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ユーラシア再編・アジア北東部を巡る中韓vs日米露印の新勢力図



104-870 名前:名無しロサ・カニーナ ◆cDIj6u5gc. 投稿日:2005/04/02(土) 16:29:50 ID:0Chr4utq
皆様ごきげんよう。

韓国問題ですが、最近、小泉首相は確信犯で韓国を中国陣営へと追いやろうとしているのではないかと、そう思いつつあります。
韓国は中国と防衛協力協定を結んだそうですが、これも最近の小泉首相の釣りにノムヒョン大統領が釣られて火病を起こしたのがきっかけではないかと思われますし。
もっとも、韓国としては念願の半島統一を達成するためには、どうしても中国の承認が必要であり、 六カ国協議をめぐる騒動や、核兵器保有宣言などで中国の面子を完全に潰してしまった北朝鮮の代わりに、半島における中国の忠実な与国となることを表明したのかもしれません。

日本は、21世紀を生き延びるためには、海洋交易国家として経済的覇権を各国に及ぼさないとなりません。
そのためには、基軸通貨であるドルと円とユーロの安定した関係を構築し、かつ自由貿易体制の確立と安定を維持しなくてはならないわけです。
以上のためには、まずG7+ロシアの関係の安定化と友好化を行い、911以降の混乱の中でも、現在の自由貿易体制を機能させ続ける必要があるわけです。
現在ロシアとの平和条約締結にむけて、非常にねちこい本気の交渉がロシア側と続けられておりますが、これなど上の目標を達成する事を念頭に置いていると考えるべきではないでしょうか。
G7各国間の関係は現在非常に安定しておりますが、問題は、ユーラシア大陸のハートランドたるロシアをいかにこの関係の中に友好的に含めるか、という点にあるわけです。
911以降の反自由貿易体制的民族主義運動の激化に対処するために、近代先進国間の連携を深め、経済的安定を全世界的に敷衍することができるかどうか、それが要点となるかと思われます。

104-872 名前:名無しロサ・カニーナ ◆cDIj6u5gc. 投稿日:2005/04/02(土) 16:40:52 ID:0Chr4utq
>870の続きです。
韓国問題の要点は、韓国が半島唯一の政党政府として国際的に認知されるためには、政治的軍事的には中国と、経済的には日米と連携しなくてはならない、という点にあります。
小泉首相が釣った、と私が考えているのは、日本はこれからユーラシア大陸との連携を、これまでの自民党政権が中共や韓国との関係から構築しようとしていたのを、ロシアやインドを基軸に移そうとしているように考えられるからです。
ロシアは、ユーラシア大陸のハートランドであると同時に、G8に連なる先進大国です。
そしてインドは、インド洋に対して致命的な影響を及ぼしうる地域覇権大国であり、かつ中国以上の人的資源のポテンシャルを有している国家でもあるわけです。
中国市場という幻想が、中国人民の可処分所得のあまりの低さによって明らかになってしまった現在、次の開拓するべき市場としてロシアとインドが日本の目標となるのは致し方がないでしょう。
中国は、2008年のオリンピック以降の経済不況において、国内の安定化を維持し得るかどうか、政治的安定性について疑問が多く、長期に渡って経済的友好関係を維持し得るか疑問が多いという判断が、現時点では先進諸国間において主流となりつつあります。

韓国は、中国の面子を潰して怒りを買った北朝鮮に変わって半島の統一を中国に認めさせたいが、しかしこれから不安定化するのが明白な中国と密接な関係をとるのは躊躇せざるを得ません。
しかし、韓国にとって致命的に重要な与国であったはずの日米が、今になって韓国を切り捨てるべく動き始め、それに乗じて中国が韓国国内での世論工作などで反日反米を煽り始めています。
韓国人の考え方として、事大主義的に強国の忠実な衛星国となって、その威を借りて地域覇権国としてふるまいたい、という願望があります。
日米という二大大国が韓国の切り捨てに動き始めた以上、韓国としては、中国かロシアに事大するしかなく、ならば半島統一を確実化ならしめてくれる中国に事大しようとするのは、致し方がないのでしょう。
 

104-874 名前:名無しロサ・カニーナ ◆cDIj6u5gc. 投稿日:2005/04/02(土) 16:50:59 ID:0Chr4utq
>872の続きです。
ここで私が小泉首相の釣り、と明言したのは、この韓国切捨ての動きは、あくまで小泉首相のイニシアチブによって始まったものだからです。
韓流に代表されるように、既存の我が国の主要勢力は、まだまだ中国-韓国ラインとの連携をもって、大陸政策とするつもりでいます。
三菱商事が、日通と組んで、中国全土に広がる流通網を管制する現地法人を立ち上げる計画をぶちあげたのはつい昨年のことですが、これなど親中国派がまだまだ我が国の主流である証拠でしょう。

