FINAL COUNTDOWN’S
FINAL FANTASY
前に書いたFFコラム
2000/1/8 <FF2 小説版>
ファイナルファンタジー2 夢魔の迷宮
これは、小説版のFF2のタイトルです。 実家に置いてあったのを久しぶりに読みました。
このFF2の小説は、角川スニーカー文庫で、攻略本を除く書籍の中では一番数が出回っていると思われます。 古本屋を何件か巡れば簡単に見つかりますし。
この小説の筆者は寺田憲史氏。 何を隠そうゲーム版のFF2のシナリオ担当者その人だったりします。
ゲームノシナリオライターが書くんだからそれはもう本格的です。 もうゲームのシナリオの面影がほとんどありません。 ほぼ完全なるオリジナルストーリー。 ストーリー導入部も、結末も全然違います。
しかし、シナリオ担当者の言うことなのだから、本当はこういうストーリーだったのかもしれません。 ゲームとして成立させるために敢えて、ゲームの時は違うシナリオに変えていたのかもしれませんし。
おかげで、FF2の中で出てこなかった設定が山ほどでてきます。 フリオニールとガイとの出会いや、ガイを育てていた獣について、ボーゲン伯爵の生立ち、飛竜の住む山などなど。
これは、シナリオ担当者の言う設定なのだから、ほぼ公式といってしまっても過言ではないでしょう。(←これは言いすぎ)
また、このオリジナルのFF2と小説版の違いもいろいろとあります。 ゲーム中では死ななかったキャラが死んだり、死ぬキャラが生きていたり登場すらしなかったり…。 ゲーム中では存在が薄かったクリスタルも、小説では重要な位置に閉めています。
さて、それはさておき、普通の小説としてみれば、角川スニーカー文庫にありがちなファンタジーノベル。 FF2をプレイしている人も、FF2をやってない人にも充分楽しめます。 なにしろ、ゲームとは、ほとんどストーリーが違いますから。 ネタばれも全然気になりません。
序盤のゆっくりとした展開に対して、終わりの方がちょっと窮屈な気もしますが、まあこれもご愛嬌。 割と、ストレート目な終わり方をしているのでなかなか読み終わりも爽やかです。
小説というメディアは先にも後にもこのFF2だけ。 これを気に読んでみるのも良いのではないでしょうか?
後書きもなかなか面白いです。 作者が、作曲家の植松氏の名前だけを思い出せないでいる辺りが。
「Mr.作曲男」と呼ぶことは無いでしょうに。
2000/1/7 <FF4 キャラクター>
FF4から急に仲間キャラクターが増えました。
それまで主人公に名前すら与えられていなかった作品もあったのに…。
更に、パーティーメンバーが固定では無くなりました。 FF3までは最低3人は最初から最後まで同じキャラクター。 また、変わった仲間も一度仲間になったキャラが再び仲間になる(言うなれば再開する)ようなこともありませんでした。 それが、FF4では仲間から外れたキャラクターでも後々にまた仲間になってくれるようなキャラクターもでてきました。
ゲームのドラマ性が増した現れなんでしょう。
おかげで、ゲームスタート時のパーティーメンバーの少なさには驚かされたものです。 ゲームスタート時にパーティーメンバーが2人だけなんて! FF1・3は最初から四人パーティーだったのに! FF2だって最初は3人だし。
更に、FF4の場合、最初からメンバー2人のくせに回復役がいません!
