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【MGC Cz75 後期型(固定スライド)】

 今は亡きMGCが送り出した、記念すべきガスガンCz75第1号。ウィルスンに代表されるハレットシングルアクション(変形DA)はクセがあり、相性には個人差があった。伝統的なダブルアクションは誰にも馴染みやすかったが、当時はグリップが太いモデルが多かった。ガス容量と気化効率を考慮してのことである。よって、マッチ用にモディファイする場合には、アクションのスムーズアップとグリップの形状変更が必須であった。

 そんな時に登場したCzである。細身のグリップ、決して「おまけ」ではないスムーズなダブルアクショントリガー。レースガンのベースとして鳴り物入りでの登場だったのである。端正な造形はさすがMGC。トリガープルには多少のクセがあるが、十分に合格。命中精度も高い。すっかり気に入って、トリガーだけDA用に磨いてみた。パワーは低めだったが、マッチ用なら決定的な欠点とはいえない。  ただし、細身の実銃をコピーしたため、全体にプラが肉薄。特にスライドとフレームの固定はシビアの一言で、スライドにダットサイトを直付けで載せようものなら、スライド後端の噛み合い部分に負担がかかって・・・と思わせるには十分。ショートレイルをモデルアップしなかったのも意外にこの辺りが理由だったりしてね。

 結局レースガンに仕立てるのはやめた。後にMGCから「コンセントレーター」というマッチ用カスタムが登場したが、ダットサイトのマウントはフレームを延長したようなスタビライザーに固定されていたように記憶している。

 前後のサイトまでリアルサイズにモデルアップしたため、エアガンの射程ではサイトが合わないという間抜けな結果になったが、対策としてフロントサイトに被せて高さを合わせるための「オプショナルフロントサイト」が同梱されていた。これを間抜けと見るか、MGCのサービス精神の表れと見るか。