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単行本版7巻

「大いなる未来のために」
この章の最初は一輝対カペラ戦。いきなり首が吹っ飛ぶシーンがあるが、幻覚(演出)とわかっていてもムゴイ・・・敵の方も首なし死体にビビリまくっています。恐るべし、鳳凰(フェニックス)幻魔拳・・・
「オレに投げつけたソーサーが足元の地面にもどってくるまでわずか数秒・・・」
「だが、その数秒間にこいつはおそろしく長い幻をみたろうよ」

と言うセリフとともに指一本でカペラを倒してしまう一輝。さすがだ・・・
一輝とアルゴルが戦おうとしたそのときダンテが二人の間に割って入ってきた。
このままやられるのか!?と思ったその瞬間、一本の鎖が鋼球に・・・
一輝のピンチに現われたのは瞬。紫龍、氷河も瞬に続いて登場。
沙織さんと星矢を助けるが、星矢の怪我の状況を分析している紫龍はお医者さんと化しています。
視神経がどうのと言っていたが、プロの医者でもレントゲン等でも使わない限り、怪我の状況を見抜けないと思うが…
その間に瞬とダンテの戦いがスタート。鎖同士の対決です、ダンテの鋼球鎖がアンドロメダのチェーンによって砕かれています。ダンテの鋼球を破壊した技はもしかして、スパイラル・ダクト
ここでの瞬は
「おどろくことはないよ。いかにキミの鋼球鎖が強力とはいえ、
                 しょせん地獄の番犬をつなぎとめるだけのもの。」
「ぼくのアンドロメダの鎖の前には役には立たないさ。ましてや…」
「このアンドロメダ星雲の前ではね!!」
とスカしたセリフを言っています。あの兄ちゃんにしてこの弟ありって感じ。

ダンテを倒した瞬は続いてアルゴルと戦おうとするが、メドゥサの盾の魔力で石と化してしまった。
アルゴルは続いて氷河も石に変えた。紫龍の忠告も聞かずまともにメドゥサの盾を見てしまうとは氷河も間抜けです。
・・・でメドゥサの盾の魔力から逃れた紫龍がアルゴルと戦うことに…
紫龍とアルゴルの戦いはこの章の本命でしょう。
盾を持つ聖衣をまとう物同士の対決だが、メドゥサの盾をまともに見ては石にあるため、紫龍は本気を出すことが出来ない。
ペルセウスがメドゥサを殺した時の様にアルゴルの姿を映して戦おうとするが、通用せず、必殺技の「ラス・アルグール・ゴルゴニオ」で反撃を受けてしまった。
聖闘士同士の戦いではこういった手は効かないと判断した紫龍は布で目を覆ってメドゥサの盾を見ないようにするが、失敗して体半分が石になってしまった。
打つ手なしか?と思ったが、なんと紫龍、自分の両目をつぶすと言う方法を使ってきた!
友のために自身を犠牲にできる男なんだなぁ…と実感。(これを侍気質と言うのかも知れない。「リンかけ」の志那虎一城と「2」の伊織も侍的なキャラだが。)
「バ…バカな…たった一つの勝利のために自らの両目までも捨てるとは…」
「こ…このような男は見たことがない…」
←ごもっとも。
「たかがひとつの勝利のためだけではない…
               大いなる未来のためにさ。ペルセウス
というセリフもよし。

「獅子座アイオリアの挑戦」
聖域。教皇の前に呼び出されたアイオリアの前に現れたのは蠍座のミロ。教皇は聖闘士の掟を破った星矢達を始末するために黄金闘士を派遣することを決めたようだ。
ここで教皇が魔鈴の名を口にした途端、アイオリアが動揺していた。
さては、アイオリア、魔鈴に気があるのか?
聖域で黄金聖闘士が星矢たちの抹殺指令が下されていたとは打って変わり、病院でのシーンはのどかです。
怪我のため、入院生活を余儀なくされている星矢。薬を美穂ちゃんに塗ってもらってますが、思いっきりギャグ顔と化しています。
ここで星矢が紫龍、氷河のことを聞いていたが、そのあとで瞬が
「ぼくもそろそろ旅立とうと思う。もちろんにいさんをさがしにね。」と言っていたが、一輝兄さんはカノン島に行ったはずだよ?もしかして、前の章での氷河の言っていたことを聞いていなかったのか?
黄金聖衣の箱を蹴っ飛ばすシーンでも星矢、ギャグ顔と化しています。

