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螺旋の炎

2004 03 16 → 2004 03 28

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2004 03 28 (1289) 我らダイナソーファンクラブ
2004 03 29 (1290) 関西人だからツッコミしてあげてください

 遊戯王のキャラクター考察をすると多分、数十日はネタに困らないと思うので、連載終了記念に、数人のキャラ考察をやってみようと思います。

 何故か、この一週間で、メッセンジャーから同じサイトのアドレスが3回も送られてきたので、それに便乗してというわけではないのです。

 このサイト自体、「バーチャルネットアイドル キユ全1巻」「ゲームクリエイター烈伝」「FF3.5」など、人様のサイトからアイデア拝借をモットーにしているので、これもその一環だと思っていただければ幸いです。


 遊戯王キャラクター名鑑 No.1 〜ダイナソー竜崎〜

 遊戯王のキャラクターの中でも、虚弱かませ哀れ、の三冠王を努めるヒーローがこのダイナソー竜崎です。

 まず、ダイナソー竜崎のデュエル戦績を紹介しましょう。

 4戦0勝4敗

 この勝率順位はダントツ最下位です。

 勝率0%としても、1戦0勝1敗などの一見さんの敵キャラ・ザコキャラは多数いますが、4回の勝利のチャンスを全て不意にしているキャラクターはダイナソー竜崎をおいて他にいません。

 ワースト2のゴースト骨塚ですら、2戦0勝2敗です。

 


 それでは、少し話を切り替えて、彼のデュエルの歴史を見てみましょう。

 初登場のダイナソー竜崎は、マジック&ウィザーズ大会の西日本代表として、東日本代表のインセクター羽蛾と決勝戦を行います。

 テレビで全国放送された決勝戦の会場、アナウンサーの紹介・スモークと共に堂々とした姿を見せる竜崎。

 この登場シーンで、誰が、今後の噛ませ犬街道を予想することが出来たでしょうか?

 

 デュエルボックスの中で対戦相手・インセクター羽蛾と向かいあう竜崎。

 と、そこへ羽蛾が挑発をしかけます。

 「キミのカードビビってますよ!」

 まったく意味不明の挑発ですが、我らがダイナソー竜崎には通用しません。

 (ケッ! ワイのダイナソーカードで お前を踏み潰したるわ!)

 挑発をさらりと流す……というか、話がかみ合っていません。 相手の話を聞いてすら、いないのかもしれません。


 そうこうしているうちに優勝決定戦が、スタートします。

 さぁ、我らがダイナソー竜崎。 いきなり恐竜族最強のレアカード「二頭を持つキングレックス」を召喚します。

 「どーだ!」と意気揚揚の竜崎。 得意気に攻撃を仕掛けます。

 興奮のためか、恍惚の表情で「死ね!!」などと、仮にも全国放送のテレビ番組で物騒な言葉を発してしまいます。 馬鹿丸出しです。 オンエア的には大丈夫なのでしょうか?

 しかし、その瞬間、「ハハハハ」と高笑いをする羽蛾。

 恍惚の表情から一変、「え!?」とたじろぐ竜崎の表情の変化は見物です。

 それもそのはず、羽蛾はトラップカードをしかけていました。

 まぁ、トラップカードという概念自体がこのシーンまで存在していなかったので、ひっかかるのも無理はないかもしれませんが。


 トラップにかかった竜崎のカード「二頭を持つキングレックス」は動きが止まってしまいます。

 その次のターンにインセクター羽蛾は、昆虫人間に装備カードを装着してキングレックスを攻撃。 一発でキングレックスをしとめます。

 しょうもないミスとはいえ、いきなり苦戦を強いられる我らがダイナソー。

 しかし、ここから、怒涛の反撃を見せてくれるのがメインキャラというもの。

 その期待を受け取ったのでしょうか、キングレックスが倒されてしまったダイナソーの言葉。

 

 

 

 「ワ……ワイの負けや!」

 

 

 なんと、西日本代表のくせに、たった1ターンで敗北してしまいました。

 実力差がありすぎです。

 この弱さにして西日本代表だなんて、西日本の人をバカにしているのでしょうか。

 