と、まあ最初のパーティーメンバーが少なくなったことに比例して、一回の戦闘に出現する雑魚キャラの数が減ってくれました。
FF1なんて9体同時に出現していたりもしていましたから。
雑魚キャラがうじゃうじゃ出現したファミコン時代のFFのイメージは見事に打破されました。(良い意味で)
ということでFF4の終盤に5人同時パーティーになったりするのはその反動だと思います。
もっとも、FF6のように最初のボスまでは、その場限りの仲間2人で、その直後は12人パーティー!(うちモーグリ11匹)という不思議なパーティー編成もそれまでのFFのイメージを打破してくれましたけど。
2000/1/6 <FF9 設定資料集>
と、まあ昨日集英社の攻略本について文句を言っていたわけですが、FF9の設定資料集を発売前に出したということでは非常に評価できることだと思います。
FF9の設定資料集はVジャンプの増刊として、FF9発売の1週間ほど前に緊急発売された雑誌です。
発売当時はネタばれが怖くてまともに中を読んでませんでしたが、今思うとやっぱり読んでなくて良かったかなと思ってます。
モンスターとか、出現場所や能力こそ書いてありませんが、ヒルギガースやアントリオンなどのボスモンスターも平気で掲載されていたり、DISK4まで出てこないヒルダガルデ3号のグラフィックとか、幻のエクスカリバー2のアイテムグラフィックが描いてあったりと、ネタばれ要素がかなりあったりします。
もっとも、設定資料集としてみると、キャラクターデザインや町並みのデザイン、モンスターデザイン、アイテムデザインなど、様々なデザインが紹介されていて、かなり密度は濃い目です。 特に、街の人のデザインまで乗せているあたりには驚きです。 劇空挺の観客のデザインまで載っていたり…。
しかし、開発時の設定資料集だけあって、実際のゲーム内容とは異なった内容もチラホラと…。
「とんかち」に対して「打撃用の武器」ではないか? という予測を立てていたり、
召喚獣「タイタン」のデザイン画が描かれていたり…。
後、アイテムのグラフィックなども、1種類のアイテムに対して、没になったグラフィックと実際に採用されたアイテムのグラフィックの2種類が用意されていて、どちらがゲームに登場したアイテムだったのか分からなかったりもします。
まあ開発中の設定資料集だからこんなものでしょう。
とりあえず、ゲームをプレイする前に見ても何のことやらさっぱり分からないネタが満載ということは間違い無いでしょう。
一応、この設定資料集の目次に書かれている注意文を抜粋して今回のコラムはおしまい。
「本書は攻略本、またはガイドではありません。 数多くの設定画から、FF9の世界観を読みとき、そして楽しむ資料本です。」
2000/1/5 <FF アイテム>
FFシリーズのアイテムはピンからキリまでありますが、戦闘中だけ使えるアイテムが豊富にあるというのも1つの特徴ではないでしょうか。
FF7やFF8なんて攻撃魔法と同じ効果の有るアイテムが腐るほどでてきます。 FF7なんて使う時期がなくて腐ってしまいそうです。 FF8なんてアイテムを調合するシステムがメインにあるために、種類が多すぎて全部のアイテムを把握するのは一苦労です。 重力球…。 ファイアカクテル…。 モズのはやにえ…。 モルボルの触手…。 味方殺しの剣…。 加速装置(SaGa2ですか?)…。
FF7、8と豊富になったアイテムですが、FF9では随分減ってしまいました。 FF5や6のように、アイテムといえば回復アイテムがメインで、攻撃用のアイテムはほとんどでてきません。
装備アイテムの増加につれて、戦闘アイテムが減ってしまったのでしょうか…。 実に惜しいものです…。
特にアイテムの公式イラストが無くなってしまっているのも残念。
FF3・4・5・6と、攻略本にイラストが載っていたのに、それ以降は攻略本にアイテムグラフィックがすっかり載らなく無くなってしまいました。
攻略本の出版元がNTT出版からアスペクトに変わったからでしょうか…。
確かに、攻略本が一冊にまとまったという利点もあるのですが…
デジキューブや集英社の攻略本? まあ頑張ってください。
2000/1/4 <スクウェアのゲームとFF>
スクウェアのゲームってなにかとFFと関連のある作品がありますよね。
チョコボと名のつくシリーズはそのまま。
SaGaシリーズも最初は魔法がFFと共通。
聖剣伝説シリーズはもともとFFの外伝。
半熟英雄は言わずもがな。
エアガイツはクラウドたちFF7のキャラが登場。
クロノシリーズも第1作はFFのシステム(アクティブタイムバトルとか)の発展形。
バハムートラグーンはタイトルが示すとおり、FFの召喚獣が続々登場。
ベイグランドストーリーはプロデューサーがFFタクティクスの松野氏。
TOBAL No.1はFF7の体験版つきで60万枚セールス。(おかげで2は10万枚も売れず…)