小泉首相が、反中、反韓政策の黙認、もしくは推進を図っているのは、21世紀の世界情勢と同時に、彼の考えている日本の体制において、中国や韓国の存在が障害でしかないからではないでしょうか。
つまり、我が国の既存の勢力は、多かれ少なかれ、中韓との太いパイプで繋がれ、有形無形の利権によって関係を保っているわけです。
それら既存勢力を打破し、既存の特権団体を解体し、新しい日本の体制を構築しようという小泉首相にとっては、首相権力の行使によって中韓との関係を疎遠にすることは、我が国のG8間での地位を高めるために必要であると同時に、自身に対する反対勢力を弱体化させる最も効率のよい手段であるわけです。
事実、田中角栄以来の自民党主流派や、社会党系政治団体、各種圧力団体、その他の集団は、昨今凋落著しく、逆に国際派、親米派は、徐々に国政における主導権の獲得を達成しつつあるわけです。


104-875 名前:名無しロサ・カニーナ ◆cDIj6u5gc. 投稿日:2005/04/02(土) 16:58:05 ID:0Chr4utq
>874の続きです。
小泉首相が、自衛隊の増強が必要な国際情勢になりつつあるのに、頑固にその増強を認めないのも、中韓が敵となってくれないとならないからではないでしょうか。
自衛隊が、我が国の国力相応に強化されてしまった場合、中韓は絶対に反日的行動にでることが不可能となります。
それどころか韓国は、日本に対して事大し、これまで以上に密接な関係を構築しようと外交攻勢に出てくるでしょう。
これでは、中韓との関係を敵対的なものとすることで、ユーラシア大陸周辺国やハートランドたるロシアとの連携を深めて、世界的自由貿易体制の安定化を図る必要のある日本にとっては邪魔なことおびただしい事になってしまいます。

中韓が日本の敵であってくれること、しかし、戦争には至らないでいること。
これが小泉首相の対中、対韓政策の根底にあるように、私は考えております。

104-895 名前:名無しロサ・カニーナ ◆cDIj6u5gc. 投稿日:2005/04/02(土) 16:58:05 ID:0Chr4utq投稿日:2005/04/02(土) 20:52:56 ID:0Chr4utq

    >877様 ごきげんよう。
    レスをありがとうございます。

    ノムヒョン大統領の政治的姿勢については、これも小泉首相の強運の一つに数えてもよいのではないでしょうか?
    いかなる政治的信条を有しようとも、自国の戦略環境下において、国家利益の獲得のために活動するのが政治家の職責ですから。
    それをなし得ない大統領であるというのは、これこそ強運の最たるものでしょう。

    G8各国との連携を深め、世界的な政治的経済的安定を敷衍をしようとする小泉首相の国家戦略において、昔ながらの権謀術数と華夷秩序的価値観から離れられない中韓との連携の解消は、極めて重大な外交姿勢の変更を意味する事になります。
    その際、あくまで韓国が日本の靴を舐めるくらいの覚悟で親日姿勢を示しつづけた場合、国内に対して半島勢力を無力化し、半島に対して行ってきた優遇政策を縮小廃止する事を認めさせるのは極めて困難となるでしょう。
    ノムヒョン大統領が、日本に対してあくまで強硬政策をぶつけてくれるということは、これから一層海洋交易国家として、環太平洋圏における地域覇権大国へと脱皮していくことになる日本にとっては、大陸政策に関してフリーハンドを得られるということになりますから。

    ちなみに、共同軍事訓練でしたら、特に問題はないわけです。
    防衛協力 「 協 定 」 を締結した、というのが味噌なのです。
    現在の韓国は、反日反米感情と同様に、反中感情も広く深く国民に存在すると聞きます。
    韓国にとって重要なのは、東アジア地域において日米中露の中間にあってその勢力の均衡を利用して地域で重要な国家として認知される事であり、実際の国際情勢において、なんらかの役割を果たすことではないのですから。

    元々が韓国は、仮想敵の第一として北朝鮮、第二として日本を設定してきた国です。
    韓国軍の防衛計画の詳細については知り得る立場には私はいませんが、公開情報だけでも彼らが対日限定戦争を想定して戦備の拡充を行っている事は明白でしょう。
    考えにくい云々につきましては、実際の韓国軍内部の人事状況などから、仰る事のさらに右斜め上を逝く驚嘆すべき国であると、私は判断しております。