 さて、こうして、第一試合を敗北してしまった竜崎ですが、まさかこの後、彼に更なる悲劇が待っているとは誰も知らなかったのです。 つづく。


 

 遊戯王キャラクター名鑑 No.1 〜 ダイナソー竜崎 (中編)〜

 

 さて、優勝決定戦での敗北シーンを皆様にお披露目したダイナソー竜崎。 わずか3ページで勝負に負けてしまった彼ですが、わずか一週間後に次の大会が始まり、2回目の登場シーンがやってきます。

 ダイナソー竜崎は、またしても、意気揚揚と大会に参加します。 たった1週間で全国大会第2位の肩書きを失ってしまうことになるとは考えてもいないようです。


 大会会場へと船で移動している最中、主人公・遊戯に初対面するダイナソー竜崎。

 遊戯の「あ、君は、羽蛾くん、それに竜崎くん!」

 一瞬にして主人公におまけ扱いされてしまいますが、気にも止めません。 いやぁ、頭の悪…いえ、実に心が広い

 先日の優勝決定戦の惨敗についても「手加減してやったからな!」などと負け惜しみも忘れません。

 

 そんなダイナソー竜崎にちょっとしたがやってきます。

 船の中に個室が用意されていないと騒ぐ女性デュエリスト・孔雀舞に対して、「なんなら、ワイの特等の部屋に来ぇへんか?」と、下心丸出しでナンパにチャレンジです。 さすがは、思春期の15歳です。

 鼻の下を伸ばしながらの挑戦でしたが、意外にもナンパは成功。 彼女を部屋にまで連れ込むことに成功します。

 こうしてハイテンションになった竜崎にさらに追い討ちをかける孔雀舞の一言。

 「私と勝負で勝ったら好きにしていいわよ…朝まで!」

 その言葉で一気に有頂天に達してしまいました。


 「いちご100%」を超えたエロ漫画が始まるという読者の期待。 
それをやっぱり裏切るのがダイナソー竜崎の十八番です。

 戦れうシーンすら描いてもらえず、あっさり負けてしまった上に、部屋を乗っ取られてしまいます。 あだけ大きな口を叩いておいて、結果も出せず、なんて恥ずかしいデュエリストなんでしょう。

 

 

 大会が始まる前に既に一敗を喫した唯一のデュエリスト・ダイナソー竜崎。

 しかし、これは、本戦ではありません。 単なる練習試合です。

 頑張れ! 本戦は明日からだ! 明るい未来はきっとある!

 闘え竜崎! 真のデュエリストになるために!

 つづく

 

 ……という予定でしたが、ちょっと気分が載らなくなったのでしばらく休止です。


2004 03 27 (1288) タイムウォーカー ZERO

 株式会社テクノロジーアンドモバイルラボラトリー

 携帯のゲーム配信など、モバイル関係の事業を展開する会社です。

 実は、テクモの子会社で、出すゲームも「モンスターファーム風 七並べ」「零〜ZERO〜」「マイティボンジャック」などのゲームを配信しています。

 勘の良い人は、すでにお気づきだと思われますが、会社名を略すとちゃんとテクモになるという小技が利いていたりします。

 ただし、いくら勘の鋭い人でも、テクノロジーアンドモバイルラボラトリーという会社名になる前が、「株式会社お台場王国」という、フジテレビから怒られそうな会社名だったりするのは気づかないでしょう。


 そういえば、Vジャンプで、遊戯王R(監修・高橋和希 作画・伊藤章)が連載されることについてのお話の続きです。

 Vジャンプでは、同じように作者監修の公式イミテーション漫画が連載されていました。

 監修・鳥山明、作画・中鶴勝祥の「ちょっとだけかえってきたDr.スランプ」です。

 それと同じタイプの作品だと思えばよかったのかもしれません。

 ただし、このDrスランプの作画の、中鶴勝祥氏ですが、鳥山明作品の作画監督を務めたり、キャラクターデザインを手がけたりと、かなり名前の通ったアニメーターでしたが、伊藤章に関しては、全く無名なので、一体どのような絵を書くのかも分かりません。