夜の病院にシャイナさんが登場。
まだ日本に残って星矢を追っていたらしい。ここでシャイナさんが星矢をつけまわす理由と女聖闘士の掟が登場。
真の射手座の黄金聖衣の話をしている最中にアイオリアが登場。
星矢は
「へぇ・・・アイオリアだって。ひさしぶりだな。
だけどなんでわざわざ聖域からおでましに?」
「まさかオレのケガの見舞いに来てくれたのかな?」
と言ってます。
星矢、楽天的すぎます。アイオリアは星矢の命を狙いに来たのに…

アイオリアの態度に怒った星矢はアイオリアと戦うことに。
得意の流星拳を放つが簡単に見切られてしまう。
ここで黄金聖闘士の強さの秘密(光速の速度を持っている)が明らかに。
打つ手のない星矢にアイオリアのライトニング・ボルトが炸裂・・・かと思いきや、
シャイナさんが星矢をかばって倒れた!
「セ・・・星矢、仮面の下の素顔を見られた聖闘士の女子はその相手を殺すか…それとも…」
「愛するしかないのさ。」
と言うシャイナさん。
女聖闘士の掟の続きはこれだったのね。
女の人を傷つけたアイオリアに星矢の怒りが爆発!
「なぜ拳を止めなかった!」
「おまえならシャイナさんがおれをかばいに飛び込んでくるのを楽に察知できたはずだ。」
「女の人に拳を振るって何になる!」
「アイオリア、オレはお前をゆるさないぞ!」
「例えこの場で死んでもお前を倒す!」と言った星矢。さすがは主人公だ。
でもここでのセリフを聞くと星矢のフェミニストぶりが出ているような…
「たとえこの場で…」と言いつつ星矢の拳がアイオリアの顔に当たるが、星矢の方は拳を痛めた様子。アイオリア、一体どーゆー鍛え方をしてるんだ!?

名場面(?)に水をさす、白銀聖闘士が3人登場。こいつら、顔からしてやられ役ですね・・・
この3人アイオリアを監視していたようだが、仲間の敵討ちもしたがっていたようだ。
星矢はこの3人の攻撃を受け、満身創痍。星矢が「聖衣があれば・・・」と念じる(?)と射手座の黄金聖衣が飛んで来た!そのまま星矢の体に装着された。

「激突!黄金聖衣」
射手座の聖衣が星矢の体に装着されたところで、章が変更。なぜかアンダーはパジャマのままですが、二人ともシリアスモードです。星矢とアイオリアの戦い第二ラウンド開始!
まずはアイオリアが先制攻撃。星矢は軽々とかわすが、
「か…かわせた!アイオリアの光速の拳を!!」
「この跳躍力、ジャンプするというよりまるで空を翔けるような感じだ・・・」
と、黄金聖衣の力に驚いています。
すぐさま流星拳を放つ星矢。黄金聖衣をまとうと技の威力がアップするようで、流星拳でアイオリアを吹っ飛ばすことに成功。あとで反撃のライトニング・ボルトを受け、吹っ飛ばされる星矢。
アイオリアが星矢のとどめをさす前に何者かが現れ、場面が変更。サンクチュアリに舞台が移る。
ロドリオ村の住民が
「SAINT SEIYA SYONEN WA MINNA〜(セイントセイヤ ショウネンハミンナ)」
「SAINT SEIYA ASHITA NO YUSYA OH YEAH〜(セイントセイヤ アシタノユウシャ オーイェー)」

