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唐突ですが、手持ちのキャラでタロットを描いてみようと思いました。ペルソナ3の影響かと思われます。
尚、もっともらしく書かれているタロットの解説はネットで聞きかじった程度の中身なのでご注意アレ。


0:THE FOOL [愚者] (高倉蒼)
タロットは、一連の22枚で一つの人間の霊的向上の物語を構成すると言われるが、その最初の一枚。
旅の始まりや無垢、無知などを意味する。
一般的に担いだ棒に荷物ぶら下げた旅人の絵として描かれることが多い。

該当人物:高倉蒼
仏山下高校に通う高校生。無表情で愛想が悪くて毒舌でチビ。山本達の友人。
カードの意味とかではなく、単にビジュアル的な登用。


1:THE MAGICIAN [魔術師](ミーシャ(未登場))
タロットカードが織りなす物語の二つめ。何でも出来る創造力や可能性が象徴される。しかしそれは経験や何やらの裏打ちがあるわけではない。
ステッキを持ち、目の前の四大元素の象徴を自在に操る青年として描かれる。

該当人物:ミーシャ
未登場です。すんません。
いつか描こうと思ってる短い物語の登場人物。魔法使いの娘なのでそのまんまTHE MAGICIANに。


2:THE HIGH PRIESTESS [女教皇](おかっぱ)
タロットの三枚目。知性や勤勉さを象徴する。その一方、それは冷徹さや無機質さと隣り合わせである。
トーラーを抱え椅子に座った女性として描かれることが多い。あと月がセットで描かれることもある。

該当人物:おかっぱ
おかっぱ頭が描きたくなったので作ったキャラ。妖怪とか幽霊とかと相性がよさそう。最近あんまり出番が無い。
感情の起伏が薄そうだし理知的そうだし、精神世界とかにも造詣が深そうということでこの人を抜擢。
そもそも「女教皇」に該当しそうな人物、他にいないし。


3:THE EMPRESS[女帝](上杉謙信)
タロットの四枚目。繁栄や豊穣、及び母性などを象徴する。しかしそれらはあくまで俗世でのものであり、霊的な達成には至っていないともいえる。
様々な繁栄のシンボルと共にゆったりと玉座にもたれ掛かる女性として描かれる。

該当人物:上杉謙信
越後の戦国大名。実在の人物。女性説もあることはある。
短気で情に弱く、やや女々しいとも言える性格。またどちらかといえば旧守的で、大名としてあまり器用な方でもない。
が、いざ戦になれば無類の強さを発揮する、戦争好きの女帝サン。
タロットの意味は無視して、単純に「女の皇帝」ということで抜擢。


4:THE EMPEROR[皇帝](木曽係長)
タロットの五枚目。THE EMPRESSの男版。というわけで父性、権威、行動力など、雄としての理想的な要素を象徴する。
右手に権威の象徴である杓を、左手に富の象徴である金塊を持ち、玉座に座る男として描かれる。

該当人物:木曽係長
仕事と家族とラーメンを愛する敏腕サラリーマン。こっそりと社長の椅子に座って座り心地を堪能するの図。右手に持ってるのは接待用のゴルフクラブ。
THE EMPERORに象徴される男性的な特徴を最も持っているということでこの人を抜擢。


5:THE HIEROPHANT[法王](大根売り)
タロットの織りなす物語の六つ目。THE HIGH PRIESTESSの男版。援助や助言、規則の遵守などが、宗教の権威である法王を通じて象徴される。また、この辺から精神性が見え始める。
右手をあげた法王と二人の僧侶として描かれることが多い。

該当人物:大根売り
その昔、特に何も考えずに作ったキャラ。大根を売っている。その販売手法は路上販売から訪問販売まで多岐にわたる。
「THE HIEROPHANT」との接点は、意味的にも名前的にも絵的にもまるで無いのだが、適役がいないのでこの人が引っ張り出される事に。
二人の僧侶役はそこら辺の奥様。


6:THE LOVERS[恋人共](社員と女)
人生における重大な選択や決断、あるいは文字通り恋愛やパートナーなどを象徴する。これまでの成功や繁栄に比べると方向性の変化が見て取れなくもない。
楽園にたたずむ男女(アダムとイブ?)とそれを祝福する天使が描かれることが多い。オプションとして誘惑者(蛇、別の女)が付くことも。

該当人物:社員と女
社員:文字通り会社に勤める男。多少人間的に余裕がないが、仕事を処理する能力は優秀である。最大の懸案は頭。
女:顔の練習台に作ったキャラ。平べったい顔と尖った耳と猫の瞳を持つ。
この二人に関係らしい関係は無いのだが、何故かセットで描かれる事が多かったんで、こちらでも御活躍いただく事に。しかしこの構図じゃ恋人というより犯罪者だな。
ちなみに天使役はアメリカシロヒトリ。


