文法に性格がある?
日本語って、もしかしたらとても窮屈な言葉なのかもしれない。
だって、日本語の場合、@修飾詞は名詞の前に来る。A動詞は文末にくる。という基本ルールがあるけど、よく考えるとこれって、相手の様子や顔色をうかがいながら、言葉を濁したり、替えたりすることが出来るって事で、日本人の「他人からどう思われているか気にする性格」って、日本語の文法の中に組み込まれていたりして?
ところで、タイ語の場合、@修飾詞は名詞の後ろに来る。A動詞は文の前の方に来る。と日本語と逆で、言い換えや、言葉を濁したりなんて出来ないわけで、さっぱりサバサバしてるのかも?
タイ語の文法 基本型 例文は4つずつ用意してあります。@基本 A基本+間投詞 B主語省略+強調 C基本+強調+間投詞
@主語+修飾詞(形容詞/副詞)
|
|
|
A主語+動詞
|
|
B主語+動詞+目的語
|
|
|
タイ語の基本ルール
- 基本は、「主語+動詞+目的語+おまけ」
おまけの部分には、動詞を修飾したり文全体の調子を付ける語が入る場合があります。
また、タイ語の動詞には時制の変化がないので、おまけの部分に「〜した」「〜している」などの語を入れて表現します。
なお、文型は英語に似ていますが、考え方は日本語に近い部分が多いような気がします。
ただ、「ちょっと砂糖入れて」という場合も、「入れて砂糖ちょっと」という順番で、かなり意識してないと日本語の順序で言ってしまいます。
- 主語が判りきっている場合、省略されます。
- 「〜は、〜である」の英語のBe動詞にあたる[pen][kh]は、省略される場合があります(例文の1がそうです)。
- 修飾詞(形容詞・副詞)は修飾される語(名詞)の後ろに来きます。
例えば、日本語の「冷たい水」は、「水 冷たい」という語順になります。日本語の場合、最初に付随するイメージを重ねてから、
「何」にあたる具体的な物を言いますが、タイ語の場合、「何」を最初に言って、イメージを乗っけて行く感じです。
- 文末に間投詞(kháp/khâ)や 副動詞(本来は動詞だけど副詞的役割をする)、助動詞を付けたりします。
- 修飾語は、強調や語のリズム感を良くする為、2つ重ねる事を良くします。
- 動詞も、強調や語のリズム感を良くする為、意味が似ている動詞などを2つ重ねる事をよくします。
この特徴の為、何が助動詞で何が動詞か?という部分の品詞の分類が、かなり混乱しています。