ドラクエ３（ＦＣ）ロム解析（９）

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ドラクエ３（ＦＣ）ロム解析（９）

そろそろデータを見てるだけでは分かりにくくなってきたので、モンスターの特徴から探っていくことにしましょう。

メラを使うモンスターを集めてみると、

まほうつかい	04 0D 00 0D 0A 0B 0F 17 0A 67 13 93 82 07 13 13 13 13 00 00 00 04 34
ギズモ	48 23 00 1C 0E 16 0E 19 12 E1 02 82 93 13 02 13 13 13 00 00 C0 C0 75
メタルスライム	17 2C 10 2F 05 28 FF 04 0C 60 02 07 13 07 02 13 07 13 FC FC FF F4 F3

この３種類ですね。
共通点は、と探すと 13 というのが２ヶ所同じ場所にありますね。
試しにスライムの１６バイト目を 13 に変えて戦ってみると、（最大ＭＰも ∞ に変えて）
たまにメラを唱えるようになりました。

１６バイト目が 13 だとメラを唱えるようです。
しかしよく見ると１８バイト目も 13 で共通しています。
さらにまほうつかいを見ると５ヶ所も 13 があります。
これはもしや・・・

実験としてバラモスブロスの１１バイト目から１８バイト目をすべて 13 に変えて戦ってみると、

メラを唱えるバラモスブロス

メラしか唱えられないバラモスブロス

延々とメラを唱えるバラモスブロスができあがりました（笑）
そうです、この８バイトはそのモンスターの行動を表しています。
メラには 13 が割り当てられています。
他の行動も全部調べていくと下表のようになります。

00	様子を見る	01	身を守る	02	通常攻撃	03	痛恨の一撃
04	眠り攻撃	05	毒攻撃	06	麻痺攻撃	07	逃げる
08	仲間を呼ぶ（同種）	09	不思議な踊り	0A	炎（弱）	0B	炎（中）
0C	炎（強）	0D	吹雪（弱）	0E	吹雪（中）	0F	吹雪（強）
10	甘い息	11	毒の息	12	焼けつく息	13	メラ
14	メラミ	15	メラゾーマ	16	ヒャド	17	ギラ
18	ベギラマ	19	イオナズン	1A	ヒャダルコ	1B	マヒャド
1C	バギ	1D	バギマ	1E	バギクロス	1F	ザキ
20	ザラキ	21	メガンテ	22	ラリホー	23	マホトーン
24	ルカニ	25	ルカナン	26	マヌーサ	27	マホトラ
28	メダパニ	29	ボミオス	2A	バシルーラ	2B	凍てつく波動
2C	マホカンタ	2D	スクルト	2E	スクルト	2F	ザオラル
30	ザオリク	31	ホイミ	32	ベホイミ	33	ベホマ
34	ベホマラー	35	ベホマズン	36	ホイミ	37	ベホイミ
38	ベホマ	39	ベホマラー	3A	ベホマズン	3B	仲間を呼ぶ（ホイミスライム）
3C	仲間を呼ぶ（だいまじん）	3D	仲間を呼ぶ（くさったしたい）	3E	仲間を呼ぶ（ごくらくちょう）	3F	仲間を呼ぶ（ゾンビマスター）

03 の痛恨の一撃は１００％ではなくある確率で痛恨の一撃が出る。
2D と 2E の違いは 2D のスクルトは１グループに、 2E のスクルトは全体にかかる。
2F と 30 のザオラル、ザオリクは死んだモンスターがいないと他の行動になる。
31 、 32 、 33 、 34 、 35 と 36 、 37 、 38 、 39 、 3A の回復呪文の違いは、前者の方は回復の必要がないときは他の行動になるが、後者の方は回復の必要がなくても唱える。

行動は 3F までで６ビットあれば表すことができます。
したがって、この８バイトのそれぞれ上位２ビットは他の目的で使われているようですが、この解析も後回しにすることにします。

ドラクエ３（ＦＣ）ロム解析（１０）