■亡国のイージスレディースデーで亡国のイージス(音がでます)を見てきました♪原作は読了済み。 福井作品にはまりにはまるきっかけとなった作品です。 原作を読んでなかったらどう感じたかはわからないので、読了済みを前提で書かせていただきます。 ネタバレではないと思いますが、逆にストーリー説明はあまりありません(笑) *** 原作を読んだ上で観た身としては、かなり満足でした。 あれだけの話を2時間の映画に収めるのは困難極まると思うのですが、最上に近い形で表現されているのではないかと。 映画という媒体で心情をいちいち細やかに表現するのは無理というか無粋なこと。だからこそ、どれだけ映像で想像させるか。というのがキモだと思います。 事件に至るまでの過去は挿入される回想のみ。 前半はぎゅっと絞って、後半のアクション主体。 ここだけは外さないで欲しい!というところはしっかり入っていて、原作を読んでいたことによる違和感はあまりありませんでした。 ただ、ジョンヒはシーン自体が少なく台詞がないこともあり、小説でほどの必要性は感じませんでした。思い切って省いても良かったんじゃないかなー? 女優さんも日本のこういう映画に出演するということで随分もめたようでしたが、そこまでする価値はなかった気がします。 そこを省いて、ラスト墓前のシーンをしっかりやって欲しかったかも。 あのシーンがあってこそDISE方面が締まると思うので。原田美枝子さんの短い台詞が良かっただけに、もっとここを見せてくれー!!と思いました。 映像も迫力があり、役者さんの演技も素晴らしかったと思います。 真田さんの仙石ってどうなんだろう?と思っていたのですが、観てみるとしっかりと『映画独自の仙石』でありながら、違和感のあるズレはなくとても良かった。この人が主役で良かったよ・・・!! 勝地くんの行も、まさに『目が語る』かんじでドキッとしました。アクションシーンもかっこいい!! 佐藤浩一の渥美は、仙石に並ぶ準主役級の活躍。実はCMでちらっと出ると「きゃーv(じたじた)」となるくらい好きなのです。苦悩する姿が色気満点で素敵でしたーv(満足) 中井さんのヨンファはとにかくもう、声がいい!!感情を抑えた役で軍服がすごくお似合いです。 寺尾さんの宮津も、『半落ち』で泣かされた染みいるような演技が良かったですねー!行と話すシーンもっと欲しかった・・・。 他の役者さんも大物揃い。 個人的には安藤政信の眼光鋭さや、吉田栄作のスタイルの良さから目が離せませんでした♪ ああ、イージスの男だらけの写真集欲しいな〜v 行の写真集は出てましたよねそう言えば(笑) *** 客観的に観ると、宮津やヨンファ側の「ここまでする理由」が余り描かれていないので薄っぺらいものに見えるのが残念です。 しかし、仙石をしっかり主人公に据えたことで彼にはしっかり感情移入できます。これ以上相手側を描くのは難しかったのでしょう。 原作読んでいると自然と補完できてしまうので、個人的には「惜しいな」と思う程度だったのですが、初めて観た方はどうだったのでしょうね・・・・? ローレライは観ていない人の方が楽しめたようですが(私は違和感ありまくりでした)、イージスは逆に原作読んでいた方が面白かったかもしれません。 原作を損なうことなく、アクションシーンなどではドキドキハラハラでき、感動シーンではじわりと涙が浮かびました。 映像的・映画の完成度としては『ローレライ』『戦国自衛隊』より上だったように思います。福井原作映画の中で、初めて満足して見終えました(笑) 原作好きな方は思い切って観に行っても損はないかと。 映画を観て、原作気になる〜!という方が増えるといいなーと思いました。 2005.08.11 記 |
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