 しかも、このDrスランプには、脚本(小山高生)までついてます。 遊戯王Rには、脚本はいません。 伊藤章の腕の見せ所ということです。

 遊戯王などに脚本担当はいらないと思えないこともないですが…。

 


2004 03 24 (1287) ぽっけ〜 ぽっけ〜 ぱっくんぽ〜っけ〜♪

 ぱっくんぽっけ

 

 岡山に本社を持つ中古ゲームソフト販売ショップ「わんぱくこぞう」が発刊しているゲーム情報誌のことです。

 現在はWeb版の身になってしまいましたが、かつては、一部50円という破格なのか、割高なのか微妙な位置付けの値段で販売されていました。

 販売とは言っても、価格が設定されているだけで、店舗によって、無料配布していたり、ゲームソフトを買ってくれたお客さんに配布したりと、形式は様々でした。

 ちなみに、私が良く利用していた店舗では、ゲームソフト購入特典で無料プレゼントしていました。

 10000円オーバーの新作ソフトを10本買っても、100円の中古ソフトを買っても、1部つけてくれるので、この情報誌欲しさに100円の中古ソフトを買ったりもしていました。

 A4サイズオールカラー8ページくらいで、ちょっとした子供新聞のようなイメージでしたが、意外とこれがバカにできない出来でございまして。


 まずは、新作ゲーム紹介。

 月刊ペースということもあって、情報のスピードには自信がありませんが、その分、濃密なレポート、編集部の内輪ネタで染まったゲーム紹介、テーマ作品を紹介するための行き過ぎた漫画など、情報提供してくれたメーカーが切れるのではないかと思うくらいぶっとんだ内容でした。

 「ぶっちゃけ田舎だから、東京のほうのメーカーも気づきゃしないだろう」という、岡山の地域性を見事に生かしたゲーム紹介です。

 さらに、エンターブレインで活躍していた馬頭ちーめい氏のデビュー作にして、今もWeb上にて超人気連載中の「兄弟神技」 (コミックスはエンターブレインより絶版発売中です)

 そして、一時期は一ヶ月に一万通を越える応募が来ていたという読者コーナー。

 ファミ通編集部に匹敵するセンスの崩れた編集部

 などなど見所満載でした。

 

 全部の号のバックアップを取っておきたかったのですが、なにぶん、この情報誌に気づいたのが、10号くらいで、以降、頑張って買い集めていたものの、小遣い不足で中断。 さらに、中古ソフト販売問題や売上の低迷などで、近所のわんぱくこぞうがバタバタとつぶれ、入手は難しくなってしまい、気づけばWeb展開していました。

 

 

 さて、どのようなネタがあったのか……。

 天外魔境2の主人公・戦国卍丸に似ているけれども、全くのオリジナルキャラ「戦国ナチス丸」が語る傑作ゲーム紹介

 川のぬし釣りの紹介漫画「釣りキチ●イ 三平」

 ボンバーマンの紹介漫画「爆弾キチ●イ 三平」

 などなど……。

 全国規模の商業誌では到底NGが出るような作品も、地方のゲームショップ配布の情報誌なら問題なしですね。

 

 

 また、実家に帰った時に読み直さないと……。


2004 03 23 (1286) イチダントR

 遊戯王の連載が終わって久しい週刊少年ジャンプですが、Vジャンプ6月号から「遊戯王R」が始まります。

 監修:高橋和希 漫画:伊藤章

 1つの長期連載が終わっただけで、監修の立場に立てるというのは、大作家ならではです。

 最近のFFには全く手をつけていないのに、シリーズ製作総指揮として名乗る坂口博信みたいなものでしょうか……。 監修として名前だけ貸して給料を稼ぐ、半印税生活に突入したようです。

 さて、この伊藤章氏、一体どんな人物かというと……。

 

