復活への試練！！の巻　閻魔（えんま）大王Ｊｒ．であるコエンマから試練となる霊界獣の卵を渡された幽助。その卵が孵る時、幽助は肉体に戻れるらしい。だが、霊界獣は人間の心が発するパワー次第で変化する。邪悪な心が発するパワーを受けて育った卵ならば凶悪な怪物として生まれ、孵った途端肉体も魂も食べられてしまう可能性もある。そのことを幽助は知らない。ともかく幽助は幼馴染の螢子の夢枕に立ち、自分の体の心臓が動き出していることを知らせるのだった。

旅立ちの時！！の巻　幽助が戻ってくると信じきれない螢子を見かねた幽助は、試練の前に螢子と話そうと、桑原の体に乗り移った。しかし螢子と会えないまま邪魔ばかり入り、やっと見つけたときにはタイムリミット目前。どうにかして桑原の中身が自分だと分からせようと幽助が考えた方法とは、螢子の胸を後ろから掴むいつものイタズラだった。反射的に桑原を殴り倒した螢子の目には、桑原と幽助が重なって見える。幽助は螢子に「必ず戻ってくる」と約束して去った。

老犬と少年！！の巻　正太には「ジロが死んだらボクも死ぬ」と言うほど大切なジロという犬がいる。しかしイジめられっ子の正太が心残りでなんとか生き長らえていたジロの寿命は尽きかけていた。学校から帰るとジロは既に死んでおり、心のよりどころをなくした正太は最悪の運命を進もうとしていた。なんだかんだ言いながらも心配する幽助はぼたん・ジロと共に、夢の中で正太を立ち直らせるための芝居を演じる。荒療治が効を奏し、正太はジロの死を乗り越えて生きる決意をした。

一年めのクリスマス！！の巻クリスマスの日、ベンチに座って彼氏を待っている自縛霊の女の子を見付けた幽助とぼたん。二人は彼女を説得しようとするが、彼女は一年前、彼氏：ケンジとの待ち合わせに行けなかったことを悔やみ、彼に謝るために待ちつづける、とそこを動く気配が無い。ところが、現在の恋人との待ち合わせのために偶然ケンジがその場に現れ、二人の会話の内容からケンジが実は彼女を弄んでいたことが発覚する。怒った幽助は彼女を無理やり連れ去り、映画、遊園地、ドライブ…など一日中遊びまわる。一生懸命自分を慰めようとしてくれている幽助の気持ちに触れ、女の子は幽助に感謝しながら成仏していった。

孤独の旅路！！の巻数日後に寿命で死ぬ予定のおじいさんの家を見に行く幽助とぼたん。家族全員を交通事故で亡くしたおじいさんは人間不信になり閉じこもっていた。丁度そこへ一匹のタヌキがやってきて、助けてもらった恩を返そうと、孫に化けて一週間恩返しをすることにした。孫が目の前に現れたおじいさんの心も次第に解け始める。やがて最後の日となり、夜しか化けていられないタヌキに「今日は朝までずっとそばに居て欲しい」と言う。実は途中からタヌキが化けていることに気づいていたおじいさんのだった。タヌキに「ありがとう」と言い残し、おじいさんは旅出った。

約束！！の巻「これから一週間ケンカをしてはいけない」「理科のテストで５０点以上取ること」という条件を守らないと、桑原の仲間：大久保の特例のバイトを禁止すると教師：明石に言われ、４人はケンカもやらず、日々理科の勉強に明け暮れる。そして６日後のテストでは見事全員が５０点以上を獲得した。しかし明石はテストに手を加え、桑原を落とし入れようとする。殴りかかる桑原を幽助は抑えようとし、その思いが通じたのか、桑原は寸でのところで殴るのを止める。一部始終を見ていた教師：竹中が桑原の窮地を救い、大久保は無事バイトを続けられることになった。

束の間の復活の巻（前編）一日だけ体に戻れることになった幽助。貴重な一日とばかりに早速外へと遊びに出た。一方、ひょんな事から累ヶ淵中の不良たちと口論になった螢子たち。偶然通りすがった桑原の仲間の桐島たちが助けようとするが、後から現れた元本大助（もともとだいすけ）という累ヶ淵中の番長に、桐島ら三人はボコボコにのされててしまった。元本大助は螢子を気に入ったと言い、嫌な笑みを浮かべる…（後編へ続く）