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■統一地球圏連合のMS

黄昏 -tasogare-

オーブの理想を体現した暁の発展型。
ヤタノカガミによりビームを全反射できる脅威の装甲は健在。

バックパックは状況に応じて磯鷲(大鷲の発展型で巡航距離、推力、ビーム砲の出力のパワーアップが図られた)、高千穂(不知火の発展型でドラグーン数の増加、制御の簡略化が図られた)を選択出来る。

さらにムゥ=ラ=フラガ機には通常装備として肩部にガンバレルポッドが増設され、よりトリッキーな攻撃が可能である。カガリ専用機とムゥ専用機の二機が作られた。

 

ピースアストレイ

主に治安警察に配備されているAI制御のMS。
かつてオーブの主力MSだったM1アストレイがベースになっている。

このMSのAIはモルゲンレーテでかつて研究された擬似人格AI技術を応用しているが、CE71に連合がオノゴロに侵攻した際にほとんどのデータがなくなってしまった上、造った技術者も行方知れずになったため、以前より性能が劣る物になってしまった。

それでもある程度自律的に行動できるレベルのAIにはなっているが、 任務の特性上から学習能力には制限がかけられている。
それ故簡単な目標しか設定できないので、複雑な作戦で運用するにはマサムネ、または移動式指揮車両のアシストが不可欠である。
指揮車両の場合は一度に10機。
マサムネの場合一度に3機までアシストが可能となっている。

火炎放射器、対地バルカンなど暴徒鎮圧用の装備がされている。
ビームガン・サーベル等で対MS戦にも対応できるが、戦闘力は高くない。
砂漠地帯などの地域ではAI制御ではなく人が乗って操縦できるように改修されたタイプも存在する。  

 

マサムネ

統一連合において主にエリート部隊や熟練兵を対象に、幅広く配備されている主力量産型MS。
 
CE72のロゴス戦争にて、オーブ軍の主力量産機として使われていた軽機動可変MSムラサメの後継機に当たる。
バッテリーの持続時間の延長が図られたが、ベース機より操縦性を重視した設計になっているため、 機動性は落ちた。代わりに巡航速度、距離が上昇している。
最大の特徴である変形機構も健在。
CE78年初期の統一連合主力MSとして多くの戦場で使われている。
指揮官専用機と一般兵用のUタイプが存在する。


・指揮官専用マサムネ
スペック自体は一般兵用とさして変わりないが、機動性とセンサー周りが一般機より強化されている。
また最大の特徴としてピースアストレイのAIシステムに命令を行うことにより、複雑な行動をさせることができるようになる点があげられる。
そのため指揮官機は多くの場合ピースアストレイ部隊と行動する。


・一般兵用マサムネ
一般兵の使用を想定して作られた量産タイプのマサムネ。
指揮官用より戦闘を意識したつくりになっており、変形状態での爆撃が可能になっている。
ビームライフルや機関砲、ビームサーベルなどの基本装備に加え、作戦に応じて燃料気化弾頭(1発)ナパーム弾(4発)などを搭載することも可能になっている。

 

 

ストライクブレード

統一連合軍の次期主力量産MS。
インパルスからの系譜に繋がる発展機種で、状況に応じてレイダー、バスター、アサルト、ガンバレル(一部の兵士用)、フォビドゥン(ゲシュマイディッヒパンツァー)アクアの6つストライカーパックを作戦に応じて換装して戦う。
素の状態での武装はビームアサルトライフル、ビームサーベル、近接機関砲。シールドはアンチビームシールド(実体盾)。
試験機6機が宇宙軍に、実験として先行配備された。

正式にはCE79から全軍に配備されていく計画だったが、レジスタンスの抵抗運動の高まりを受け、予定を半年早めて抵抗運動の特に激しい地域である中東、南北アメリカ大陸の軍団に重点的に配備されることが決まった。

しかし計画に反して、コスト高などの要因から配備は遅々として進まず、現在地上では十数機が実戦に投入されるに留まっている。

用意されているストライカーパック(以下、SP)は以下の六種。

レイダーSP、バスターSP、アサルトSP、マリンSP、ガンバレルSP、フォビドゥンSP

 

 

ルタンド

性能は並ながらも、低コストと整備性の高さから、統一連合で最大の配備機数を誇る、量産型主力MSである。

現行主力MSマサムネ、そして次期主力MSであるストライクブレード。
両機共に非常に高い性能を誇るが、それぞれ問題を抱えていた。
前者は可変機故の複雑な操作性と、後者は価格の問題である。
C.E.75年当時はまだ一般の部隊の大半が未だにゲイツやダガーLなど、旧ザフトや旧連合のMSが配備されている状況だった。
しかし統一連合としては軍の規格の統一化という観点から、大きく問題視されていた。