7:THE CHARIOT[戦車](笹正道)
戦車のイメージが示すとおり、勝利、征服、開拓精神などを表す。
二頭の馬(のようなもの)を従え、戦車に乗って勝利へと突き進む若者として描かれる。左右の馬の色が異なる事があるが、それは対立する概念の間でバランスを取ることを暗示しているという。

該当人物:笹正道
仏山下高校に通う高校生。山本の友人。著しく単純な見た目を持つ人間。暑いのも寒いのもどんと来い。
大方割り当てが決まった時、こいつの役所が未定だったんで、余ってたTHE CHARIOTに割り当てました。割と似合ってるし。


8:STRENGTH[力](メイスさん)
THE CHARIOTが雄的な力強さを表すとすれば、こちらは女性的、静的な強さである。物理的な力ではなく精神的な強さ、即ち精神力、勇気、忍耐などを象徴する。抽象的なものなのでTHEは付かない。
腕力以外の何かで獅子を屈服させる女性として描かれる。

該当人物:メイスさん
鎌倉の土産物屋()でメイスを購入した記念に作ったキャラ。所謂擬人化の系譜に属する。「力」の名に相応しい女性という事で、格闘娘との一騎打ちの末採用されることに。
ちなみに上の図では屈服させるつもりが、犬っコロにメイスを食われてしまっております。


9:THR HERMIT[隠者](タナトス君)
俗世を捨てた仙人じみた老人のイメージが表すように、孤独、探求、思慮などを象徴する。
片手に杖を、片手に六角形のランプを持ち暗がりを探る老人として描かれる。またその背景には中庸を暗示する灰色が用いられる。

該当人物:タナトス君
山本達の近所に住む謎の青年。普段は家に籠もっており、周囲からは奇異の目で見られる。山本や先輩とは交流があるが、その他の人物とは交流がほとんど無い。
「隠者」と言えば引き籠もりのタナトス君こそ相応しかろう。


10:WHEEL of FORTUNE[運命の輪](土星さん)
タロットが織りなす物語の転換点。輪の名が示すとおり、止まることなく続く運命のサイクルを暗示している。それは栄枯盛衰とか輪廻などの概念にも通じる(ような気がする)。
トーラー(TORA)の文字が刻まれた円盤として描かれる。これを逆から読み一巡して最初の一に戻るとTAROTとなるそうな。

該当人物:土星さん
土星をかぶりし者。輪っかといえばこの人しかいないでしょう。園児達にも大人気。


11:JUSTICE[正義](委員長)
タロットの十二枚目。文字通り、厳格で公正な裁き、規則、法を表す。ここに至って善悪の概念が強固なものとなる。
一般的に右手に剣を、左手に天秤をたずさえた女が座っている絵で表される。

該当人物:委員長
山本達とは別の世界にある学校のさるクラスの委員長。委員長の名に恥じず、法や秩序を尊ぶ。
こいつがJUSTICEでなけりゃ一体誰がJUSTICEになれるんだ、ってくらいはまり役である。


12:THE HANGED MAN[吊し者](山本太一郎)
一見すると著しくネガティブに見えるが、その裏には自己犠牲や忍耐の意味が込められている。また、逆境に潜むチャンスをも暗示する。
そのまんま。足を縛られて逆さづりにされた男として描かれる。後輪が差していたり、足が十字架をかたどっていたりと、図柄のあちこちに散りばめられたキリスト教的シンボルは、磔になったイエスを彷彿とさせる。

該当人物:山本太一郎
「ひとのうた」の主役。仏山下高校に通う、どこにでもいるような高校生。情けない役が似合う人。吊られてるのがお似合いである。さすが主人公。


13:DEATH[死神](????)
カードの名前や図柄からは忌むべき死やそれに近いものを連想させるが、THE HUNGEDMANと同様、その裏には変化であったりある種の脱却が意味づけられていたり再生を暗示していたりと一筋縄ではいかないカード。暗示してる物がわかりやすいので漫画やゲームにタロットが出てくるときは、好んで使われる。
鎧を着て馬に乗る髑髏姿の死に神や、大鎌(scythe)を手に持ちローブをまとった髑髏として描かれることが多い。ウェイト版のタロットは日本における一般的な死に神のイメージとは少し違う。

該当人物:????
構図は色々と妥協。ウェイト版にある馬を消して、代わりに一般的な死神のイメージである鎌を持たせてみる。
見ての通り草刈り用の鎌ではあるが、死神の鎌だって、草を刈るように魂を刈り取るという比喩から来てるんだし、本質的には同じだ。