 リンク先をたどっていただければ分かっていただけるかと思いますが、様々な研究を行い、著書もかなり多数出版している大御所です。

 なにしろ、北海道大学大学院の教授

 現代北米地域文化論研究(国際広報メディア研究科博士課程)
 現代北米地域文化論(国際広報メディア研究科修士課程)
 などという様々なアメリカの文化論を教えています。

 そうです。

 遊戯王Rの伊藤章氏とは、赤の他人です。


 リンク先をごらんのとおり、この伊藤章氏しか、
googleで検索できないほど、無名の作家です。

 実際にVジャンプを読んで見るまで分からないということですね。

 

 そして、「R」とは何の略なのか? リターンズか、リローデッドか、レボリューションズか、R−TYPEか、乱歩Rか、全く分かりませんが、これもVジャンプで明らかになることでしょう。

 

 


 しかし、一体どんな舞台設定になるのか……?

 作家は違うけど舞台は同じという、「聖闘士星矢エピソードG」のような外伝作品なのか、

 作家は違うけどストーリーはリスタートとという、「妖怪人間べムリターンズ」のようなパラレルワールド作品なのか、

 はたまた、遊戯王のカードゲームをする現代社会が舞台の「少年ビックリマンクラブ」のようなリアリティのある作品なのか、

 非常に気になるところですが、上記の例えがどこまで理解していただけるかが一番気になったりします。


2004 03 20 (1285) 戦国卍丸先輩

 少し昔話を。

 私が、小学生の頃、プレイしていたファミコンソフトで、最も時間を費やしたアクションゲームは、スーパーマリオブラザーズでも、グーニーズでもなく、忍者ハットリくんでした。

 そのプレイの賜物がこのサイトの忍者ハットリくん攻略に繋がっているのです。

 ちなみにこの攻略はこのサイトが出来た頃…。 今から5年以上前に製作しました。


 先日、このハットリくん攻略を見てふと気づいたことがあります。

 5年間もの間「アイテムの解説ページ」なのに、「忍術の表の見方」が書いてある誤植を今になって気づいたりもしました。

 しかし、驚くべきことは、この「忍者ハットリくん」に出てくるアイテムのひとつ「印籠」です。

 幼い頃から無知だった私は、これは印籠であるから、プリントされているものも、古くから日本と関連するもの…。

 仏寺の世界遺産を多く持つ国柄も含めて…、卍(まんじ)だと思っていました……。

  実際は……。

 以下の映像をご覧ください。

 

 

 

 

 

忍者ハットリくん(ステージ10)の画像

 

ん……?

 

こ、これは……!

まさか!?

 

 卍を鏡に映したように、左右対称、俗に言う鈎十字(かぎじゅうじ)です。

 これは、第二次世界大戦時、ヒットラーが率いていたナチス軍のシンボルマークです。


 つまり、
ハットリ君は忍者でありながら日本で諜報活動を行っていたネオナチだったんだよーーー!

 「な、なんだってーーーっ!」 (お約束)

 

 

 ちなみに、この印籠は、ゲームでおなじみのテクニック、左右反転をしているなどということはありません。

 これが正常な印籠の画像です。

 スクープのコーナーに使う予定だったのですが、スクープのコーナー自体約四年更新していないので、こちらでネタにしてみました。 お疲れ様でした。


2004 03 19 (1284) 終わりにしよう キリがないから……

 町でふと見た張り紙。

 「別れさせ屋 終わらせ屋」

 どんなことでも、後膨れなく終わらせてくれる商売だそうです。

 例えば、浮気や不倫などで出来上がってしまった関係やら、いびる上司とか……。

 まぁ、法外な報酬やら、あくどい手口やらで、決して表には出すことの出来ないような内容をするらしいのを以前、漫画で読んだので、一生、お世話になりたくないものです。

 

 