そこで統一連合上層部は主力の高級量産MSと並行して誰にでも扱え、しかもコストの安い量産MSを開発する事を決定する。
それが本機『ルタンド』である。

誰にでも扱えて信頼性が高いというコンセプトの元に開発された本機は、既存の技術のみで構成されており、機体自体にはストライカーやPS装甲のような目を引く特徴は無い 上に、性能的にも旧連合のウインダムや旧ザフトのグフ並に留まっている。

しかし整備性、生産性、低価格という点では従来機を大きく凌駕し、何より初めてMSに乗るような新兵であってもある程度扱えるという 、高度な操作性も持っていた。
その名の通り『心地良い』MSと言えるだろう。
C.E.70年代後半において最も量産されているMSである。

ジンとダガーを足して2で割ったような外見(ジン系の翼状のブースター、安定感のあるシルエット。ダガー系の頭部や武装等)のため、軍歴の長い者からは「節操がない」「これぞナチュラルとコーディネイター融和の象徴」など 、賛否両論の評価を受けているが、扱いやすさに関してはあらゆる層から高い評価を受けている。


武装
ビームライフル×1
ビームサーベル×1
頭部イーゲルシュテルン×2
アンチビームシールド

全身にハードポイントを装備しているので
オプションでバズーカや予備弾等を携行することも可能
 

 

ドムクルセーダー

ドムトルーパーの後継機。
統一連合軍正式量産MS決定の際に12機が造られた。

だが、先代同様に正式な量産に至らなかった(このときストライク・ブレード(以下SB)の量産が決まった)。
だが決してSBに性能が劣るわけではなく、この機体独特の機動と、核搭載機ゆえの生産性・整備性の低さ、そして汎用性に劣ることを嫌われたためで、素体の純粋な性能であれば本機が上。
今は消耗部品のみの生産である。

主に地上軍特務隊に配備されたため、地上戦に特化した仕様になっている機体が多い。
攻性防御フィールド発生装置スクリーミングニンバスver1.5を搭載しているのが最大の変更点。
これはエターナルフリーダム(以下EF)のスクリーミングニンバス2開発の過程で作られたものを、本機のためにカスタマイズし搭載したもので、ドムトルーパーに搭載されたものの出力をはるかに上回っていて、EFのスクリーミングニンバス2と同等の出力を持つ強力なものである。
だが放熱システムが不完全いう欠点を持つ。そのため連続使用は五分間までと制限がかけられている。りミッターを解除すれば五分以上の使用もできるが熱により核反応炉が暴走する危険があるため禁じられている。

武装はギガランチャー、ビームサーベル、肩の近接機関砲、ビームハチェット。
シールドはザフトより盗み出した設計図にあったドリルシールドを発展させたものになっており、ドリルランスの付いたシールドとガントレット型のシールドの選択ができるようになっている。
また両手甲部にソリドゥス・フルゴールも搭載され、防御力の高さは折り紙付き。

主なパイロットは地上軍特務隊のマーズ、ヒルダ、ヘルベルト。
なおクルセーダーとは「十字軍」という意味。

 

イグ

元々はインパルスをベースに複雑な変形合体機構を廃し、量産に耐えられるよう再設計された機体である。
いわばインパルス量産型。

プラント併合後、モルゲンレーテに再就職した旧Z.A.F.T.のMS開発者が改めて統一連合次期主力MSトライアルとして提出されるも、旧連合から提出されたプランとデザイン、コンセプト、スペックがあまりにも似通っていた事から大問題に発展しかけたという、いわく付きの機体。(一時はスパイ疑惑も出たが全くの偶然出会ったことが後に証明されている。お互いの原型機の事を考えればこうなる事は必然であったのだが…)

一連の騒ぎの末、開発スタッフ達が意気投合。開発チームは統合され、ストライクブレード開発プロジェクトに発展する。
イグはデータ収集のための実験機として、その性能を存分に発揮。
これにより傑作機ストライクブレードと7つのストライカーパックが誕生したのである。

ストライクブレードに開発に関わった技術者は総じて、「戦争が半年長引き、この機体が本格的に量産されていれば、Z.A.F.Tの敗北は無かっただろう」と、イグに対して最大の賛辞を送っている。
一度はMS開発史の影に消えかけたイグであるが、このような経緯からストライクブレードの開発実験機として、燦然たる履歴を残している。

主な変更点は外装と、インパルス特有のコアブロックシステムを廃止。
それによりコストを抑えつつ、機体強度や性能の向上に成功している。
また部隊単位の運用の統合も考慮した事から、ストライカーもオミット。
OSも機能別に特化した仕様になり、システムの効率化が図られた。
汎用・高機動戦の「イグ・フォース」、近接戦闘特化型の「イグ・ソード」、砲戦仕様の「イグ・ブラスト」というそれぞれの用途に応じた3機種が開発されていた。