と「ペガサス幻想(アニメ版前期OP)」を歌っています・・・・
昔の罪を悔いて地獄に落ちたくないと叫ぶ老人の前に教皇様が登場。ここでの教皇様は愛の伝道師と化しているような・・・・
ロドリオ村でのシーン後、教皇様の入浴(沐浴)シーンに。プールみたいな泉(?)にたった一人で入浴しているようだが・・・かなり意味深なやり取りが交わされていますが、
「ククク・・・まったくおまえの体はいつ見てもうつくしいよ。」など問題発言もかなりあります。
不用意に教皇の正体を見てしまった側近に教皇様の怒りが爆発。スッポンポンのまんま側近に天誅を下す。
スッポンポンのまんまというのはかなりヤバいような気がするが・・・
「教皇は神などではありません。その拳をおろしなさい。アイオリア。」と言うセリフともにアイオリアの前に現れたのは沙織さん。
アイオリアの前で強大な小宇宙を見せたあと、アイオリアの兄アイオロスに一命を救われたこと、今までのことを話す沙織さん。回想シーンにロスことアイオロスが登場したが、顔なんてアイオリアに瓜二つだ…
それに疑問点がひとつ。射手座の黄金聖衣はこの巻で真の姿が登場したが、今までの奴はアンティークに見せかけたそうだが、全体的にロボット的シルエットのものをアンティークと言うのは…それにいつ、真の姿に戻ったのかも謎。
真実を聞いたアイオリアだが、沙織さんをアテナだとなかなか信じようとしない。
ためらったあとライトニング・ボルトを放つアイオリア。アイオリアの拳を受け止めたのは倒れていたはずの星矢。
「こ…このわからずやめ〜〜〜!」
「いくら衝撃の事実をきいたからって、女にライトニングボルトはないだろう〜〜」

と言って沙織さんをかばっているが、ここでもフェミニスト入っています。
ライトニングボルトの威力を受け止めたままの星矢。星矢の後ろにアイオロスの霊が現れ、アイオリアをいさめた。
このあと星矢はライトニングボルトの威力を押し戻したが、これは星矢の力ではなく、聖衣に宿ったアイオロスの魂の助力があってできたと思う。(星矢は何がなんだかわからない顔をしていましたが…)
「負けたよ。星矢…」
「いや、おまえにではなく……おれの兄…」
「射手座のアイオロスにな…」

と言い、負けを認めたアイオリア。さらに
「にいさんの肉体はたとえ13年前に朽ち果てようと、
            その魂はいまだに射手座の聖衣に宿っているのだ。」
「それをまとう真のあたらしい聖闘士が育つまで女神をまもりつづけているのだ。」
「にいさん…あなたは逆賊などでなく、死んだのちも正義のために戦ってこられたのですね…」

と言って兄の偉大さに感動していました。
射手座の黄金聖衣が星矢の体から離れ、元の形にもどった。ここで星矢が黄金聖衣をまとうことができた理由が判明。アテナを守ろうとした心に反応したらしい。
あらためてアテナ(沙織さん)に忠誠を誓ったアイオリアはシャイナさんを抱えて帰っていった。
星矢と沙織さんの二人だけになったあと、沙織さんは星矢に祖父である光政のことを話すが、ここで光政が自分の実子を孤児として扱った理由が明らかに。自身のエゴでやったことではなく、真剣に平和について考えていたわけだ。(回想での光政のセリフ「まさかあなたは旧約聖書のアブラハムにならって・・・」というのは
つっこみたくなるなぁ・・・少年漫画誌に小難しい言葉を使っていいのかと。)
最後に沙織さんは
「おじい様を好きになれとは言いません。」
「ただ、悪し様にいうことだけは二度とやめてください。それが最後のお願いです!」

と言うが、綺麗な女の人の願いを聞かないことを星矢はしないと思う。だってフェミニストだもの。
沙織さんも沙織さんで6巻で星矢に助けられてからは態度が丸くなったようだ。

数日後の聖域に舞台が移り、聖域に帰ってきたアイオリアが教皇の悪を弾劾している最中にシャカが乱入したところでこの巻は終了。

これも名(迷)セリフコーナー
「どこへ行こうとオレの勝手。オレがお前らと共に戦うなどとカン違いするなよ!」
「オレは群れるのが嫌いだ!!」(一輝)
一輝を語る上でこれは外せないセリフでしょう。しかし、アニメ版では自然と協調体制を取ったりしているし…しかし、なんだかんだ言ってもアテナの聖闘士としての使命はちゃんと全うする人なんだなぁ…と思ってみたり。

「みたな〜〜〜!」
「私の素顔と肉体を見たものは生かしておくわけにはいかん」
(教皇)
セリフじゃなく…スッポンポンで側近に天誅を下すところはインパクト大。この人、自分の肉体美に自信があるのか?


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