
「かならずな・・・瞬・・・」
のセリフは感動。兄弟がいる身分だからなんだろうか?最近になって感動できるようになりました。(昔は些細なことで兄弟ゲンカすることが多かったので…(荒んでたな・・・)

「天秤座の聖衣の秘密」
天秤宮へたどり着いた星矢達。しかし、いつ目を覚ましていたんだろう?
天秤宮に入ると氷漬けになった氷河が…
天秤宮には入ってきた時の最初のセリフは「氷河が死んでいる!」なんだけど・・・これって無礼な言い方です。はい。
氷漬けになった氷河を見た星矢は
「で・・・でも誰が超人的なマネで氷河をほうむったんだろう・・・」と言っていたが、確かに超人的なマネですな・・・
氷河が生きていると感じ取った星矢達。星矢は流星拳で氷の柩を壊そうとするが、氷の柩はびくともしない。
「ああ、にいさんにつづいて氷河まで・・・」
「ぼ・・・ぼくたちは何もできないのか…」
と瞬は自身の無力さを嘆いています。
突然現れた天秤座の聖衣の箱。箱が開き聖衣が姿を現した!それと同時にドラゴンの聖衣を脱ぎ捨てた紫龍は天秤座の聖衣のことと聖衣に装備されている武器のことを話すが、武器の紹介をするだけなのにわざわざ聖衣を脱ぎ捨てなくても・・・
剣を使い、氷の柩を切り裂く紫龍。剣で切り裂いたら中にいる氷河まで切り裂いてしまうんじゃないの?とツッコミたいが、おそらく、剣圧だけで氷の柩を切り裂いたのだろう。
氷河を助け出したのはいいが、氷河は凍死寸前の状態。瞬は自らの小宇宙を使って氷河を暖めるんだけど、アニメ版はかなりきわどいシーンだったらしい・・・・
天蠍宮の前にたどり着いた星矢達。そのさなか瞬の小宇宙がはじけるのを感じた星矢達。ここで紫龍が仏説を話すが、作中に出てくる仏説は「ジャータカ」と呼ばれるもの。私の通っていた中学・高校は仏教系の学校だったため、いやというほど仏教の話を聞かされました。
この話の後で二人は瞬ことを言うんだけど、紫龍は
「わ・・・わからん。だがな・・・星矢。オレはな・・・」
「この戦いが終わったら、もうニ度と瞬には聖衣をきせないつもりだったのだ。」
「いくら聖闘士になったとはいえ、あいつは戦いにはむいていない。
相手がどんなヤツだろうとあいつに人をキズつけるなんてやはりムリなんだ。あいつは優しすぎるんだ・・・」

と瞬のことを言っています。瞬はみんなのアイドルってか?

天秤宮に戻ろうとする星矢たち。
「おまえたち、この天蠍宮まできて一体どこへいくつもりだ!!」のセリフと共に登場したのは蠍座の聖闘士、ミロ。紫龍は初対面のはずなのに、ミロの名前を知っていたがどこで名前を覚えたんだろう・・・?
なす術もなくスカーレットニードルをくらった二人。そこに現れるのは氷河。氷河、瞬をお姫様抱っこしています。

「蠍対白鳥」
氷河登場から。氷河を心配する星矢たち。氷河は
「オレの涙はかれはてたかと思っていたが・・・
        瞬はこおりついていたオレの体に熱い生命(いのち)をふきこんでくれた・・・」
「いや、それ以上に凍てついたオレの魂に熱い心をよみがえらせてくれた・・・」

と言いつつ滝のような涙を流しています。
瞬のことを心配する星矢達のセリフに対しては、
「死なせて・・・死なせてたまるか。教皇の間までたどり着くまでは・・・」
「まだ瞬の息があるうちは・・・」
「今度はオレが背負ってでもつれていくぜ!」

と返しています。さらに氷河は
「さあ、その程度のキズで足がたたなくなるおまえらじゃないだろ・・・立てよ、二人とも・・・」
「そして、みんなで教皇の間まで乗り込むんだ!!」

と涙を流したまま二人を奮い立たせる。なんか、一昔前の青春ドラマを思い出させるセリフです。
かれ、クールな割にはかなり熱い男ですね・・・(そういうところが好きな部分でもあるのだが・・・)
一同の会話を聞いていたミロは「夢だな・・・」と氷河のセリフを否定する。氷河の動きを止めようとリストリクションを放ってきた。星矢は「あれはさっき俺たちがかけられた技だ!身動きできなくなるぞ!」と氷河に忠告するが、さっき君たちが受けたのはスカーレットニードルよ・・・氷河にはミロの技が通じていなかったようだ。
「ミロよ、まさか夢とは不可能という意味とおなじだと思っているのではあるまいな。」
「夢を不可能なこととかんがえるのは、もはや人生をあきらめた老人に等しい・・」
「オレたちにとって夢とは決して不可能なことじゃない!」
「どんな夢だってしんじてつらぬけば、かならず現実のものになるのだ!」
と言いつつ放つカリツォー。ここのセリフもまたかっこいい!

