独断的漫画批評の部屋 別室
超香少年サトル
上田 悦
全10巻
入手難易度:☆☆☆☆
いろいろと噂のあった、「超香少年サトル」(週刊少年チャンピオンの漫画)。
本屋で見かけた記憶が無かったので随分前の漫画だと思っていましたがそうでも無かったです。 というかほんの2年前まで連載されていたような新しい漫画。
(ゴメンナサイ。 チャンピオンはあまり読んでなくて…。)
しかし、残念ながら現在でも、2・6・8巻の3冊しか入手できていません。
話の内容としては、完全に香りを嗅ぎ分ける能力を持った少年・サトルが活躍する漫画。
アロマ・カードや香りのガンパイの原点と言われたこの漫画。
そんな内容でネタが続くのだろうか? と思っていましたが意外や意外、1話完結のストーリーを100回以上続けてる。 しかもそれなりに面白い。
始めは1話完結のストーリーをやたらとやっていたけれど、ネタが続かなくなって長編をやってしまう漫画が多い中、この漫画は最初から最後まで1話完結。
だからコミックスをバラバラに買っても何ら問題無し。
人助けをする話や、悪者を懲らしめる話。 生い立ちの話。 香りでの対決など、同じ香りのネタでも話の内容にばらつきがあって読み飽きません。 オススメ。
必殺技の超香(様々な香りを調合して麻痺・眠りなどの特殊効果のある香りを作る技)も良い感じ。 その香りがはいった試験管をマッドサイエンティストばりに服の下に隠してある辺りも見所。
でも、主人公のサトルは意外と一癖ある人間です。 小悪魔的というか、ちょっと魔少年。 個人的な意見ですが、こういったキャラクターは味がありますね。 斬郎汰しかり、草薙葵しかり。
最後に余談ですが、読んで「画-ROW」を思い出しました。
主人公のツンツンの髪の毛や、「〜〜の因!」という必殺技の名前とかが。 もちろん画-ROWが模倣したのだろうけど。