武蔵伝も、FF8の体験版つき。
パラサイト・イブも主人公がチョコボレーシングに登場したりして微妙にリンク。
フロントミッションシリーズも最初は天野喜孝デザインつながり。
ホント。 FFと関連があるゲーム多いですね。
最後の辺りが無理やりな気もするけれど気のせいに違いないでしょう。
2000/1/3 <FF 隠れモンスター?>
初期FFシリーズには、隠れモンスター。 つまり、出現確率の異常に低いモンスターがいたりします。
大抵はラストダンジョンとか、それに近いような場所に出現するモンスター。
FF1の「デスマシーン」とか、FF2の「てつきょじん」とか、FF3の「ヒュドラ」とか。
FF3のヒュドラなんて出現するかどうかもわかりません。 攻略本に書かれているだけで見たこと無いです。 もし出会った人がいらっしゃればご一報を…。
しかし、FF1の天空城に出現するデスマシーンはふざけた強さらしいですね。
出現するダンジョンのボスよりも強い上に、何体も同時に出現したりして、ラスボスよりも倒しにくいという話です。
と、まあこう書いた通り、これは人の話をもとに書いてます。 自分は運が良いのか悪いのか、クリアまでに見ることはできませんでした…。
というか、今 手元にFF1無いし。
WSCごと、FF1を貸した先輩が、それを借りたまま実家に帰ってしまってどうしようも無い状態。 いつ帰ったのよ。
2000/1/2 <FF7 エンディング>
新年1月1日にコラムを更新できず…。
まあ良いか。 1月1日くらい。
さて、21世紀最初のネタはいきなり、ネタバレネタです。 思ったことを書いてみます。
FF7クリアしていない人のために、また反転表示(Alt + Aキー)でお楽しみください。
FFシリーズで一番納得いかないエンディングといえば、FF7でしょう。
ヴィンセント・ユフィが出てこないというのはまだ良いとして、エンディングの後のストーリー。 つまりはエピローグが、全く語られていません。
世界が滅んだのか、助かったのかすらも語られず。
確かに、人それぞれに想像を働かせることもできるでしょうが、消化不良を感じた人は大勢いらっしゃることでしょう。
ゲームをクリアしたとき、人は、一種の達成感を得ることができます。 その達成感を増加させるのはその後のご褒美。 つまりはエンディングです。
そのエンディングが、短かったり、謎を残したままだと、逆に非常に虚しさを感じてしまいます。
ファイナルファンタジーシリーズは続編でストーリーが続かないという決まりごとがあるので、この続編が公式の場で語られることはありません。
「続きが知りたい!」と何度願ってもどうしようもありません。 もう少しくらい教えてくれても良いのに…。
しかし、これに不満を上げた人が多かったのでしょうか? おかげで、FF8は逆に、エピローグ部分まで力が注がれて、すっきりとしたエンディングになりました。
ちゃんと勉強になっていて、良かった良かった。
2000/12/31 <FF 2000>
20世紀最初のFFも最後のFFも、FF1という終わり方を見せたファイナルファンタジー。 振り返ればいろいろありました。
という出だしから始まろうと思っていたのですが、まとまりそうに無いので終了。
ファイナルファンタジーは、各作品1つ1つでストーリーは完結する。 つまりは毎回がファイナルなのだ。 というコメントを坂口氏が残していたらしいです。
確かに思い描いて見れば、過去のFFとストーリー的なつながりはまったくと言って良いほど無いものです。
たとえばシドはFF2からレギュラーですが、別に昔のシドとは血のつながりもありませんし、違う作品のシドについて語られることもありません。
しかし、時々その因果関係を超えて登場するようなネタもしばしば。
FF8のギルガメッシュの登場シーン
ギルガメッシュ「お前なのか バ…、」
FF5をプレイしているには「バッツ」だろうとか予想こそできるでしょうが、そうでない人には全く意味不明。
FF9のリンドブルムの武器屋。
ジタン「そういや昔こんなの持ったツンツンしてたヤツがいたっけなあ」
FF7を知っている人にはクラウドのことだと分かるでしょうが、そうでない人にはちょっときついネタ。
個人的には、こういうのは敢えて使うのもどうかと思っていたりします。 確かに知っている人にはとても嬉しいネタ…。 特にFF5好きの自分にとっては、ギルガメッシュのセリフとかはかなり感動しました。 しかし、FF8の中では、バッツなんて名前は出てきませんし、FF5をプレイしていない人もいると考えると…。
ここはスッパリと切り捨ててしまっても良かったのではないかと思ってみたり。
もっとも、出すのなら出すでいっこうに構いませんが…。 むしろ、FF5やってください。 ということで。
さて、FF10ではいかがなものでしょう?