なお、このイグが実戦に参加していたという記録は見つかっていない。

細かな部分での外観イメージはインパルス+ゲイツといった感じで、特に頭部はよりザフト機である事を示す意味も込め「ゲイツ顔のG」という事でモノアイを採用。G特有のアンテナも右側にのみシンプルな物が1本伸びている

ちなみにイグはインパルス・ガンダムの略称ではなくインパルス・ゲイツの略である。ストライクブレードとは兄弟機であり、ザク・ファントムとザク・ウォーリアーの関係と言えるだろう。


武装
・フォース(α) : ビームアサルトライフル×1、ビームサーベル×2
 右胸近接機関砲×1、エクステンショナル・アレスター×1、シールド×1
・ソード(β) : 対艦刀×1、ビームブーメラン×2、右胸近接機関砲×1
 エクステンショナル・アレスター×1、シールド×2
・ブラスト(γ) : 高収束ビームカノン×1、レール砲×2、二連装ミサイル
 ランチャー×2、右胸近接機関砲×1、エクステンショナル・アレスター×1

 

ゼクゥ

ザフトの陸戦用MS「バクゥ」「ラゴゥ」の流れを引く四足歩行形MS。
機体性能は前シリーズの機体より向上し、地上での機動性は他の追随を許さない。
コクピットはラゴゥに習い複座になっているが、一人でも操作は可能。
高速走行中のバランス安定の為、尻尾形のスタビライザーを装備している。
脚部にはキャタピラに変わりホバーユニットを装備。これにより水上も走破可能となった。

プラント併合後は、四足歩行MS特有の車高の低さなどが注目され、支援MSとして正式採用された。
しかしその後、統一連合地上軍は人型汎用機体の製造を主流にしたため、主軸生産ラインから外れる。
東ユーラシア共和国など大陸国家では好んで採用されており、消耗部品の生産やメンテナンスは今でも行われている。

主な武装は、翼部に装備されたビームウィング。脚部の格闘用クローなど。
また、背部に専用武装のマウントが可能で、任務に合わせての換装が可能。
特殊なものとして「キャリアユニット」があり、これを換装することで、MSを背に乗せ走行するサポートユニットとしての役割を果たす事が可能になる。


主な背部武装

連装偏向ビームキャノン「トライデント」
17連装ミサイルランチャー
キャリアユニット

 

ゼクゥドゥヴァー

陸上、特に砂漠地帯において陸の王者の名を欲しい侭にしているバクゥ系
モビルスーツだが、航空戦力に対しては分が悪いと言わざるを得ない。
だが、もし対空戦能力を獲得する事が出来れば本当の意味での
地上の覇者になれると言っても過言ではないだろう。

本機はゼクゥをベースにムラサメやマサムネなど、空戦用可変モビルスーツの
ノウハウを豊富に持つモルゲンレーテ社の協力の下、その弱点を
克服するべく変形機構を導入した、初の非人型可変モビルスーツである。

最強の陸戦兵器と空の主役の融合。
一見理想的な組み合わせの様に見えるが、結論から言うとこれは『失敗作』で
ある。
活動時間こそゼクゥより長くなったものの、変形機構を導入した事で機体が
大型化してしまい、しかも大型化した部分の殆どは変形用の繊細なパーツで
占められているため、全体的な強度はむしろ下がっている。

火力の面でもゼクゥからあまり向上しておらず、陸戦兵器としては重量増加
による機動力の低下、戦闘機としては速度はそれなりに出るものの、
運動性は劣悪であるためとても実戦には耐えられるレベルではなく、
長距離移動の手段としか使えないという中途半端な機体になってしまっている。

元が元なだけに決して性能が低いわけではないが、人型モビルスーツが
主流になっている現在では、開発を継続するメリットが薄いという事で
試作機が作られただけで開発は打ち切られてしまっている。

なお開発当初は「ゼクゥツヴァイ」というコードネームであったが、
諸般の事情で変更された。

武装 
連装型偏向ビームキャノン『トライデント』×1
17連装ミサイルランチャー×1
翼部ビームブレイド×2
脚部クロー×2

全長 不明
重量 不明
搭載人数 1〜2名
 

 

ディープ・ブルー

旧ザフトのゾノ、グーン、アッシュ、アビス。連合のフォビドゥンブルーなどの水陸両用MS技術を統合した水陸両用MS。
地中潜航機能も搭載されている。武装は魚雷、接近戦用のクロー、実体槍、水中用偏光ビームキャノン(地上でも使用可)である。
主にオーブ、大洋州など沿岸地域に少数が配備されている。

CE78年現在、統一連合軍において水中での作戦に用いるMSとしては最高峰の性能を持っており、水中での戦闘能力はレジスタンス組織のどのMSの追従も許さない。後に開発されることとなるアクアストライカーパックの実験の過程で生まれた機体だが、水中に限っていえばアクアブレードよりも高い性能を発揮できる。