14:TEMPERANCE[節制]タイラーさん
大アルカナ22枚の中で最も地味と思われるタロット。節制の言葉通り、バランス、妥協、安定などを表す。
天使が瓶の中の水を移し替えている構図で描かれる。

該当人物:タイラーさん
本名ロジャー・タイラー。通称ロジャー・タイラー。糸目にして糸目に非ず、を実現させるために作ったキャラ。
厳めしさと柔軟さ、怖さと優しさ、傲慢さと気遣い等々、相反する要素を高次元で統合させているこの人こそ節制の名にふさわしい。


15:THE DEVIL[悪魔](小野村夏音)
欲望、束縛、要望などを象徴する。基本的にキリスト教的精神では悪魔は肯定の余地が無いので、その悪魔の名に恥じず、象徴されるものは邪なものばかりである。
悪魔(バフォメット)に鎖につながれた男女として描かれる。THE LOVERSの邪悪版といった構図になっている。

該当人物:小野村夏音
仏山下高校に通う高校生。山本と家が近い。目つきが悪い。どうも犬が苦手っぽいよ。
冷静に考えれば別に悪魔ってモンでもないけど、まあ、その辺はお約束ってもんですよ。


16:THE TOWER[塔](千葉さん(?))
タロットの十七枚目。THE TOWERという名前だけでは意味するところがわかりづらいが、バベルの塔を連想していただければ理解いただけるのではないだろうか。傲慢とかその辺の宜しくない性質を持った人間を打ち砕く神のいかずち。そこから転じて突然の災難や崩壊、破滅などを意味する。しかし解釈次第では過ちを改める契機だとか、再生のための破壊だとか、そういうとらえ方も出来る。
高い塔の頂上に雷が落ち、塔が崩れる絵が描かれる事が多い。

該当人物:千葉さん(?)
山本達とは別の世界の住人。JUSTICEの委員長と同じクラスの人。学校を混迷に導く。
電波を飛ばしている様が絵になりそうだったのでめでたくTHE TOWERに抜擢されることに。
千葉という名前の予定でしたが、諸事情により変わるかも知れません。


17:THE STAR[星](ハミルトン)
THE TOWERによって全て打ち砕かれたあとに残った一つの希望のかけら。というわけで理想や希望などを象徴する。
でかい星を取り巻く七つの星、そして池から水をくみ上げる全裸の女として描かれる事が多い。

該当人物:ハミルトン(未登場)
また未登場です。THE MAGICIANのミーシャと話の登場人物。釣り大好き少年。川のヌシを釣らんと日々釣り竿を垂らす。
星にまつわるお話になる予定なのでTHE STARに。


18:THE MOON[月](モーリッツ・キーン)
不安、迷い、直感などを象徴する。あちら側では月というのは色々と宜しくない物を連想させる存在だが、その影響をそのまま受けたカードである。
人の横顔を象った三日月と、下の方で吠える動物たちという構図で描かれる。

該当人物:モーリッツ・キーン
行商一族森一家の末裔。一族の特徴である勇壮なリーゼントと壮健なアゴを持つ。本名森金之助。
抜擢理由は言わずもがな、その横顔である。


19:THE SUN[太陽](浅谷志乃)
星、月、太陽の空の三点セットの最後。トリをかざるだけあって、三つのうち最も肯定的な意味を持つ。即ち幸福、成功、光、等々、シンプルにして偉大なる概念が象徴される。
不自然な光を放つ太陽と、馬に乗った幼児として描かれる。

該当人物:浅谷志乃
仏山下高校に通う高校生。シンプル。
天然具合といい前向きな性格といい、太陽役にはうってつけの人材である。


20:JUDGEMENT[審判](????)
タロットの最後から二つめ。カードの構図は最後の審判を連想させ、一連の物語も終盤にさしかかっていることを暗示する。復活、再生などを象徴する。
ラッパを吹く天使ガブリエル(いっつもガブリエルはおいしいところを持って行く)と、棺からよみがえる人々が描かれることが多い。

該当人物(????)


21:THE WORLD[世界](ひとのうた)
タロット最後にして最強の一枚。カード名前も世界そのものと、実にそれっぽい。旅の終わり、完成、世界などを象徴する。
ワンドを両手に踊る女性(両性具有者?)とそれを囲む円環、そして四方には神の玉座を引く四匹の動物が配置された構図として描かれる。これは10:WHEEL of FORTUNEと構造的に類似している。

該当人物:ひとのうた
「ひとのうた」主役の五人。トリは誰で飾ろうかと色々悩んだけど、結局こいつらになりました。山本君はダブル縄跳びとかいうよくわからない遊技に興じております。

以上です。オチはありません。