20世紀最後のネタがこんなんで良いのかちょっと疑問。
おまけ FF9オンラインアルティマニアは20世紀中に公開されました。
2000/12/30 <ゲームボーイでFF?>
日本で発売されたスクウェアのゲームボーイソフトといえば、
魔界塔士Sa・Ga
Sa・Ga2 秘宝伝説
Sa・Ga3 時空の覇者
ファイナルファンタジー外伝 聖剣伝説
の4作品です。
これが、海外だと、
魔界塔士Sa・Ga → FINAL FANTASY LEGEND
Sa・Ga2 秘宝伝説 → FINAL FANTASY LEGEND 2
Sa・Ga3 時空の覇者 → FINAL FANTASY LEGEND 3
ファイナルファンタジー外伝 聖剣伝説 → FINAL FANTASY ADVENTURE
の4作品になります。
つまりはすべてファイナルファンタジーの名前がついているということになります。
魔法の名前くらいで、ほとんどFFシリーズと共通点の無いゲームボーイSa・Gaシリーズに、ファイナルファンタジーという名前をつけてしまうあたり、スクウェアの戦略といえるでしょう。
ネットワークRPGとなり、今までのFFシリーズとは、かなり形態の異なったRPGにもファイナルファンタジー(11)の名前をつける辺りは、日本もさることながら、海外市場での影響を考えているのでしょう。
さて、ここでちらりと、海外版のSa・Ga3をば。
シリューがサイボーグに変化しているのはご愛嬌と言うことで…。
とりあえず、名前全然違うんですね。
2000/12/29 <FF 海賊!>
FFシリーズといえば海賊ですね。 どこよりも早い大海賊時代を呼び起こしています。
FF1に始まり、2、3とファミコン時代すべてに登場し、FF5で再登場。 そして、すっかり姿を潜めてしまいました。
というか、FF6なんて船すら登場しません。 (一応、町と町を移動するだけの船はありますが、自由に乗りこなせる船が無いと言う意味で…)
FF8で、微妙に海賊っぽいヤツが出てきたかな? と思いましたが、エルオーネ(FF8の重要キャラ)を引き取るだけで残念。
しかし、良く考えて見れば、海賊の登場=船の入手という方程式が成り立っているのも事実。
どの作品も、船で海に出てから海賊に襲われるのでは無く、逆に、海賊に会ってから初めて船に乗れるというまったく逆の展開。 海賊もどちらかと言えば、海で他の船を襲ったりして、暴れまわるよりも港で暴れまわるようなヤツラばかりです。
そんな海賊達の暴れっぷりを御覧ください。
今日の一言。
( FF2 パルムの町より )
なんかマリア(FF2のヒロイン?)が喜んでいるような気がするのは自分だけでしょうか。
海で襲われると言えば、海賊よりも、むしろリバイアサン。 この辺りがさすがはFF世界と言いましょうか。
2000/12/28 <FF1 バトル曲>
ワンダースワン版FF1の話もそろそろ解禁かな? ということでFF1。
FF1のバトル曲はファミコン版では、ラスボス戦闘曲まで含めて1曲しかありませんでしたが、ワンダースワンのリメイクによって、ボス戦闘曲が3曲も増えてます…。
一応、どの戦闘曲も新曲で、ファミコン版の1曲をベースにアレンジされてます。
ワンダースワン版FF1のサントラCDとかも出るんでしょうか。
いや、出そうですね。 商魂たくましきデジキューブなら…。
しかし、FF1で、戦闘の曲を4曲も用意するなんて…。 FF2や3はどうなるんでしょう?
FF2なんかボスの数がFF1より少ないですし。
2000/12/27 <FF 竜騎士団>
デジカメをせっかく買ったんだから、写真をとっておきました。
FF竜騎士団(詳しくはこちらで紹介にて)の表紙だけですけど、改めて紹介…。
![]() |
ファイナルファンタジー竜騎士団<ナイツ> JICC出版局 1991年 9月 発行 定価800円(本体777円) HIPPON!SUPER! 編集 全128ページ デザイン バナナブローブスタジオ |
![]() |
ファイナルファンタジー竜騎士団<ナイツ>2 宝島社 1993年 5月 発行 定価800円(本体777円) HIPPON!SUPER! 編集 全128ページ デザイン 石田保+スタジオD.N.A |
こうやって写真つきで紹介すると豪華に見えますね…。 一応著作権的に問題になりそうなので中身までは写せませんが。
それにしても、おなじ、竜騎士団という本2冊なのに、出版社名が変わっていたり、デザイン会社が違っていたりと非常にてんやわんやの出版だったのですね。
確かに表紙のデザインだけでも同じファンブックとは思えないですね。
あと、噂の間違い探しを紹介しておきます。 (竜騎士団2より)
![]() |
ヒント1 写真の中央右に見えるのは、どくろイーター(FF5)らしきモンスター。 ヒント2 写真の左下には用心棒(FF5)らしいモンスターがポリゴンで描かれています。 ヒント3 写真の一番上のローマ数字の「IV」は「4」という意味です。
|