 プルルルル… ガチャ。

 「ハイ、こちら、別れさせ屋終わらせ屋3号店です。」

 「すいません。 お尋ねしたいのですが、どんな内容でも終わらせてくれるんですか?」

 「はい。 われわれはプロです。 どんな内容でも後膨れなく終わらせます。 ただし、その内容次第で報酬も変わってきますけれど…」

 「本当ですか? 助かりました。」

 「で、一体どのような用件でしょうか? 不倫関係や浮気系ですか? 人間関係のもつれによる復讐なども承りますよ……」

 「時間が無くても大丈夫ですか?」

 「お急ぎですか? それなら少々支払いが割増になりますけれど……」

 「あと、3週間なんです。」

 「3週間もあれば十分ですよ。」

 「本当ですか? 実は、週刊少年誌に連載されている漫画が、あと3週間で打ち切りになってしまうんですよ! それで、どうにか後膨れない終わり方をしてもらえないだろうかと思いまして!」

 「えぇ? もしかして、週刊少年ジャンプですか!?」

 「そうです!」

 「お任せください。 われわれは以前も、何度か依頼を承っております。 最近ですと、梅沢春人先生のソードブレイカーなども担当しました。」

 「本当ですか!? それは心強い!」

 「で、作品は何ですか?」

 「えっと、未確認少…」

 

 

 

 

 この物語はMMRで言うところの事実に基づくフィクションです。


2004 03 18 (1283) FF3.5をぼやく

 自己開発プログラムの、FF3.5なのですが、色々とジョブだのアビリティだの考えているうちにひとつの悩みが……。

 かなり前から考えていたアビリティ「調理」

 FF9にも同名のアビリティがありますが、この考え中のアビリティは食材を元に料理を作り出す、FF5の「調合」を薬ではなく、食材でやろうと考えているアビリティです。

 

 どこで悩むかというと、作り出される料理の数々…。

 FF世界には、「カレーライス」が存在していることはわかっています。

 また、FF11では、調理が技術アビリティになっているので、様々なヴァナディール料理が存在します。

 

 しかし、それらを、FF3やFF5の戦闘に盛り込むとどうなるのか?

 戦闘中にカレーライスやロールキャベツをバンバン食べて回復するプレイヤーキャラクター。

 違和感は全く無いのか?

 FFの硬派な戦闘システムのイメージが崩れないのか?

 そもそも、戦闘中に調理なんてできないでしょ……。


 などと、アビリティを採用するかしないかで、人知れず、葛藤していたわけです。

 

 で、苦悩している一方で、「FF10−2 インターナショナル」の「お祭り士」「サイキッカー」などのネタドレス「線香花火」「炎の金魚」などのネタアビリティを見る限り、何でもありなんじゃないの? と思う自分もいるわけで。

 

 どこら辺を境界線にするのかで、また一人路頭に迷います。

 

 というか、調理というアイデア自体が、オリジナリティないしね。

 


2004 03 17 (1282) 海賊海賊漫画

 スクウェアエニックスから発売中の「偽PAPUWA 柴田亜美黙認海賊本

 この本は「PAPUWA」のアンソロジーコミックスです。

 ガンガンが送る豪華執筆陣が、それぞれの「PAPUWA」を描きます。

 まぁ、豪華執筆陣のPAPUWAの同人誌だと思っていただければ結構なのですが。

 


 しかし、この同人……いえ、アンソロジーコミックスは、確かに、スクウェアエニックスが誇る作家陣で、スクウェアエニックスにゆかりのある作家が目白押しなのですが、アニメ化までされている「PAPUWA」のブランドに勝てる作家がほとんどいないのが非常に残念です。

 それぞれの作家が持ち味を生かして「PAPUWA」を描くというよりも、「PAPUWA」の持ち味に作家が動かされているような作品が多々あるのです。

 簡単に言えば、原作・柴田亜美 作画・スクウェアエニックス作家陣 というイメージの作品が多かったということです。

 確かに、「PAPUWA」の作品の味を壊してはいないのですが、逆にそれなら本当の作者「柴田亜美」でも描くことができます。

 原作・エニックス作家陣 作画・柴田亜美 にしたかったけど、柴田先生が忙しいから、仕方なく、作画もエニックス作家陣にまかせたような作品を読みたかった……。

 