シーンが変わり12宮前・・・
沙織さんの安否を気遣う辰巳の前に雑兵が登場。沙織さんを守るため、孤軍奮闘する辰巳。雑兵も聖闘士の端くれなんだしあれくらいの一撃をかわしましょうよ・・・
沙織さんたちのピンチに
「まて!そのお嬢様の髪の毛一本でも触れたら命はないぞ!」のセリフと共に現れる邪武たち。
雑兵が相手と言うのはちょっと…
「星矢たちよ、どうやらおまえらばかりにずっと苦労をさせちまったようだが、
この場はオレたちが命がけでまもる!!」
「おまえら安心して教皇の野郎をこの場へひきずりだしてこい!!」

という邪武のセリフで場面変更。

再び天蠍宮。ミロにはカリツォーは通用していなかったようで、マントを翻しただけで無効にされてしまった・・・
「ただ星矢たちが天蠍宮を去るまで邪魔をしないでもらいたかっただけだ。」
というように、時間稼ぎのつもりであの技を使ったようだ。それを認めたミロも
「なるほど、ふたりだけで心置きなく戦うためというわけか・・・フッ」
「よかろう。のぞみどおり相手をしてやるぞ。この蠍座のミロが全力をもってな・・・!」

と氷河との一対一の勝負に応じてきた。
まずはミロが先制攻撃。またリストリクションで氷河の動きを封じようとするが、凍気に阻まれて、ミロの技は氷河に通用していなかった。凍気のバリアのようなものだけど、これもダイヤモンドダストの応用なのだろうか?
「残念だが、あなたの毒針にやられるまでおとなしくまっているわけにはいかない!」
「その前にこのキグナスの凍気によって倒れてもらうぞミロ!!」

出ました。キグナスダンス。動いていない絵のせいか、漫画版のキグナスダンスはバレエのポーズのようだ。
「こしゃくなうけろ!赤い衝撃を!!」
「舞え、白鳥!!」
「ダイヤモンドダストー!!」
「スカーレットニードル!!」

と技の応酬。この単行本ではモノクロとなっているが、連載当時はカラー原稿だったようだ。
このシーン、私の頭の中では氷河の聖衣はアニメ版のもの(純白の聖衣にブルーの服)に、ミロの髪の色は青になっていたりするが、こうやって頭の中で色々とイメージするのも漫画の面白さというものだ。
氷河のダイヤモンドダストがミロの体を凍りつかせた。しかし、ダイヤモンドダストは効いていなかった。
スカーレットニードルを受け、激痛に苦しむ氷河。このあと一方的にスカーレットニードルを受けています。スカーレットニードルの激痛に耐え、「この白鳥(キグナス)の翼がある限り・・・」のセリフと共に、ダイヤモンドダストを放ち続ける氷河。(ミロの「よせ、翼が折れる前に発狂するぞ!」のセリフもナイス)
14発もスカーレットニードルを受け、立つのがやっとの氷河。最後の一発であるアンタレスを撃とうとするミロ。
「ざ・・・残念だが、その体勢で最後の一発がうてるのか、ミロよ。」
氷河の言葉と共に自分の足元を見るミロ。なんと両足が床に凍り付いていた!ダイヤモンドダストの凍気が気づかないうちにミロの足元を侵食していたようだ。
「最後の一発はオレがうたしてもらう!」
「うけろミロ!これがキグナス最大の拳!!」
「KHOLODNYI SMERCH(ホーロドニー・スメルチ)!!」

と、氷河がミロにホーロドニースメルチをくらわせた所でこの巻は終わり。

これも名(迷)セリフコーナー
「このシャカ…たしかに黄金聖闘士の12人の中でももっとも神に近い男と呼ばれている・・・」
「しかし、神に比べたらまるでもちあわせていないものがひとつだけある!」
「それは弱者に対する慈悲の心だ!」
(シャカ)
この人、神になり切っていますね・・・

「ククク・・・このヒドラの毒牙に敵はいないのだ!きみ、勝敗はつねに顔できまるのだよ!」(市)
これは迷言ですな…


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