 別の角度から話を持っていきましょう。

 このアンソロジーコミックスは、正直なところ、PAPUWA人気に便乗して販売された商品。

 アニメを観た人などが、本屋でカバーを見て手に取るケースもあるはずです。

 むしろ、何も知らない子供たちに本家コミックスと間違えて買わせようとしているスクウェアエニックスの策略が目に見えています。

 で、読んだら、柴田亜美とは全くつながりの無い作家が目白押し。


 つまり、依頼が来た作家に取っては、このアンソロジーコミックスを利用して、自分のファンを獲得する千載一遇のチャンスだったのです。

 他人の土俵に上がっているのだから、自分の味を見せつけることが重要だと思ってみたり。

 

 

 以上、完全に個人的な感想でした。 お気に召しませんでしたらごめんなさい。

 

 

 

 


 この調子で色々な「黙認海賊アンソロジー本」を作っていただきたいです。

 特需状態の「鋼の錬金術師」なら、目をつぶっても売れますし。

 ちなみに、アニメ遊戯王は、完全に「偽・遊☆戯☆王 高橋和希黙認海賊アニメ」化していて、見応えがありますよ。

 


2004 03 16 (1281) 小説は現実より奇なり

 スクウェアエニックスから発売された小説版「新約聖剣伝説 上・下

 スクウェアエニックス刊行のゲーム小説は、大抵、ゲームのストーリーに沿っており、小説内でのキャラクターの台詞も、ゲーム内の台詞そのまんまを抜き出しただけだったりして、題材のゲームに忠実すぎて、オリジナリティが無いものが多かったりします。

 で、読ませていただきました。

 

 

 

 

 

 

 下巻のほうだけを!

 


 この小説も、例外ではなく、ゲームのストーリーをほぼ踏襲、男主人公サイドのストーリーが展開されます。

 やはり、台詞もゲーム中のものをそのまま引用した部分が多々見られました。

 しかし、意外なところで裏切られました。


 オリジナル版の旧約・聖剣伝説(ゲームボーイ版)と新約聖剣伝説(ゲームボーイアドバンス版)で大きく印象の違ったシャドウナイト戦…。


 旧約聖剣伝説

 シャドウナイト「少しは剣さばきが上達したようだが、果たしてこの俺に通用するかな?」

 主人公「黙れ! ウィリーのかたきをとらせてもらうぞ!

   ……(ヒロインに向かって)外に出ていてくれ。 きっと苦しく、そして、もっとも危険な戦いになるだろう」

 ヒロイン「分かったわ……」

 シャドウナイト「なかなかよい心がけだ。 さあ、かかってこい!」

 と、ヒロインを部屋から追い出し、シャドウナイトと一騎打ちを望む旧約聖剣伝説。

 

 一方で、

 新約聖剣伝説では、

 シャドウナイト一人に対して、主人公とヒロインと二人がかりで闘ってみたり

 さらに精霊まで使って、3対1にしてみたり、

 「さぁ、剣を取れ!」と言ってくる、シャドウナイトに対して遠くから弓で遠距離攻撃してはめてみたり

 七賢者のカードを使って、シャドウナイトに一歩も近寄らせること無く倒してみたり、

 かなり、やりたい放題でした。

 

 ところが、小説版新約聖剣伝説では、主人公が、

 「ヒロイン、悪いけど、君は手を出さないでくれ、それから、サラマンダー、ジン(精霊)…… キミ達もだ」

 と一言付け加えて、1対1の勝負を持ちかけます。

 ページ数の都合もあって、かなりあっさりと勝負はついてしまいますが、正々堂々と剣を使って勝利します。

 いえ、新約聖剣伝説の主人公が卑怯者と言ってる訳じゃないんですよ!

 

 意外なことに、新旧両方のファンに楽しめる小説かもしれません。

 ただ、ゲーム小説というジャンル自体が、ゲームのファンの方からあまり支持を受けていないというのも事実だったりするのですが…。

 一度、目を通してみてはいかがでしょうか?

 

 


 この小説・新約聖剣伝説の作者は「新約」の小説を依頼されながらも、実は、「旧約派」なのではないかと疑っている日々です。


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